宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

こちら栃本、ベタ曇りです。

2016-09-29 22:56:00 | 天体写真
山岳天気予報では奥秩父は21時~朝まで
晴れる予報でしたが、ベタ曇りです。
21時過ぎに気合いを振り絞って出発して、
今到着。23時ですが、真っ暗です。
今日は堂平で仕事をして、風が変わったので
コレは晴れるな!って思いました。
もしかしたら堂平は晴れているかも・・・
霧雨が降ってきたよ。
雲の中みたいです。

3時15分帰宅しました。
結局、栃本で2時間寝てナイトドライブ
してオシマイでした。
寝ます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コマコレF4納得の星像

2016-09-28 21:11:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)
昨晩は夜半にまさかの快晴となっていたので検証しました。
飯能市郊外で庭撮りです。僅か1時間半で撮影完了しましたが、帰宅時には
まだ快晴でした。しかし、自宅がある入間市はドン曇りだったのでラッキー
としか言いようがありません。

結論から言いますと、SkyWatcher(TS社のも同じ)コマコレF4は満足の行く
星像を叩き出してくれました。詳細は後にして、まずは結果から。

共通データ:ZWO-CN15F4 , K-1 , LPS-P2 , 90sノータッチトラッキング
        SI7 , Photoshop_CC

γCyg付近(構図は無視), ISO12800 , 7X30s , 3m30sTotal , NoDarkAndFlat


強調処理(やっても無意味ですが)


hχ , ISO3200 , 8X30s , 4min Total , Dark=6 , SkyFlat=6


光害地でも星団は美しく出せますね。
この星々の引き締まり具合はMPCCⅢでは全く得られなかったものです。
星の色もちゃんと出ています。MPCCⅢだと星像に面積があり、どうしても
絵のようになってしまうのです。コマコレF4はFPL51硝材を使った
2群4枚構成のコマコレですからWynneタイプとも違うようです。
この星像レベルはKenkoクローズアップレンズ AC-No,3でも得られますが、
色収差の点でコマコレF4が優れていそうです。AC-No,3だとLRGB撮影時に
オフセットが発生してメンドクサイです。

M31 , ISO6400 , 12X30s , 6min Total , Dark=6 , SkyFlat=6


光害地で無理に処理すると色ムラだらけになります。
今回の検証用としては意味が無いのでプレーンな画像を貼っておきます。
ダーク処理のみ適用。


ほぼAPS-C長辺で切り出し。


中心部上側にある4つ並んだ小さい星の列を見て下さい。
この付近の解像感をいつも指針として使っているのですが、もうこれ以上は
解像出来ないのではないかというレベルまで解像しています。
とても同じ鏡筒とは思えません。

ただし、
コマコレF4が鏡筒内に大きくせり出していることを忘れてはいけません。
また、SkyWatcherでは20cmF4以上での対応を謳っています。
同じコマコレですが、ドイツのTS社では各種F4鏡筒で焦点距離ごとに
バックフォーカスを指定しています。↓
http://www.teleskop-express.de/shop/product_info.php/language/en/info/p5836_GPU-Aplanatic-Koma-Korrector-4-element-fuer-Newton-Teleskope-ab-f-4.html

F=600mm, working distance = 51.66mm ← ZWO-CN15F4はココ
F=800mm, working distance = 53.66mm
F=1000mm, working distance = 55.0mm
F=1200mm, working distance = 54.66mm ← 300FNはココ
> 1500mm, working distance = 54.60mm

実はアイベルさんからM48対応ワイドマウントPKを買ったのですが、
厚さが10.5mmもあり、Kマウント標準の9.5mmよりも1mmも厚かったのです。
Kマウントのフランジバック45.46mm+10.5mm=55.96mmです。
コマコレF4は55mmを仕様として売られていますが、それはSkyWatcherが
そうやって売っているだけであり、実際には上記のように焦点距離ごとに
バックフォーカス指定があります。TS社では、これによりフルサイズをカバー
すると書いてあります。もっともケラレは無視できませんが・・・

