月没直前から撮影をスタート。
月明中のM4。 トリミング無し。
C-14のF7レデューサはバックフォーカスが不明でした。
おそらくは、標準Tリングと同じ55mmだろうと言う想定で
撮ってみましたが、フルフレーム機では周辺像がメタボロ。
おまけに大きなビネッティング付き。
ワイドマウントPKを作っているので、このケラレは
F7レデューサのバックフォーカスが、まるっきり間違っている
ことを示しているのかもしれません。
どなたか、古いジャイアント・イージーガイダーの
F7レデューサ、バックフォーカスをご存知ではありませんか?
もしかしたら100mmくらいあるかも??
フラットも撮りましたが、全く使い物になりませんでした。
よって、今回の画像は全部フラット無しです。
フラットが無いと画像処理がメンドクサイです。
24mm角の1:1切り出しとしました。
M13 , ISO 3200 , 4X90s , 6min Total
M16 , ISO 3200 , 4X90s + ISO 800 , 2X300s , 16min Total
M20 , ISO 3200 , 4X90s + ISO 800 , 2X300s , 16min Total
M8 , ISO 800 , 7X300s , 35min Total
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撮影日時:2018/05/24-25
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高900m)
天候:快晴、微風、結露なし
気温:8℃
星空指数:70(月没1:40、薄明開始2:45)
シーイング:天頂 4/5 , 南天 3/5
カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
撮像鏡筒:C-14 + F7レデューサ使用でfl=2489mm
フィルター:無し
赤道儀:SkyMax改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4 + QHY5L-ⅡM + PHD6.3
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・タイマー・リモートコントローラの断線修理を行ったのだが、別の場所に原因があった模様。
ケーブルを触ると状態が変わる。(-_-メ) 要再修理だ。
・C-14とは言え、フルサイズセンサーだと簡単に写野に入る。
今回は最初の同期にファインダーを使わなかった。
QHY5L-ⅡMの画像を見れば、位置の再現性があるために電子ビューファインダーになる。
もはや光学ファインダーは不要だ。
・ISO800のダイナミックレンジに驚いた。
5分露光が8割方成功しているので、ISO800で撮るのも悪くない。
ISO3200でも十分に凄いと感じたが、ISO800は別次元だった。
・アララ、良像範囲が中心付近しかない・・・
こりゃあ~バックフォーカスが合っていないな。
バックLCDでは十分に合っているように見えたが、これでは使い物にならない。
・フラットが全く使い物にならないぞ?
何か間違ったか?
|
+->よって、今回はフラット画像が使えない。
昨晩の関東は快晴。
ただし、お月さんが大きくて撮影は厳しい。
月没が1時40分、薄明開始が2時45分。
有効撮影時間は1時間しかない。
でも、今日行かないと梅雨入りしちゃうので行って来ました。
20時過ぎにノコノコ出発し、現着22時。
久しぶりの奥秩父です。
今回はK-1Ⅱ+C-14です。
F7レデューサーでfl=2489mmの望遠鏡レンズって感じ。(^^♪
K-1が重いなど、一度も感じたことがありません。
3時まで快晴だったけど、撤収直後に全面薄曇りとなりました。
6時15分帰宅。やはり奥秩父は近くて良いなあ~。
HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW
このズームレンズで星撮り本気モードは有り得るのか?
200mmと言う焦点距離は望遠鏡タイプでは殆ど存在しません。
ボーグの55FLがあるくらいかな?
