宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

K-1Ⅱ その1時間で撮ったDeepSky

2018-05-25 16:32:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

月没直前から撮影をスタート。

月明中のM4。 トリミング無し。
C-14のF7レデューサはバックフォーカスが不明でした。
おそらくは、標準Tリングと同じ55mmだろうと言う想定で
撮ってみましたが、フルフレーム機では周辺像がメタボロ。
おまけに大きなビネッティング付き。
ワイドマウントPKを作っているので、このケラレは
F7レデューサのバックフォーカスが、まるっきり間違っている
ことを示しているのかもしれません。

どなたか、古いジャイアント・イージーガイダーの
F7レデューサ、バックフォーカスをご存知ではありませんか?
もしかしたら100mmくらいあるかも??


フラットも撮りましたが、全く使い物になりませんでした。
よって、今回の画像は全部フラット無しです。
フラットが無いと画像処理がメンドクサイです。

24mm角の1:1切り出しとしました。

M13 , ISO 3200 , 4X90s , 6min Total


M16 , ISO 3200 , 4X90s + ISO 800 , 2X300s , 16min Total


M20 , ISO 3200 , 4X90s + ISO 800 , 2X300s , 16min Total


M8 , ISO 800 , 7X300s , 35min Total



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撮影日時:2018/05/24-25
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高900m)
天候:快晴、微風、結露なし
気温:8℃
星空指数:70(月没1:40、薄明開始2:45)
シーイング:天頂 4/5 , 南天 3/5

カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
撮像鏡筒:C-14 + F7レデューサ使用でfl=2489mm
フィルター:無し

赤道儀:SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4 + QHY5L-ⅡM + PHD6.3

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・タイマー・リモートコントローラの断線修理を行ったのだが、別の場所に原因があった模様。
 ケーブルを触ると状態が変わる。(-_-メ) 要再修理だ。

・C-14とは言え、フルサイズセンサーだと簡単に写野に入る。
 今回は最初の同期にファインダーを使わなかった。
 QHY5L-ⅡMの画像を見れば、位置の再現性があるために電子ビューファインダーになる。
 もはや光学ファインダーは不要だ。

・ISO800のダイナミックレンジに驚いた。
 5分露光が8割方成功しているので、ISO800で撮るのも悪くない。
 ISO3200でも十分に凄いと感じたが、ISO800は別次元だった。

・アララ、良像範囲が中心付近しかない・・・
 こりゃあ~バックフォーカスが合っていないな。
 バックLCDでは十分に合っているように見えたが、これでは使い物にならない。

・フラットが全く使い物にならないぞ?
 何か間違ったか?
  |
  +->よって、今回はフラット画像が使えない。

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K-1Ⅱ その1時間のために

2018-05-25 10:55:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

昨晩の関東は快晴。
ただし、お月さんが大きくて撮影は厳しい。
月没が1時40分、薄明開始が2時45分。
有効撮影時間は1時間しかない。

でも、今日行かないと梅雨入りしちゃうので行って来ました。
20時過ぎにノコノコ出発し、現着22時。
久しぶりの奥秩父です。

今回はK-1Ⅱ+C-14です。
F7レデューサーでfl=2489mmの望遠鏡レンズって感じ。(^^♪
K-1が重いなど、一度も感じたことがありません。



3時まで快晴だったけど、撤収直後に全面薄曇りとなりました。
6時15分帰宅。やはり奥秩父は近くて良いなあ~。

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K-1Ⅱ+HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWはアリか?

2018-05-23 19:46:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW

このズームレンズで星撮り本気モードは有り得るのか?

200mmと言う焦点距離は望遠鏡タイプでは殆ど存在しません。
ボーグの55FLがあるくらいかな?

200mmF2.8 , ISO3200 , 25X60s , 25min Total , Dark=0 , Flat=5


JPEGからの処理です。
もの凄く強い画像処理を行っています。
ここまでくると、JPEGからの処理では当然、無理があります。

RAWからじっくりやれば、かなりイイ線行くと思います。
ダイナミックレンジを考えれば、ISO800で1カット5分×24枚=2時間。
これが最低レベルでしょう。
いくらなんでも25分のJPEGで炙り出すには無理があり過ぎますね(^^♪

200mmF2.8 , ISO3200 , 10X60s , 10min Total , Dark=0 , Flat=0


周辺減光が非常に少ないです。
このM8_M20周辺の作例はフラットを撮っていません。
この程度なら、ホントに楽勝・簡単処理で良い結果が得られます。
等倍で見ると・・・☆屋的には不満足です。
広く撮って等倍拡大して使うなどしなければ、まあ合格点です。
だってズームレンズですから、コレ。