なので、
ワイドマウントPKを旋盤で削って薄くし、バックフォーカスが54.66mmに
なるようにしてあります。300FNに最適化した訳です。
600mmF4では、なんと51.66mmですから3mmもオーバーしています。
それでも今回の検証ではMPCCⅢや笠井コマコレ、AC-No,3を上回っています。

かなり満足な結果となりましたが、51.66mmでの検証をやらないわけには
行きません。適当な標準Tマウントを買って3.2mmまで薄く削り、
以前MPCCⅢ用に作った3mmアルミリングをねじ止めすれば51.66mmが実現
出来ます。現状の星像は十分に引き締まっていますが、鏡筒内に出っ張った
ドローチューブによる影響で光芒が乱れており、更には不適切な
バックフォーカスによる周辺星像の悪化も見られます。

ZWO-CN15F4とK-1を組み合わせ、フルサイズエリアで撮れる短焦点反射を
目指します。また、この組み合わせでは光芒が乱れるために等倍拡大撮影
などはやらない方が良いかもしれません。25cmF4 , fl=1000mmと言うのが
一番のスイートポイントだと気が付きました。
コマコレメーカーは25cmF4を基準に最高性能が出るように設計してある
ようです。

<コマコレ雑感>

1.MPCCⅢ

  25cmF4基準に設計されており、バックフォーカス55mm。
  押しなべて平らな星像を結ぶため、汎用性は高い。
  その分中心星像が甘く発色に影響がある。(設計値15μm)
  小面積冷却CCD撮像では大きな星像が我慢できない。
  恒星像の周りにモヤモヤとした光芒が出るため、一見フラットな画像だが
  使っているうちに不満がつのってくる。
  F3.5~F6まで対応し、何れもバックフォーカス55mmと言う設計は見事だが、
  600mmF4鏡筒では、とても苦しい状況に陥る。
  800mmF4以上で使った方が幸せだと思う。

2.笠井コマコレ

  バックフォーカス=70mm±10mmという大きな自由度が魅力。
  冷却CCDでは大きなフィルタホイールが挟まったり、オフアキを使ったり
  するので55mmシステムでは対応が苦しい。
  中心星像は十分にシャープで色ずれも無いが、バックフォーカスを
  探らないと周辺星像が悲しいことになる。
  鏡筒ごとに最適なバックフォーカスを見つけ出し、m4/3以下の冷却カメラ
  で使うのが正解だと思う。
  600mmF4鏡筒にバックフォーカス55mmではAPS-Cエリアを満足できない。

3.SkyWatcherコマコレF4(TS社のも同じ)

  FPL51硝材を使った2群4枚構成のコマコレであるが、Wynneタイプとは
  異なる。今回の検証ではK-1のLCD画面をルーペで見たとき、イプ180の
  画像と大差ないと感じた。星像に芯があり、発色もハッキリとしている。
  SkyWatcherではBKP200F4とBKP250F4用として専用のワイドリングEOS/Nikon
  を販売しているため、最適化されているのであろう。
  このコマコレ自体は上記のように広範囲の焦点距離に対応できる
  との情報があるため、今後の検証が楽しみである。
  ただ、冷却CCD用としてはバックフォーカスが短いため難儀する。
  小面積冷却CCD用は笠井コマコレで十分に満足できるため、本コマコレF4
  をあえて使う意味は無い。K-1などのデジイチ専用で良いだろう。

4.Kenko AC-No,3 または AC-No,2

  自由度があるので好き勝手に組み込める。
  概ねAPS-Cエリアまでは満足できる星像を結び、中心はドシャープである。
  但し、残存色収差によってLRGB撮像ではメンドクサイ。

5.パラコア2

  使ったことが無いが、ノウガキが素晴らしくごもっともである。
  これもコマコレF4と同じような構成だろうと思う。
  3インチ対応のビッグパラコアを使えば、300FNの3インチ接眼部が活きる。
  Wynne(ウィンまたはウェイン)タイプでも15万円程度で買えるため、
  選択には悩む。ASAかTSかビックパラコアか・・・まだ先だが。