200mmF2.8 , ISO3200 , 25X60s , 25min Total , Dark=0 , Flat=5
JPEGからの処理です。
もの凄く強い画像処理を行っています。
ここまでくると、JPEGからの処理では当然、無理があります。
RAWからじっくりやれば、かなりイイ線行くと思います。
ダイナミックレンジを考えれば、ISO800で1カット5分×24枚=2時間。
これが最低レベルでしょう。
いくらなんでも25分のJPEGで炙り出すには無理があり過ぎますね(^^♪
200mmF2.8 , ISO3200 , 10X60s , 10min Total , Dark=0 , Flat=0
周辺減光が非常に少ないです。
このM8_M20周辺の作例はフラットを撮っていません。
この程度なら、ホントに楽勝・簡単処理で良い結果が得られます。
等倍で見ると・・・☆屋的には不満足です。
広く撮って等倍拡大して使うなどしなければ、まあ合格点です。
だってズームレンズですから、コレ。
HD PENTAX-D FA★ 50mmF1.4ED DC AW
HD PENTAX-D FA★ 85mmF1.4ED DC AW
HD PENTAX-D FA★135mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★200mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★300mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA★400mmF2.8ED DC AW
こう言ったラインナップがあれば良いなあ~(V)o¥o(V)
さて、200mmばかりではなく88mm相当でも撮ってみました。
88mmF2.8 , ISO3200 , 11X60s , 11min Total , Dark=0 , Flat=0
88mmF2.8 , ISO3200 , 11X60s , 11min Total , Dark=0 , Flat=0
パープルフリンジが強烈に出ました。
この画像は、それでも色ノイズ除去フィルターでかなり消しています。
天体用途で88mm域は、チョット使いたくないかな。
HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR
を使って撮った画像です。
色収差やフリンジは目立ちませんが、星像自体は良くないです。
28-105mmの方が良いですね。
また、テレ端70mmは周辺減光もやや大きめです。
24mmワイド端
70mmテレ端
明るい光学系であるほど、フラットが重要です。
このバンビ付近はフラットを撮らなかったため、強い
画像処理が出来ません。
K-1Ⅱ + FSQ-106ED + 0.73レデューサ
ISO3200 , 5X30s , 150sec Total
本気撮り・・・と言っても、JPEG画像からの処理です。
それも、1カット1分×14=14分なんですよコレ。
フラットは、その場で6枚撮りました。
K-1Ⅱ + FSQ-106ED + 0.73レデューサ , F3.65 , fl=387mm
ISO3200 , 14X60s , 14min Total , Dark=0 , Flat=6
もちろん、ノータッチ・トラッキング撮影です。
撮影は楽ですが、画像処理は重いですねえ~(-_-メ)
RAWからの処理だったらエライこっちゃです。
JPEGでいいんじゃね?って思うのは私だけでしょうか。
ちなみに、フラット画像はコレ。
K-1とK-1Ⅱは”フローティングミラー構造”
になっており、ミラーアップと共にミラーが退避して
ミラーボックスケラレを極限まで減らしています。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/k-1-2/feature/05.html
フルサイズですが、短辺上下のミラーボックスケラレが少ないです。
K-1ⅡのダイナミックレンジがK-1比で大きく改善されて
いるとの情報がありました。
http://digicame-info.com/2018/05/pentax-k-1-mark-ii-7.html
これによると、ISO800付近から上で2倍~3倍のダイナミックレンジ
を確保できていることになります。
ISO25600では、概ね2倍ですね。本当でしょうか?
ISO25600 , 10sec , JPEG一枚画
う~ん、どうでしょう?
コレ、凄いんじゃあないでしょうか。
K-1ではフレーミング用だったISO25600がこの画像。
あえて並べての比較はやりません。
この画像で判断してみて下さい。
ちなみに撮像鏡筒は、
業界最高峰のFSQ-106ED + 0.73レデューサ使用。
F3.65 , fl=387mmです。
K-1Ⅱの天体写真適正?
全く心配ご無用。
今回は小細工無し、JPEG一発撮り1枚画像勝負です。
トーンカーブ+リサイズだけ。ほぼ撮って出し。
撮影パラメータ
CTEではないが、K-1Ⅱのブルーは綺麗だ。
薄い緑のシマシマは夜天光(大気光)です。
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撮影日時:2018/05/19-20
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:快晴、微風、結露なし
気温:7℃ → -1℃
星空指数:80
シーイング:2/5
カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
大三元レンズ:DFA 70-200(2.8) , DFA 24-70(2.8) , DFA 15-30(2.8)
撮像鏡筒:FSQ-106ED + 0.73レデューサ、F3.65(387mm)
フィルター:無し
赤道儀:高橋製作所 J型架台_E-ZEUSⅡ改、昭和機械20E_E-ZEUSⅡ改
ガイド:ノータッチ・トラッキング
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K-1Ⅱ+大三元が来たので、早速天の川を撮って来ました。
あと1日早ければ、もっと空の条件が良かったのに残念ですが、
とにかく昨日到着し、そのまま機材を詰め込んで右往左往
しながら晴れ間を探して撮って来ました。
90s赤道儀+K-1Ⅱ+HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW
M8,M20付近 , 200mmF2.8(4.0) , ISO_6400 5X30s , 150secTotal
コンポジット前の元データを、Exif残しでリサイズ
NGC7000(北アメリカ星雲付近), ISO_6400 , 6X60s , 6min Total
水蒸気モヤのため、色ムラがあります。
コンポジット前の元データを、Exif残しでリサイズ
DFA15-30(2.8)->15mmF2.8 , ISO6400 , 20sec , 1枚撮り
<撮影設定>
・RAW撮影
・全てのノイズリダクション OFF
・タイマー・リモートコントローラとタイム撮影機能を併用
・赤道儀による自動追尾撮影
<総観>
・K-1である。 以上でも以下でも無く、K-1である。
天体撮影の場合、アクセラレータ強制介入RAWデータの星喰い現象
や、暗部が勝手に潰されると言う懸念があった。
しかし、ノイズリダクション全OFFのRAW撮影なら、
取越し苦労であることが分かった。
・K-1ⅡのRAWに対応した現像ソフトが、まだ無い。
CameraRAW・・・NG、StellaImage7・・・NG
唯一、純正のDigitalCameraUtility5(Ver,5.8.1)だけが使える。
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+->しかし、なんとも動作の遅いソフトで思考が停止する!
