古い機材は改造天国です。イヤ、
改造しないと今時な使い方が出来ませんからね。
現在こんな感じ。
<最近やったことリスト>
・DEC.ドライバICのカレントダウン設定を50%→100%
(カレントダウン無し)へ変更した。
・DEC.モータの終段ギアの首振り防止リングを作った。
・DEC.ウォーム軸オーバーホール。与圧を下げてモリブデングリス
を塗布し、回転しやすくした。
・DEC.ウォームホイルオーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・RA.ウォーム軸オーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・RA.ウォームホイルオーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・ガイド鏡を鏡筒バンドへ移設。
・ダイヤルゲージステーを追加製作。
・筒内ドローチューブを9mm切断 → ケラレは無くなった。
・カメラ回転機構をテーパー溝に旋盤加工した。
これにより、セットビス締め付け時に必ずドローチューブステー
側に押し付けられるようになり、スケアリング安定性が向上。
・ドローチューブのオーバーホール。
ラックピニオンにローテンプグリス塗布、ガタ取りポンチ。
・フィルタホイール用 AC No,3 ホルダを、フィルタホイールに
M2 X 6 個止めとした。
・SSProV2 に S->T 変換リングを M2 X 3 個止めとした。
( Tネジがバカったので)
ガイド鏡用のステーは元々ファインダー用です。
これが筒に付いているとヨレが出て上手くありません。
ダイヤルゲージのステーをここにM6タップで固定していた
ため、気温変化で20μm程度の不確実さがありました。
ガイド鏡ステーを鏡筒バンドに移設し、ダイヤルゲージの
ステーは専用設計にして鏡筒へ6箇所で固定としました。
ロープロファイルで6箇所固定なので、格段に安定しています。
90S赤道儀は赤緯軸にモータが付いていないので自作しましたが、
モータをケチったのでろくな結果になっていません。
巨大バックラッシュは言うに及ばず、なんと終段ギアが0.3mmくらい
首振り運動をするのです。新古で¥780円だったから仕方ないか。
でも、この状態では赤緯軸のガイドが上手く行く筈がありません。
終段ギアの首振り防止リングを作って組み付けました。
真鍮ギアのボス部精度もたいして良くないので一般公差です。
それでも0.3mmに比べれば1/6程度に減っている筈ですね。
あまりピッタリだと低温でかじっちゃいますから。
でも一番の問題はユニポーラステッピングモータをバイポーラ駆動
ドライバICで動かしていることなんです。
構造上コイル電圧が半分となってトルクもガタ落ち。
良いのは低消費電力だと言うことだけです。ハンドボックスで使う
には全く問題が無いのですが、AG信号からの制御だと修正
パルスが短すぎて上手く動いてくれない。
1/16マイクロステップ駆動にしてあるため、停止時の保持トルク
からチョンチョン押しの修正信号対応が上手く行かないようです。
今回停止時の自動カレントダウン設定を50%→100%
(カレントダウン無し)にしましたが、そもそも定格の半分以下の力
しか出ていないようです。モータも全く熱くなって来ません。
イロイロいじったのでテスト撮影をしてみました。
月齢13.2ですが、Hα NarrowBand ならまったく問題なく撮れます。
NGC281 , 5X20min , 100min Total(放ったらかし撮影にて)
----------------------
<撮影データ>
撮影日時:2012/11/27~28
撮影地:飯能市郊外の林道(標高450m)
星空指数:30点(月齢13.2快晴->ベタ曇りへ)
気温:3℃
冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.21(fl=521mm)
(自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:ORION Hα NarrowBand Filter 1.25"
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画:無し
赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , cs5
----------------------
テスト撮影なので撮影中は一切手動修正を加えていません。
やっぱり赤緯は最大2pixel程暴れています。
そのため、星像が肥大してシャープさがありません。
これでは満足な放ったらかし撮影はムリですねえ~(-_-;)
APS-C機なら実用になるでしょう。
今回のSSMonoⅢは、面積比で6.21倍も拡大撮影されている計算。
かなり頑張っても、なんだか星像がデカイんです。
当然と言えば当然なのですが。
総計100分やっていますが、最後の2カットはなんとベタ曇りで
5分以上露光していました。速い雲が一気に湧いて月すら見え
なくなったり、また晴れたりの繰り返し。
面白いことに、チョットガイド星を検出できると修正していた
ようで、撮影自体は失敗していませんでした。
他の3カットと比べて明らかに露光不足でザラついています。
よって、実質80分相当くらいなんじゃないかと思います。
Hα NarrowBand でなかったら完全に撃沈でした。
改造しないと今時な使い方が出来ませんからね。