周辺減光というファクターを考えたとき、やはり屈折鏡筒は秀逸である。
斜鏡で90度に曲げるニュートン光学系では、どうしても主光束から離れるほどに
光量が低下する。フラット補正によって、せっかく写っている中心部の星像
をダメにしている。その点ではプライムフォーカスが素晴らしい。
30cm以上のプライムフォーカス鏡筒にφ70mm程度の冷却カメラを付け、
3インチコマコレ直結で撮ってみたいものだ。
流石に15cm程度の高性能アポ鏡筒でも適わない世界があるだろう。

ニュートン鏡筒に残された道は唯一、集光力。それだけである。
ハッキリ言って15cmF4にMPCCⅢではFC-76DCと大差無い。
今回のコマコレF4を付け、バックフォーカスを最適化すれば改善されるが、
FSQ106EDに勝てない。
笠井コマコレ+小面積冷却CCDなら中心番長な高解像画像が得られる。
これは屈折にはない、クリアな世界がある。

やはり、短焦点反射が威力を発揮するのは25cmF4以上ってことです。
コスパじゃ負けないけどね(^^♪


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日晴れるなんて予報は無かったでしょ~が!

2016-09-28 00:44:00 | 天体写真
帰宅しようと思って表に出たら晴れてる!
今、23時30分・・・
しかも雲が無いではないか! なんでよ。
そんな予報どこにあった?

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SkyWatcherコマコレF4のフラット画像

2016-09-14 17:37:00 | 撮影機材
”Wynneタイプのような”SkyWatcherコマコレクターF4ですが、
長さが100mmあってZWO-CN15F4に付けると、スパイダーの半分くらい
までせり出してきます。まあ、それでも撮影できないことは無いので
フラットを撮ってみました。

ZWO-CN15F4+コマコレF4+K-1


おお、結構綺麗に巻いてますねえ。
決定的なケラレは無いようです。

GINJI-300FN+コマコレF4+K-1


更に良い感じですね。
四隅のケラレも無さそうです。

う~ん、思ったよりも良いかもしれません。
特に300FNはKマウントケラレも含め、もっと露骨に円形写野になるかと
思いましたが、何やら光線を絞ってテレセントリック化している模様。
斜鏡側レンズの有効径はφ44mmなので、100mm潜り込んでいても主光束を
スポイルするレベルではありません。なので、中心付近は100%光量で
使えます。

ZWO-CN15F4の方はヒゲ光条が避けられない状態ですが、スパイダーと
平行なので目立たないかもしれません。都合よく考えていますが、
MPCCⅢの補正では満足できないため、せめて24mm角エリアで締まった
星像になってもらいたいものです。

AC-No,3も付けてみましたが、ドローチューブの繰り出し量が3mmとなり、
筒内へのチューブ出っ張りが大きすぎました。
チョン切ってしまえば使えますが、そこまでするつもりはありません。
星像が良いという確証も無いですしね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SkyWatcherコマコレF4無理!の図

2016-09-13 18:47:00 | 撮影機材
キャハハハハ!

  やってもうたわ~ (-。-)y-゜゜゜

無理! 100mmもあったわ。



ぜ~ったいに無理!



ここでピント位置だもんね!
ケラレて盛大に光条が発生するもんね!
ん?スパイダーと平行だから目立たんかったりして(爆)



300FNは流石に余裕だけど、
こんな先っちょで2インチに絞っちゃったら円形写野になるんとちゃうか?
光量損失激しいやろ、やっぱし。
300FNには3インチWynneなヤツを、いつかは買おうと思ってた。



疑問・・・?
BKP150やBKP130はどうなっとるん?
SkyWatcher2インチ接眼部機じゃがのお~~。
  |
  +->この2本はF5じゃった。
       そして、F5用は専用の短いコマコレがありました。

それにしてもBKP200/800LPFだとフルサイズ行くんですかコレ↓
http://www.syumitto.jp/SHOP/SW1240010460.html