Core i7 + Memory16GB + SSDのパソコンでも、
話にならんほど引っ掛かる。
コイツにタスク占有され、他のスレッドも遅くなる。
・大三元レンズとは言え、高性能望遠鏡タイプレンズには遠く及ばない。
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+->大口径ズームレンズで、これだけ写れば不満ではない。
しかし、天体撮影を本気で行う気にはなれなかった。
200mm時にLV画像を見ながらピント位置を探るが、
写野中心でも光軸がズレたような偏りがあって点像
にならない。(望遠鏡レベルでの感想です。)
・大三元レンズ全て、LVでのピント合わせが容易で
助かった。特に、アウトドアモニターでブーストすると
微恒星まで見える。
・バッテリーは一晩で2本必要。
これは、ノーマルK-1でも同じであった。
通常、私はACアダプターを使っているので気にならない。
・天体撮影時、超高ISOやアクセラレータの恩恵は無い。
むしろ、RAW現像ソフトが対応しておらず難儀してしまった。
・本体搭載のタイム露光機能中に無表示なのは不安になる。
せめてLEDをチカッ!チカッ!っと光らせてもらいたい。
・ファームウェアバージョン:PENTAX K-1 Mark Ⅱ Ver:1.01
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撮影日時:2018/05/15-16
撮影場所:柳沢峠付近(標高1162m)
天候:晴れ、高湿度、ガスあり
気温:7℃
星空指数:60
シーイング:4/5
カメラ:PENTAX K-1Ⅱ
大三元レンズ:DFA 70-200(2.8) , DFA 24-70(2.8) , DFA 15-30(2.8)
フィルター:無し
赤道儀:高橋製作所 90s
ガイド:ノータッチ・トラッキング
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M13を撮ったものですが、
左:C-14 + ICX285AL 2/3inch 冷却CCD(入間市)
右:30cmF4 Prime + K-1(入笠山天体観測所)
です。
右上のナビゲータ写野はK-1のフルフレームであり、赤枠が
今回の右側画像で、144%拡大です。
左のC-14は冷却CCDの等倍画像一部切り出しです。
共にシーイングは5/5。
<撮影データ>
左画像
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/784.html
右画像
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/713.html
30cmF4プライムは1200mmですから、まあ普通は長焦点ということに
なります。対してC-14はF7レデューサ使用でも2489mmです。
これに2/3inchCCD(対角11mm)ですから、フルサイズ換算は9956mm
にもなっています。
一般的にシュミカセは像が甘い・・・と言われていますが、
どうでしょう?
光害(ひかりがい)地の埼玉県入間市で、これだけ写るって凄く
ないですか? しかも、キチンと結像しているじゃあないですか。
流石の30cmF4プライム+K-1でも、広く撮ってクロップすれば良い
と言うレベルには無く、全く解像度が足りていません。
超新星ハンターが、こぞってC-14を使うのも納得ですね。
要は焦点距離と実用的なF値のバランスが良い。
シーイングによる限界、風の影響、ハンドリングの楽さを考えると、
シュミカセって良いのではないでしょうか?
あ、それから、
スパイダーによる回折が無い。 コレ、結構重要かも。