現在こんな感じ。
<最近やったことリスト>
・DEC.ドライバICのカレントダウン設定を50%→100%
(カレントダウン無し)へ変更した。
・DEC.モータの終段ギアの首振り防止リングを作った。
・DEC.ウォーム軸オーバーホール。与圧を下げてモリブデングリス
を塗布し、回転しやすくした。
・DEC.ウォームホイルオーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・RA.ウォーム軸オーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・RA.ウォームホイルオーバーホール。与圧調整、モリブデン塗布。
・ガイド鏡を鏡筒バンドへ移設。
・ダイヤルゲージステーを追加製作。
・筒内ドローチューブを9mm切断 → ケラレは無くなった。
・カメラ回転機構をテーパー溝に旋盤加工した。
これにより、セットビス締め付け時に必ずドローチューブステー
側に押し付けられるようになり、スケアリング安定性が向上。
・ドローチューブのオーバーホール。
ラックピニオンにローテンプグリス塗布、ガタ取りポンチ。
・フィルタホイール用 AC No,3 ホルダを、フィルタホイールに
M2 X 6 個止めとした。
・SSProV2 に S->T 変換リングを M2 X 3 個止めとした。
( Tネジがバカったので)
ガイド鏡用のステーは元々ファインダー用です。
これが筒に付いているとヨレが出て上手くありません。
ダイヤルゲージのステーをここにM6タップで固定していた
ため、気温変化で20μm程度の不確実さがありました。
ガイド鏡ステーを鏡筒バンドに移設し、ダイヤルゲージの
ステーは専用設計にして鏡筒へ6箇所で固定としました。
ロープロファイルで6箇所固定なので、格段に安定しています。
90S赤道儀は赤緯軸にモータが付いていないので自作しましたが、
モータをケチったのでろくな結果になっていません。
巨大バックラッシュは言うに及ばず、なんと終段ギアが0.3mmくらい
首振り運動をするのです。新古で¥780円だったから仕方ないか。
でも、この状態では赤緯軸のガイドが上手く行く筈がありません。
終段ギアの首振り防止リングを作って組み付けました。
真鍮ギアのボス部精度もたいして良くないので一般公差です。
それでも0.3mmに比べれば1/6程度に減っている筈ですね。
あまりピッタリだと低温でかじっちゃいますから。
でも一番の問題はユニポーラステッピングモータをバイポーラ駆動
ドライバICで動かしていることなんです。
構造上コイル電圧が半分となってトルクもガタ落ち。
良いのは低消費電力だと言うことだけです。ハンドボックスで使う
には全く問題が無いのですが、AG信号からの制御だと修正
パルスが短すぎて上手く動いてくれない。
1/16マイクロステップ駆動にしてあるため、停止時の保持トルク
からチョンチョン押しの修正信号対応が上手く行かないようです。
今回停止時の自動カレントダウン設定を50%→100%
(カレントダウン無し)にしましたが、そもそも定格の半分以下の力
しか出ていないようです。モータも全く熱くなって来ません。
イロイロいじったのでテスト撮影をしてみました。
月齢13.2ですが、Hα NarrowBand ならまったく問題なく撮れます。
NGC281 , 5X20min , 100min Total(放ったらかし撮影にて)
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<撮影データ>
撮影日時:2012/11/27~28
撮影地:飯能市郊外の林道(標高450m)
星空指数:30点(月齢13.2快晴->ベタ曇りへ)
気温:3℃
冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ(SONY ICX285AL)
撮像鏡筒:MIZAR 10cmF6 Newtonian -> F5.21(fl=521mm)
(自作フラットナー・レデューサー使用)
フィルタ:ORION Hα NarrowBand Filter 1.25"
ダーク画像:無し
フラット画像:無し
フラット用ダーク画:無し
赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD
画像処理:MaxIm DL Essentials Edition , cs5
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テスト撮影なので撮影中は一切手動修正を加えていません。
やっぱり赤緯は最大2pixel程暴れています。
そのため、星像が肥大してシャープさがありません。
これでは満足な放ったらかし撮影はムリですねえ~(-_-;)
APS-C機なら実用になるでしょう。
今回のSSMonoⅢは、面積比で6.21倍も拡大撮影されている計算。
かなり頑張っても、なんだか星像がデカイんです。
当然と言えば当然なのですが。
総計100分やっていますが、最後の2カットはなんとベタ曇りで
5分以上露光していました。速い雲が一気に湧いて月すら見え
なくなったり、また晴れたりの繰り返し。
面白いことに、チョットガイド星を検出できると修正していた
ようで、撮影自体は失敗していませんでした。
他の3カットと比べて明らかに露光不足でザラついています。
よって、実質80分相当くらいなんじゃないかと思います。
Hα NarrowBand でなかったら完全に撃沈でした。