STL11000Mってやフルサイズだべ。

悔しいじゃないか、悲しいじゃないか(ノД`)・゜・。
300FNは確かにφ28mmくらいは完璧に補正されるかもしれん。
その外側は・・・たぶんケラレるな。
Newアトラクス改に300FNはチトでかいのよねえ。
K-1フルの夢を見るにゃあ~BKP200/800LPF買えってか!?
どうせなら250だべ、やっぱし。
250mmF4なら、Newアトラクス改にピッタリじゃあないか。

・・・と、ゆーことで。

ZWO-CN15F4+Wynneタイプコマコレの夢は、
3分で砕け散りました。
撮っては見ますよ一応。ええ、撮りますとも!
こーゆーのを自己責任と言います。

以上、 オシマイ!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MPCCⅢは高解像度撮像の夢を見るか?3

2016-09-13 16:18:00 | 天体写真(冷却CCD)
MPCCⅢの名誉のため、もう少し検証してみます。
MPCCⅢで撮像したデータを比べてみると、どうも冷却CCDで撮った
ものは案外まともに見えます。300FNでもCN15F4でもそうです。
一方、K-1で撮ったものはリアル感に乏しく、どことなく絵のように
なっています。これは、K-1での撮影が駆け足の検証撮影ばかりであり、
キチンとした作品レベルで仕上げていないからです。
特にフラット補正での差が顕著です。
K-1はフルフレーム機なので、どうしても四隅が減光します。
F4の太い光束では、Kマウント部でも若干ケラレており、
ここも含めてフラット補正をやってしまうと、せっかく高諧調に映っている
中心部の画質を落とすことになります。
そこが2/3inch冷却CCDと大きく違うところです。

そこで、今までMPCCⅢで撮り貯めた2/3inch冷却CCDの画像から抜粋して
見てみます。撮影データは特に記載しません。

GINJI-300FN+MPCCⅢ+ICX285AL冷却CCDによる作例。







ZWO-CN15F4+MPCCⅢ+ICX285AL冷却CCDによる作例。
この時点では△星問題が解決していませんでした。
今撮ればずっとキレイに撮れるはずです。




ZWO-CN15F4+MPCCⅢ+K-1による作例。
ダーク処理だけを行い、フラット処理をせずに中心部を2/3inchCCD相当
で切り出しています。諧調が豊かになり、だいぶ写真らしく見えます。
なお撮影時は台風一過の最悪水蒸気バリバリで、シーイング2/5です。
ISO800 , 6X300s , 30min Total , LPS-P2 , 三峰ヘリP


ISO800 , 6X600s , 60min Total , LPS-P2 , 三峰ヘリP


鏡筒は共にF4ですが、焦点距離は1220mmと600mmの違いがあります。
前記事でも1220mmのK-1中心部等倍画像を出しましたが、
ISO800辺りでフラット処理をやらない、もしくは四隅カットで処理を
すれば、もう少し諧調豊かな写真的画像が出てくるでしょうね。

とは言え、

MPCCⅢの設計星像が15μmであることに変わりは無く、
600mmF4でも1220mmF4でも同じように24mm角よりも外は補正しきれて
いないのが現実です。また、印象としては1220mmの場合は光学的に
倍率が掛かっており、MPCCⅢの設計性能とマッチしている印象ですが、
600mmF4では広写野なため、相対的に星像が大きく感じてしまします。
そう考えると、15μmと言う設計星像は1000mm以上で使ってこそ
意味があるのではないでしょうか。
FSQやイプが3μmとか5μmなどの設計値を目指したのも納得できます。

そこで、
Wynneタイプなどの高性能コマコレの出番となる訳ですね。
もし、600mmF4でも平均して8μm程度であれば相当にシャープな画像です。
φ28mmまで8μmフラットで、φ44mm周辺で20μm以内で収まってくれれば
ご立派なものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MPCCⅢは高解像度撮像の夢を見るか?2

2016-09-12 15:55:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)
ここでは30.5cmF4鏡筒であるGINJI-300FNにMPCCⅢ+K-1を付けた場合、
中心部の等倍撮像が実用になるかを検証します。
もちろん、笠井コマコレクターとの組み合わせでは既に高解像撮像が実現できて
いますが、MPCCⅢと組み合わせてどうか?と言うことです。

