3月、4月とボウズのまま過ぎ去って行きました。
と言うか、全然撮影に行けなかったというのが正しいです。
仕方ないので光軸調整と微小改修をやりました。
私の10cmF6反射望遠鏡は3本スパイダーなので光芒が
6本出ます。しかし、その光芒の間に黒い光芒も出ています。
原因はコレ
主鏡押さえのツメが2mm程も出ています。
これを最小限まで削り落しました。
主鏡に圧をかけていないので、バスコーク3点止めで固定。
正確な光軸調整をするにあたり、何を基準にするかが問題です。
接眼部基準で合わせ込んで行くと、鏡筒と光軸がズレたようになる
事が多く美しくありません。この鏡筒は直径140mmの鉄板巻きで、
主鏡セルは鋳物を旋盤加工してあって案外高精度で丈夫です。
よって、主鏡基準で合わせることにしています。
主鏡セルを枠にベタ付けし、スパイダーを鏡筒中心に置きます。
まあ、かなりラフですがこんなモノがあると便利です。
大昔の化石安物鏡筒なので斜鏡セルにバネすら入っていなかった
ため、今回やっと入れました・・・やれば10分。
押しネジの頭も市販ネジそのままだったので、今回角を取って
丸く加工しました。本当はバッファ板を入れたいところです。
斜鏡短径は42mmですが、
現在は斜鏡中心に光軸中心が来るようになっています。
これだと100%光量のイメージサークルはφ19mmの
円となります。作図をすれば分かりますが、ドローチューブ中心
を斜鏡中心に合わせた場合、APS-C素子では若干右側が暗くなる
光量分布となります。2/3インチ型CCDでは100%光量の円に楽勝で
スッポリ入りますから問題となりません。
近々斜鏡スパイダーを新規に作り、斜鏡もオフセットしようと
考えています。
APS-C素子以上でも中心から均等な光量分布にするためには、
接眼部と反対側に1.75mmオフセットすれば良いので、
斜鏡面では√2倍の2.475mmとなります。
マジックで黒点を打ちました。
これがあると光軸調整がとても確実になります。
今回の光軸調整は主鏡基準の斜鏡中心調整として完璧に出来た
と思っていますし、主鏡押さえツメの黒い光芒も無くなったと
思います。問題を接眼部のスケアリング精度に集約出来る訳です。
これは1月に光軸調整した時のM66の200%拡大です。
2/3インチ冷却CCD(StarShootMonoⅢ)
今回はこれ以上に追い込めていることは確実ですが、
いかんせん太さ3mmの丸棒スパイダーによる光条が鬱陶しい。
0.5mmの3本にすれば、このM66周辺の恒星からは光条が消えると
思います。主流は4本の羽根型スパイダーですが、それでは面白く
ないなあ~と思っています。
3本だと4本と比べて光条の明るさが半分になる代わりに6本出
ますが、輝星を除いては薄い3本の方が綺麗かもしれません。
他にも色々な形状を調べていますが、
どうも惑星の眼視観測などと星雲・星団の写真撮影用の鏡筒とは、
スパイダー形状も分けて考えた方が良さそうですね。
近いうちに何かは作ります・・・
と言うか、全然撮影に行けなかったというのが正しいです。
仕方ないので光軸調整と微小改修をやりました。
私の10cmF6反射望遠鏡は3本スパイダーなので光芒が
6本出ます。しかし、その光芒の間に黒い光芒も出ています。
原因はコレ
主鏡押さえのツメが2mm程も出ています。
これを最小限まで削り落しました。
主鏡に圧をかけていないので、バスコーク3点止めで固定。
正確な光軸調整をするにあたり、何を基準にするかが問題です。
接眼部基準で合わせ込んで行くと、鏡筒と光軸がズレたようになる
事が多く美しくありません。この鏡筒は直径140mmの鉄板巻きで、
主鏡セルは鋳物を旋盤加工してあって案外高精度で丈夫です。
よって、主鏡基準で合わせることにしています。
主鏡セルを枠にベタ付けし、スパイダーを鏡筒中心に置きます。
まあ、かなりラフですがこんなモノがあると便利です。
大昔の化石安物鏡筒なので斜鏡セルにバネすら入っていなかった
ため、今回やっと入れました・・・やれば10分。
押しネジの頭も市販ネジそのままだったので、今回角を取って
丸く加工しました。本当はバッファ板を入れたいところです。
斜鏡短径は42mmですが、
現在は斜鏡中心に光軸中心が来るようになっています。
これだと100%光量のイメージサークルはφ19mmの
円となります。作図をすれば分かりますが、ドローチューブ中心
を斜鏡中心に合わせた場合、APS-C素子では若干右側が暗くなる
光量分布となります。2/3インチ型CCDでは100%光量の円に楽勝で
スッポリ入りますから問題となりません。
近々斜鏡スパイダーを新規に作り、斜鏡もオフセットしようと
考えています。
APS-C素子以上でも中心から均等な光量分布にするためには、
接眼部と反対側に1.75mmオフセットすれば良いので、
斜鏡面では√2倍の2.475mmとなります。
マジックで黒点を打ちました。
これがあると光軸調整がとても確実になります。
今回の光軸調整は主鏡基準の斜鏡中心調整として完璧に出来た
と思っていますし、主鏡押さえツメの黒い光芒も無くなったと
思います。問題を接眼部のスケアリング精度に集約出来る訳です。
これは1月に光軸調整した時のM66の200%拡大です。
2/3インチ冷却CCD(StarShootMonoⅢ)
今回はこれ以上に追い込めていることは確実ですが、
いかんせん太さ3mmの丸棒スパイダーによる光条が鬱陶しい。
0.5mmの3本にすれば、このM66周辺の恒星からは光条が消えると
思います。主流は4本の羽根型スパイダーですが、それでは面白く
ないなあ~と思っています。
3本だと4本と比べて光条の明るさが半分になる代わりに6本出
ますが、輝星を除いては薄い3本の方が綺麗かもしれません。
他にも色々な形状を調べていますが、
どうも惑星の眼視観測などと星雲・星団の写真撮影用の鏡筒とは、
スパイダー形状も分けて考えた方が良さそうですね。
近いうちに何かは作ります・・・