HD PENTAX-D FA★ 50mmF1.4ED DC AW
HD PENTAX-D FA★ 85mmF1.4ED DC AW
HD PENTAX-D FA★135mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★200mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★300mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★400mmF2.8ED DC AW

こう言ったラインナップがあれば良いなあ~(V)o¥o(V)


さて、200mmばかりではなく88mm相当でも撮ってみました。

88mmF2.8 , ISO3200 , 11X60s , 11min Total , Dark=0 , Flat=0


88mmF2.8 , ISO3200 , 11X60s , 11min Total , Dark=0 , Flat=0


パープルフリンジが強烈に出ました。
この画像は、それでも色ノイズ除去フィルターでかなり消しています。
天体用途で88mm域は、チョット使いたくないかな。

コメント (2)
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K-1Ⅱ+HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

2018-05-23 17:14:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

を使って撮った画像です。
色収差やフリンジは目立ちませんが、星像自体は良くないです。
28-105mmの方が良いですね。
また、テレ端70mmは周辺減光もやや大きめです。

24mmワイド端


70mmテレ端


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K-1Ⅱ_本気撮りならフラット必須

2018-05-23 17:09:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

明るい光学系であるほど、フラットが重要です。
このバンビ付近はフラットを撮らなかったため、強い
画像処理が出来ません。

K-1Ⅱ + FSQ-106ED + 0.73レデューサ
ISO3200 , 5X30s , 150sec Total


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K-1Ⅱ_ISO3200で本気撮り

2018-05-21 22:18:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

本気撮り・・・と言っても、JPEG画像からの処理です。
それも、1カット1分×14=14分なんですよコレ。
フラットは、その場で6枚撮りました。

K-1Ⅱ + FSQ-106ED + 0.73レデューサ , F3.65 , fl=387mm
ISO3200 , 14X60s , 14min Total , Dark=0 , Flat=6


もちろん、ノータッチ・トラッキング撮影です。
撮影は楽ですが、画像処理は重いですねえ~(-_-メ)
RAWからの処理だったらエライこっちゃです。

JPEGでいいんじゃね?って思うのは私だけでしょうか。

ちなみに、フラット画像はコレ。


K-1とK-1Ⅱは”フローティングミラー構造”
になっており、ミラーアップと共にミラーが退避して
ミラーボックスケラレを極限まで減らしています。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/05.html

フルサイズですが、短辺上下のミラーボックスケラレが少ないです。

コメント (4)
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K-1Ⅱ_ISO25600の一枚画に驚く!

2018-05-21 20:34:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

K-1ⅡのダイナミックレンジがK-1比で大きく改善されて
いるとの情報がありました。
http://digicame-info.com/2018/05/pentax-k-1-mark-ii-7.html

これによると、ISO800付近から上で2倍~3倍のダイナミックレンジ
を確保できていることになります。
ISO25600では、概ね2倍ですね。本当でしょうか?

ISO25600 , 10sec , JPEG一枚画


う~ん、どうでしょう?
コレ、凄いんじゃあないでしょうか。
K-1ではフレーミング用だったISO25600がこの画像。
あえて並べての比較はやりません。
この画像で判断してみて下さい。

ちなみに撮像鏡筒は、
業界最高峰のFSQ-106ED + 0.73レデューサ使用。
F3.65 , fl=387mmです。

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K-1Ⅱで撮る天体写真1

2018-05-21 19:05:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

K-1Ⅱの天体写真適正?

全く心配ご無用。
今回は小細工無し、JPEG一発撮り1枚画像勝負です。
トーンカーブ+リサイズだけ。ほぼ撮って出し。

撮影パラメータ










CTEではないが、K-1Ⅱのブルーは綺麗だ。
薄い緑のシマシマは夜天光(大気光)です。


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撮影日時:2018/05/19-20
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:快晴、微風、結露なし
気温:7℃ → -1℃
星空指数:80
シーイング:2/5

カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
大三元レンズ:DFA 70-200(2.8) , DFA 24-70(2.8) , DFA 15-30(2.8)
撮像鏡筒:FSQ-106ED + 0.73レデューサ、F3.65(387mm)
フィルター:無し

赤道儀:高橋製作所 J型架台_E-ZEUSⅡ改、昭和機械20E_E-ZEUSⅡ改
ガイド:ノータッチ・トラッキング

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K-1Ⅱ+大三元で撮る天の川

2018-05-16 17:34:00 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

K-1Ⅱ+大三元が来たので、早速天の川を撮って来ました。
あと1日早ければ、もっと空の条件が良かったのに残念ですが、
とにかく昨日到着し、そのまま機材を詰め込んで右往左往
しながら晴れ間を探して撮って来ました。