結論から言いましょう。
MPCCⅢ+30.5cmF4鏡筒での高解像度撮像は、かなりイケます。
状況は笠井コマコレクターと大差ない感じですが、色収差や
ゴースト処理的にはMPCCⅢの方が優秀のようです。

下記の画像は↓で撮ったものです。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/614.html

これをキチンとRAWから処理し、中心部を2000X2000ピクセル等倍で
切り出した大きな画像で評価しました。
いずれもたった数分の少数枚コンポジットで、おおよそ2/3inch
CCDカメラの画角(27'角程度)に切り出してあります。
この画像を見ると、星雲星団・銀河等の撮像にワンショット冷却C-MOS
カメラは不要かな?と思ってしましますね。
K-1等倍恐るべし・・・

共通データ:30.5cmF4Newtonian + MPCCⅢ + WideMountPK改
        + PENTAX_K-1 , フィルター無し , DarkX6 , FlatX6
        , SI7によるデジ現諧調圧縮

IC5067ペリカン星雲中心部2000X2000 pixel等倍切り出し
ISO3200 , 12X180s , 36min Total , Dark=6 , SkyFlat=6 ,


M8画像中心部4000X4000 pixel等倍切り出し
ISO3200 , 3X90s , 4m30s Total


M16画像中心部2000X2000 pixel等倍切り出し
ISO3200 , 3X90s , 4m30s Total


M17画像中心部2000X2000 pixel等倍切り出し
ISO3200 , 3X90s , 4m30s Total


M22画像中心部2000X2000 pixel等倍切り出し
ISO1600 , 4X60s , 4min Total


M20画像中心部2000X2000 pixel等倍切り出し
ISO3200 , 6X90s , 9min Total


切り出し範囲は、いずれの画像もこのくらいです。


これで不満足なのか?

ハイ、不満足です。
正確な評価はほぼ天頂で撮ったIC5067で行うべきですが、一見かなり
まともに見えます。スパイダー光条が割れているのは、スパイダーが
鏡筒中心を通っていなかった問題が原因ですが、現在は修正済みです。
ただ、
フルサイズ全エリアなんてとても無理で、せいぜい24mmX24mmエリアまでが実用域。
全画面で見るなら、一応この程度ではあります。


まあ24mm角と言えば結構広いですが、やはり星像に面積があって発色に
リアル感が無い。なんと言うか、透明感が無いです。
シュミカセの星像のような感じ・・・
この辺りがMPCCⅢの限界なのでしょうね。
そもそもF3.5~F6に対応し、どのF値でもバックフォーカスが55mm±1mm。
焦点距離も変わらないという設計は大したものです。
その分、中心星像が甘く、バックフォーカスを調整しても周辺星像の改善
無く、ボケて行くだけ。とても立派な”汎用コレクター”だとは思います。
パラコアはF値によってバックフォーカス指定が異なるし、
笠井コマコレクターは300FNの中心部はMPCCⅢよりもシャープに追い込める
ものの、CN15F4では大いに甘い星像でした。

うーん、どれもこれも汎用品の域を出ていない。
当然です、汎用品ですから。

そんなことを考えていた矢先、あるお方からSkyWatcerのF4コマコレクター
がWynneタイプで高性能である・・・との情報を頂きました!
やはり、あの長さはWynneタイプだったのか、そうっだたのか・・・
http://ca.skywatcher.com/_english/03_accessories/02_detail.php?sid=254

しかも、FPL-51硝材を使った4枚構成とあります。
Wynneは3枚構成で済む筈ですが、色収差にも期待できそうです。

TSのと同じ模様。
http://www.teleskop-express.de/shop/product_info.php/info/p5836_GPU-Designed-Aplanatic-Newtonian-Coma-Corrector-4-element.html

FL=600mm時のBF=51.66mmってのが気にはなりますが、

瞬間ポチ!!!

