縮小コリメート撮影法の面白い所は、高価な機材を使わなくても
それなりに撮れてしまう所にあります。
2013年6月10日に書いた”安アクロマート鏡筒でポン!”
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/328.html
では、入笠山の標高1800m付近にて雲の合間からポンポン撮影できました。
その後の研究・検証から安定してそれなりの良像が得られる方法が確立
できたため、改めてRFT80(8cmF5アクロマートガイド鏡)で撮ってみました。
2013/11/22 飯能市郊外で庭撮りテスト
データが間違っていました。
Kenko AC-No,3は使っていません。
LPS-P2ではなく、ORION SkyGlowFiler 31.7mmでした。
2013/12/06訂正
PhotoShop cs5のフリンジ低減処理、カラーノイズ低減処理の威力もあり、
それなりに見られる画になっています。
前回は笠井SV32mmを使い、今回はVixen NLV25mmですから写野が狭いですね。
ポイントは6X30ファインダーでNLV25mmを覗いてRFT80のピントを合わせる
ことです。初めに2等星程度の星を中心に入れ、ファインダーをアイピースに
押し当ててピントを合わせます。目で見た時と随分と違う位置になること
が分かります。この短焦点ですから、写野端から1/4付近で合わせれば更に
良い結果となった可能性が高いです。
6月の時点では私の目で直接SV32mmを覗いてRFT80のピントを合わせていました。
実はこれでは上手く行かないのです。
人の目はオートフォーカス機能がありますし、疲れてくれば位置も変わるし、
そもそも人によって視度も異なります。
肝心なのはアイピースから出て来る光束が平行光であることです。
ファインダーは無限遠にある☆でピントが合うようにしておかなければ
ダメです。つまり、アイピースからの光束が平行光(無限遠からの光)に
なっていないとピントが合わないと言うことです。
ファインダーを覗いているのは私の目ですが、アイピースからの像を6倍に
拡大して見ているので少しのピントずれも分かります。
精度が上がると言うことです。
写野のどの辺の☆で合わせるかはカット&トライですが、
概ね写野端から1/4辺りが良いという結果が出ています。
じゃあ、中心はボケるのか?
と言うと、確かに甘くなっているとは思いますが、
私の作例のレベルでは合っています。
写野中心で合わせてしまうと、多くの鏡筒で周辺メタボロ画像となって
しまいます。TOA-130やFC-125でさえそうでした。
アイピースの特性もあるのでしょうね。
・今回のRFT80は1万円台のガイド鏡です。
・1カットの露光時間はISO800でたったの30秒です。
・
Kenko AC No,3は3000円程度、NLV25mmは1万円程度です。
・LX7のマニュアルフォーカスでの無限遠合わせは殆どラフでOKです。
私の個体では4.7mm広角端で2m~∞マークの間なら大丈夫でした。
どうでしょうか?
初めの頃はLX7でのピント合わせが大変で難しくて、しかも結果も良く
ありませんでした。主点を合わせたつもりでもLX7でフォーカスを
いじって撃沈してみたり・・・
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+->そんな苦労は必要ないのですよ♪
ポイントは小望遠鏡(今回はファインダー)で、望遠鏡側を無限遠に
設定すれば良いのです。
無限遠の風景が撮れないカメラはありません。
このポイントを押さえれば、縮小コリメート撮影法は物凄く簡単です。
高価な機材が無くても星雲星団撮影を楽しめますよ。
ガイド?
もちろんノータッチです!