90s赤道儀+K-1Ⅱ+HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW




M8,M20付近 , 200mmF2.8(4.0) , ISO_6400 5X30s , 150secTotal


コンポジット前の元データを、Exif残しでリサイズ


NGC7000(北アメリカ星雲付近), ISO_6400 , 6X60s , 6min Total
水蒸気モヤのため、色ムラがあります。


コンポジット前の元データを、Exif残しでリサイズ


DFA15-30(2.8)->15mmF2.8 , ISO6400 , 20sec , 1枚撮り


<撮影設定>

・RAW撮影
・全てのノイズリダクション OFF
・タイマー・リモートコントローラとタイム撮影機能を併用
・赤道儀による自動追尾撮影

<総観>

・K-1である。 以上でも以下でも無く、K-1である。
 天体撮影の場合、アクセラレータ強制介入RAWデータの星喰い現象
 や、暗部が勝手に潰されると言う懸念があった。
 しかし、ノイズリダクション全OFFのRAW撮影なら、
 取越し苦労であることが分かった。


・K-1ⅡのRAWに対応した現像ソフトが、まだ無い。
 CameraRAW・・・NG、StellaImage7・・・NG
 唯一、純正のDigitalCameraUtility5(Ver,5.8.1)だけが使える。
  |
  +->しかし、なんとも動作の遅いソフトで思考が停止する!
       Core i7 + Memory16GB + SSDのパソコンでも、
       話にならんほど引っ掛かる。
       コイツにタスク占有され、他のスレッドも遅くなる。

・大三元レンズとは言え、高性能望遠鏡タイプレンズには遠く及ばない。
  |
  +->大口径ズームレンズで、これだけ写れば不満ではない。
       しかし、天体撮影を本気で行う気にはなれなかった。
       200mm時にLV画像を見ながらピント位置を探るが、
       写野中心でも光軸がズレたような偏りがあって点像
       にならない。(望遠鏡レベルでの感想です。)

・大三元レンズ全て、LVでのピント合わせが容易で
 助かった。特に、アウトドアモニターでブーストすると
 微恒星まで見える。

・バッテリーは一晩で2本必要。
 これは、ノーマルK-1でも同じであった。
 通常、私はACアダプターを使っているので気にならない。

・天体撮影時、超高ISOやアクセラレータの恩恵は無い。
 むしろ、RAW現像ソフトが対応しておらず難儀してしまった。

・本体搭載のタイム露光機能中に無表示なのは不安になる。
 せめてLEDをチカッ!チカッ!っと光らせてもらいたい。

・ファームウェアバージョン:PENTAX K-1 Mark Ⅱ Ver:1.01


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撮影日時:2018/05/15-16
撮影場所:柳沢峠付近(標高1162m)
天候:晴れ、高湿度、ガスあり
気温:7℃
星空指数:60
シーイング:4/5

カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
大三元レンズ:DFA 70-200(2.8) , DFA 24-70(2.8) , DFA 15-30(2.8)
フィルター:無し

赤道儀:高橋製作所 90s
ガイド:ノータッチ・トラッキング

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C-14(シュミカセ)は結像性能が悪いのか?

2018-05-14 16:24:00 | 撮影機材
まずはこの写真をご覧ください。


M13を撮ったものですが、

左:C-14 + ICX285AL 2/3inch 冷却CCD(入間市)

右:30cmF4 Prime + K-1(入笠山天体観測所)

です。
右上のナビゲータ写野はK-1のフルフレームであり、赤枠が
今回の右側画像で、144%拡大です。
左のC-14は冷却CCDの等倍画像一部切り出しです。
共にシーイングは5/5。

<撮影データ>

左画像
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/784.html
右画像
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/713.html

30cmF4プライムは1200mmですから、まあ普通は長焦点ということに
なります。対してC-14はF7レデューサ使用でも2489mmです。
これに2/3inchCCD(対角11mm)ですから、フルサイズ換算は9956mm
にもなっています。

一般的にシュミカセは像が甘い・・・と言われていますが、
どうでしょう?
光害(ひかりがい)地の埼玉県入間市で、これだけ写るって凄く
ないですか? しかも、キチンと結像しているじゃあないですか。

流石の30cmF4プライム+K-1でも、広く撮ってクロップすれば良い
と言うレベルには無く、全く解像度が足りていません。
超新星ハンターが、こぞってC-14を使うのも納得ですね。
要は焦点距離と実用的なF値のバランスが良い。
シーイングによる限界、風の影響、ハンドリングの楽さを考えると、
シュミカセって良いのではないでしょうか?
あ、それから、
スパイダーによる回折が無い。 コレ、結構重要かも。




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