見せてもらおうか、FPL-51硝材を使った4枚構成Wynneコマコレの実力とやらを!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MPCCⅢは高解像度撮像の夢を見るか?1

2016-09-10 14:14:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)
ここでは15cmF4鏡筒であるZWO-CN15F4にMPCCⅢ+K-1を付けた場合、
中心部の等倍撮像が実用になるかを検証します。
もちろん、30cmF4との組み合わせでは既に高解像撮像が実現できて
いますが、この小さな鏡筒とカメラでダウンサイジングしてどうか?
と言うことです。

結論から言いましょう。
MPCCⅢ+15cmF4鏡筒では、高解像度撮像の夢は見られません!!

まずはこの画像をご覧ください。


左:ZWO-CN15F4+MPCCⅢ+K-1中心部等倍切り出し
右:10cmF6+AC-No,3+K-5Ⅱs中心部等倍切り出し

左は昨日撮影したもの、右は2012/10/19(K-5Ⅱs発売当日)に奥秩父で
撮影したものです。共に4.85μm程度の素子です。
K-1の画像は台風一過で水蒸気バリバリですから、
大きい星はより大きく、小さい星はそれなりに・・・イヤ
小さい星は写っていません。
シーイングを加味しても、AC-No,3の方が星像が引き締まって小さいような
気がします。

・日本の平均シーイング(RMSだと思われる)=3”角
・MPCCⅢの設計星像=15μm
・K-1の1ピクセル=4.88μm
・15cm鏡のドーズ限界=115.8/150=0.772"角
・FOVp-p=1.67"角

FOVp-p(Fild of view per pixel)で、

FOVp-p=206 X 4.88μm ÷ 600mm=1.67"角
となります。アークタンジェントを使わずに簡単に
概略計算できる式です。

として考察すれば、
理論値の0.772"角に対して平均シーイング3”角
ですから3.89倍です。ざっと4倍としましょう。
焦点距離600mmで0.772"角ですから、
600tan0.772"角=2.25μmの星像となります。
これが約4倍に拡散されて9μm程になる訳です。

一方、MPCCⅢの設計星像は15μmとなっています。
中心でも15μm(5.12"角)ですからずいぶん大きいです。
これにシーイングが加算されたら8.12”角となり、
星像は24μm程になります。元の星像が大きいと、
シーイングの影響で更に大きくなるわけです。
3"角は平均シーイング(RMS値)でしょうし、
低空ではもっと巨大星像になってしまいます。
同じ日に、同じ対象を撮影しても、FSQがいつもシャープ
に見えるのは、元の星像が小さいからですね。

一方、
AC-No,3の方は10μm程度の結像性能が出ているものと
思われます。
また、フォーカスバックは自由に設定できますから、
必要なイメージサークルに落とし込めます。
例えば、手持ちの2/3inch冷却CCDであるICX-285AL
であれば対角11mmです。
余裕を見てφ20mmのイメージサークルで最適化すれば、
F値も明るくなるし中心番長ドシャープ撮像鏡筒に変身
できそうです。

30cmF8_RC+フルサイズ冷却CCDで撮っているような画像を
撮影できる可能性があります。
撮像素子の画素が5μmを大きく割り込んで微細化されてきた現在、
20cm以下で中心ドシャープな光学系を組めば、大型機をカモれる可能性が
高くなりました。TOA-130辺りが光学性能的には最高ですが、
いかんせん13cmでF値が暗いです。
20cmF3.3辺りが一つのリミットのような気がしています。

当面は15cmF4にMPCCⅢでK-1フルサイズ撮影、AC-No,3+冷却CCDで
中心番長撮像、もしくはK-1の等倍切り出し2000X2000画像辺りを
突き詰めてみたいと思います。

30cmF4プライム+ASI1600MM-Coolってのがもう一つのリミット
かって・・・(V)o¥o(V)
そ~言や~共同観測所に丁度良いのがあったなあ~。(^^♪
イヤ、
300FNをF3.3プライムに改造する気イ~は、毛頭ござーせん!
ハーハッハッハッハッ・・・おっと、
誰かさんに似て来たか?

