PENTAX Optio WG-2 の機能について箇条書きします。
<良い所>
・1600万画素、1/2.3 裏面照射型CMOS
・5.0~25.0mm(28~140mm(35))、9群11枚(非球面レンズ5枚使用)
光学5倍ズーム、インテリズーム時最大36倍
・1cmマクロ、パンフォーカス、無限遠設定可能
・顕微鏡モードのLEDが6個になった
・JIS防水保護等級8級、JIS防塵保護等級6級(IP68)、
MIL-Standard 810F Method 516.5-Shockに準じた耐衝撃性能
・MPEG-4 AVC/H.264 30fpsのフルハイビジョン動画、60fpsの
ハイビジョン動画、Movie SR機能を装備
・動画ボタンをグリーンボタンに割り充てられる。
動画を必要としない人は誤操作防止になるし、動画ボタンが
必要な人はグリーンボタンに割り当てれば良い。一部インプレ
で動画ボタンへのメニュー階層が深く使いにくいなどが上がって
いるが、グリーンボタン一発で動画撮影が出来るのである。
・ハイスピード動画撮影が出来る
・K-5,K-r同様にインターバル撮影が出来る
・インターバル動画をカメラ内で自動生成出来る
・IRリモコン対応(前にも後ろにもIR受光部がある)
・マーメイドモード撮影、マーメイドムービー撮影がキレイである
・多彩なデジタルフィルター
・HDMI端子付き
・CALS(1280X960)対応
・付属のマクロスタンドはしっかりと取り付き、付けっ放しでフード
のようにも使える
・VGAモードがある
・一見ガキっぽいが、実物は良いモノ感たっぷり!
・グリップがとてもしやすい
片手シャッターはストラップを上手く使えば快適
・液晶の四隅に突起があり、うつ伏せでも傷が付きにくい
<いまひとつな点、注意点>
・動画撮影中に光学ズームが効かない。撮影開始前にデジタル
ズームをONにしておけばデジタルズームは効く。
・動画撮影中のAFがおぼつかない。
例えば撮影開始をワイド端で始め、人が近づいて来るとか、
ズームアップ(デジタルズームです。光学で無い。)して
バストショットにしようなどと思うとピンボケる。
また、
光学テレ端でシャッターを半押ししてフォーカスを合わせ、
動画撮影を開始し、ワイド端にしたいと思っても出来ない。
光学テレ端から更に高倍率なデジタルズームアップは出来る。
動画撮影中のAFは出来ることになっているが、ズームを併用
すると、途端に破綻する。動画撮影中のズーム操作はしない方が
良いと思われる。(パンフォーカスなら結構イケます)
これでは動画撮影なんかできないじゃないか!?
と言うと、そうでもない。
対策はパンフォーカスモードにすることである。
つまり、遠くから近くまでピントが合うようにするモードで、
AFを使わなくても、そこそこまともな動画を撮影できる。
デジタルズームを使っても、まあ、なんとか見られる。
というか、パンフォーカスモード以外は考えられない。
どんな機種でもそうだけど、AF動作時のカタカタ音やズーム音も
気になる。ズーム音はテレ端とワイド端で”カタッ”って音が
入る程度だけど、本機の場合、そもそもズーム併用ではAFが動作
していないから無理がある。尚、本機では動画撮影中の光学ズーム
が動作しないため、ズーム音はしません。
動画撮影の結論:
・ワイド端で撮影を開始する。
・パンフォーカスモードで撮影する。
・AFモードで撮影するなら、ズーム(光学でない)を使わない。
静止画はとてもキレイだし、発色も良い。
この機種で動画を撮影するなら、パンフォーカスでズーム操作を
最小限にした方が良いでしょう。
これ以上を望むなら、ビデオ機を使った方が良いです。
・フルハイビジョン動画(1920X1080_30fps)では動き物は無理。
ゆっくりとした動きや風景なら良いが、30fpsでは足りない。
動き物は1280X720_60fpsのハイビジョンモードで撮るべし!
・3:2画像が無い。
4:3と16:9、1:1なのである。なんで?
・長秒時撮影が4秒までしか出来ない。
せっかくインターバル撮影が出来るのだから、パナ機みたいに
”星空モード60S,30S,15Sなどを付けてもらいたかった。
ISO200で1カット5分~10分なんてのも出来たら嬉しかったのに。
キャンプなどで美しい星空に出会った時、このカメラでは・・・
撮れない。(裏面照射CMOSなのに~!)
・予備バッテリーが必須。しかし高価である。
この機種に限ったことではない。
互換バッテリーを上手に使いたい。
今回のテスト撮影で、計1GB程のスチルと動画を撮影した。
その時のバッテリー残量は2/3。3本バーが1本減りました。