ちなみに、
県立ぐんま天文台の65cmクラシックカセグレン式望遠鏡
F12(7800mm)にノーマルK-5を付け、ただシャッターを切った
だけの画像を貼っておきます。小細工無し、撮っただけ。
K-5の諧調を十分に発揮しており、素晴らしく高解像で星の色も美しい。
日本の空でも、こういうレベルまでは行けるってことです。

撮影日:2011/09/28
シーイング:5/5
補正レンズ:無し
フィルター:無し
ダーク&フラット:無し
トリミング:周辺のアンプノイズ部分だけをカット

K-5 , ISO3200 , 4X300s , 20min Total , ノータッチトラッキング


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZWO-CN15F4光軸調整最終章_実写編

2016-09-10 00:14:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)
ZWO-CN15F4の光軸調整最終章は↓で完了しました。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/633.html

昨晩、またまた台風一過の奥秩父まで性懲りもなく出撃して
撮影をしてきました。流石に突然雲の中にスッポリ入ったりして
シーイングがメロメロな上、もの凄い水蒸気(夜露と言うレベルでない)
で体までビッショリになりました。
突然にドバッと晴れが来るので、すき間勝負でなんとか2対象。
尚、今回は全部RAW(PEF)をステライメージ7で処理してあります。

まずは、天頂付近の適当な場所で星像チェック。
ISO800 , 60sec , 1枚画 , ノータッチトラッキング


中心部等倍切り出し。


今日の条件を考慮すれば、良いのではないでしょうか。
少なくとも△星問題からは解放されたようです。

M27 , ISO800 , 6X300s , 30min Total


中心部等倍切り出し。


まあ良いとは思いますが、10cmF6 + AC-No,3改 + K-5Ⅱsにはまだまだ
届いていません。もっとシーイングの良い日にデータを蓄積したいです。

10cmF6改 + AC-No,3 + K-5Ⅱs(栃本広場にて)
中心等倍切り出し。


10cmF6改(すばる望遠鏡タイプスパイダー)+ AC-No,3改 + SSProV2冷却CCD
(飯能市郊外)


続いては、

NGC7635バブル星雲周辺
ISO800 , 7X600s , 70min Total


中心等倍切り出し。


<総観>

この鏡筒の大きさからするとK-1やモノクロ冷却CCDフルシステムでは
やはり大きすぎる感じです。APS-Cミラーレス機やASI1600MM/MCなどが
最適でしょうね。MPCCⅢの中心星像がAC-No,3に劣るなら、
コマコレを使い分けるしかありません。しかし、MPCCⅢでもフルサイズ
の四隅は全くダメ。星像が締まっているから全画面鑑賞ならアリですが、
APS-Cエリアまでですね。
ところが、GINJI-300FNに付けるとフルサイズ四隅でもまあまあ見られます。
イマイチ理解に苦しむところです。

今回のもの凄い夜露でDEC微動が動かなくなり、NGC7635は赤経ガイドのみ
でしのぎました。なんとかなって良かった。
帰宅後にチェックしたら正常に動作します。
どうやら水が回路に掛かってしまい、動作不良が発生した模様。
やはりバスタオルぐらいは掛けた方が無難ですね。

------------------------------------------

撮影日時:2016/09/08-09/09
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高850m)
天候:台風一過当日、雨のち曇り→晴れたり曇ったり、弱風、もの凄い夜露!
気温:21℃->17℃
星空指数:40
シーイング:2/5 -> 3/5

撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 (15cmF4 , fl=600mm)
カメラ:PENTAX K-1
フィルター:LPS-P2
コマコレクター:MPCCⅢ + 適正リング + ワイドマウントPK改

赤道儀:90s
ガイド:5cmF4 + QHY5L-ⅡM + PHD Ver,2.61

撮像時間:画像に併記
ダーク画像:画像に併記
フラット画像:画像に併記
フラット用ダーク画像:画像に併記

撮像ソフト:***
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も懲りずにヘリポート

2016-09-08 23:39:00 | 天体写真
三峰ヘリポートに来ています。
現在撮影中。先ほどまでは雨でした。
まだ雲が多いですが、空は黒い!
ZWO-CN15F4の中心星像を確認するために
来ました。いい感じだと思います。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする