前回の奥秩父撮影では、全コマひとつのSkyFlatを使い回しました。
正中近くのM101を撮影直後、やや低空の秩父市上空へ向けて
SkyFlatを撮りました。フラットファイルの名前にM101が付いて
いますが、M101エリアでのSkyFlatではありません。
良く見ると右下がやや明るい。
秩父市上空で撮ったのが仇となったようです。
そこで、
主な撮影データから各1枚画を作成し、ダーク減算のみで
フラット減算無し画像を作ってみました。
M63(秩父市上空の影響が有りそうな位置での撮影)
M101(ほぼ天頂)
ヘルクレス座銀河団(ほぼ天頂)
M27(東京方面45度程度で、まんべん無く光害背景)
M20(青梅市上空方面低空。まんべん無く光害背景)
以上から分かったこと。
・SkyFlatは撮像天体周辺で撮らないと完全には合わない。
・秩父市上空で手抜きSkyFlatを撮ってしまったため、
本来は周辺減光の偏りがないコマまで余計なフラット補正
を掛けることになってしまった。
・これらの1枚画を見る限り、ASI294MC_Pro(対角23.2mm)と
300FN+SkyWatcher_CCF4の組合せにおいて、必ずしも
フラット補正は必要でないと感じた。
Gain250 , -10℃冷却 , 3minの1枚画が結構イケているのに驚きました。
作品でないなら1対象4カット程度でバシバシ撮影出来そうです。
性懲りもなく奥秩父へ行って来ました。
今回はワンショトカラーCMOSである、ASI294MC_Proを使いました。
ココは2年ぶりくらいです。懐かしい。
前回に引き続き、今回もスマホコンパスで真北を出しました。
まだ明るいうちからセットアップが完了。
かなりイイ線で真北が出ていました。
今夜は全く曇る気配が無く、朝まで快晴・微風・夜露無し。
300FNの斜鏡はオフセットされているため、光軸合わせが
厄介です。今回までにイロイロ試し、やっと完璧な手順を
Fixできました。
SkyFlat
SkyFlat超強調処理(四隅は16%程度減光)
・しっかりとした接眼部基準で斜鏡の繰り出し量を決める。
オフセットされている斜鏡には、センターマークと
オフセットマークをマジックで書いておく。
・コリメーションアイピース(センタリングアイピース)にて
斜鏡スパイダーの重なり具合、主鏡に写るドローチューブ
の位置を概ね合わせ込む。
・主鏡はセルベタ付けとしておく。
・主鏡センターマークと接眼部中心が合うように調整する。
--- ここで一旦CMOSカメラを付けてフラットを撮る---
・光量バランスを見ながら斜鏡の位置を修正する。
・センタリング精度が信用できるレーザを接眼部から照射し、
主鏡のセンターマークへ落とす。
コリメーションアイピースで合わせていても、1cmくらいは
平気でズレている。
・レーザが接眼部中心に戻ってくるように主鏡セルを調整する。
これでOKです。
現地ではレーザのみで微修正してから撮影に入ります。
F4のパラボラ鏡は相当にシビアですから、星像を使った追い込み
をやろうとするとハマリます。ほんのサジ加減で微修正が決まれ
ばラッキーですが、適当な所で妥協します。
<ポイント>
初めからレーザーだけでやらないこと。
シングルレーザーは光軸が適当でも戻って来ます。
オフセット斜鏡のセンターとオフセット位置を明確に。
まずは、接眼部基準で斜鏡の位置をFIXすることが大切です。
ここが合っていないと光量が偏ります。
主鏡セルはベタ付けから始めます。普通、そんなに傾いていません。
ここから少しづつ浮かせて行きます。
主鏡脱落防止リングがある場合は要注意!
絶対にリングと主鏡を当ててはイケマセン。(超圧迫となる)
コリメーションアイピースと信頼できるレーザーを併用する。
但し接眼ユニットが斜めっていた場合、
APSC以上の素子ではスケアリング調整機構が
必要になります。小さな素子では目立たないだけ
ですけど・・・
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先週はASI183MM_ProのL画像のみでDSO狙いでしたが、
今回はワンショットカラーで撮りました。
主目的はオフセット斜鏡の光軸合わせが間違いないかなどの
確認です。なので、お月様が1時まで居ても問題ありあません。
NGC4244 , M63 , M106 , M101までは月明中の撮影です。
撮影データはほぼ共通。
NGC4244 , 11X180s , 33min Total , DarkAndFlat
M63 , 12X180s , 36min Total , DarkAndFlat
ダークのみ適用で2000X2000切り出し。OnlyDark & FlatAide
C-14にも負けないイイ感じの解像感が出ています。
M106 , 12X180s , 36min Total , DarkAndFlat
M101 , 10X180s , 30min Total , DarkAndFlat
ヘルクレス座銀河団(カラー等倍), 13X180s , 39min Total , DarkAndFlat
M27 , 8X180s , 24min Total , DarkAndFlat
M20 , 9X180min , 27min Total , DarkAndFlat
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撮影日時:2021/04/19-20
撮影場所:三峰ヘリポート 標高850m
天候:快晴、微風、夜露無し
気温:6℃→3℃
星空指数:80
シーイング:4/5→5/5
撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:ノーフィルター
コマコレクター:SkyWatcher_CCF4
Gain:250
冷却温度:-10℃
露光:1カット180sを基本とした
Dark:G250 , -10℃ , 10X180s
Flat:M101用SkyFlatを流用(10X180s , 30min Total)
ファイルフォーマット:Fits
赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.9_dev4(MultiStarGuide)
極軸合わせ:スマホのコンパスアプリ+PHD2のドリフトアライン機能
ASCOM Platform 6.4_SP1
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2021
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1
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一つ、また、ひとつと消えて行き、とうとう真っ暗に
なってしまいました。
インパネを外して交換します。
以前ハザードスイッチの豆球が切れた際、ユニット交換に
なりますって言われ\27,000.-も取られた。(ディーラー)
豆球一個の値段もビックリポンな価格で、全部交換すると
数万円請求されそうです。
青いのがメーター照明、黒いのがインジケータ照明です。
う~ん、切れとる。
メーター照明用:T6.5球
インジケータ用:T4.5球
ハザードランプ用:T3球
インパネを外す際、トントン軽く振動を与えます。
そうすると、寿命を迎えているダメ球が簡単に切れます。
その結果が1枚目の写真です。
さっきまで点灯していた箇所もアッサリ切れて暗くなっています。
ついでにハザードスイッチ用も切れちゃいました。
一部をLEDに変更し、全球を交換たいと思います。(入荷待ち)
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2021.4.18(Sun)追記
交換しました。
T6.5メーター球は豆球のまま。
T4.7インジケータ球は3個豆球、16個LED化。
T3ハザードスイッチ球はLED化。
FUELアラートなど、その時にならないと点灯しないものは豆球の
ままとしました。何故かと言うと、LEDユニットに極性表記が無く、
メータパネル基板にも表記が無かったからです。
逆に付けてしまうと、肝心な時に点灯しませんからねえ。
ACC_ONで全部一旦点灯してくれれば良いのですが、全部は点灯
させていない模様・・・
面白かったのはパーキングブレーキ表示。
LED化したら常時薄暗く点灯しっ放しで、パーキングブレーキレバー
を引くと明るくなります。なんだこりゃ?って思いましたが、
豆球の寿命延長対策かもしれませんね。突入電流防止策かな?
なんでパーキングブレーキ球だけ対策してあるのかは疑問ですが。
まあ、これで今後10万キロは大丈夫でしょう!
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さて、
今回一番の目的はコレ。
先日、バッテリー充電器をつなげて10A充電をやったら
10秒で無反応になってしまった。
シガーライター用ヒューズは切れていないため、ホルダー内で
破損した模様。
原因はコレ。
バイメタルソケット裏側のプラス電極へ導くルートにヒューズが
入っていました。これが10Aでジワっと溶断してしまった。
10Aで切れるのはやや不満足ゆえ、直結しました。
なお、ヒューズは別途ヒューズホルダーに入っています。
では、動作確認をば。
初めはスマホ用充電器。
おー、ついた点灯いた(^^♪
続いては最大負荷相当のシガープラグ。
大丈夫ですね・・・って、あれ?
何処かで見たような・・・
今日、愛車MPVのインパネを外して整備していたら、
なんと!
我がMPV車内にブラックホールがあった!!
MPVのブラックホールはシガーライター銀河の中心にありました。
こんな所に潜んでいたとは知らなんだ。
こちらがホンマモンのブラックホールらしい。
イヤー、よー似とるなあ~!!
フォトショでちょいちょいって弄るとね、
ホラ、そのものですよ。
あまりにそのものなので、恐れ多くて掲載出来ません。
ノーベル賞モノの発見です。
不都合な真実、これ如何に。
4月14日(水)の夜は雨の中重機材を積んで観測所へ。
夜半からの晴れを期待してお仲間のTaさんとご一緒。
本当の目的は機材整備なのですが、これがアッサリ
終わってしまい、明け方までコタツでしゃべってばかり
と言う、有意義な?夜となりました。
あっ!もう3時じゃん!?
晴れてんじゃね?
あ~、晴れてますねえ~・・・とか・・・
でも、もう薄明が始まるよねえ~・・・とか・・・
ま、とりあえず来た証拠と言う事で。
Panasonic DMC LX7 F4 ISO400 , 100secの一枚撮り(爆)
幸いにも?ど~しょ~もない悪シーイングで、
とても長焦点(C-14)を展開する気にはなれませんでした。
15日は予想通り朝から超快晴!
正にブルーSkyMaxでした。
C-14鏡筒を載せることも無く、日干しして帰還となりました。
これを撮るためにアレコレ調整して来ました。
半分ウソですけど、イヤ~~
ヘルクレス座銀河団、なんか、すっごく好きなんですよ。
カッコ良い銀河がいっぱいあるんですよ。
例えば、かみのけ座銀河団などの遠方銀河団って楕円銀河
ばっかりじゃないですか?その点、コレは凄い!
約5億光年も離れておるんかい・・・宇宙は不思議だあ。
ヘルクレス座銀河団 , G240 , 19X180s , 57min Total
5億年前のフォトンが今ココに!
あ~、一日中見ていても飽きないです。
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撮影日時:2021/04/11-12
撮影場所:県民の森 標高850m
天候:どんより晴れ、微風、夜露ほぼ無し
気温:6℃→4℃
星空指数:50(水蒸気多し)
シーイング:4/5→5/5
撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (Lのみで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher_CCF4
Gain:240
冷却温度:-10℃
露光:1カット180sを基本とした
Dark:G240 , -10℃ , 10X180s
Flat:M81用SkyFlatを流用(10X180s , 30min Total)
ファイルフォーマット:Fits
赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.9_dev4(MultiStarGuide)
極軸合わせ:スマホのコンパスアプリ+PHD2のドリフトアライン機能
ASCOM Platform 6.4_SP1
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2021
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1
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新月期だと言うのに、この週末の夜は散々な天気予報。
日中は快晴なのに、夜はベタ曇りのようなSCW予報。
Windyも気象庁も夜は曇ると言っておったが・・・
晴れたんですが・・・しかも一晩中。
昨日は高気圧の後端で等圧線1本。
まあ、水蒸気はやや多めで透明度はありませんでしたが、
星が全くチラツかない!! どよ~~んと光っていました。
さぞかし好シーイングなのだろうと期待が膨らみました。
WRXさんに教えて頂いたPHD2 Ver,2.6.9_dev4を入れ、
マルチスターガイドもテストしました。
アッサリ動作しました。
やはりシーイングが最高の5/5であり、RMS=0.55~0.66なんていう
数値を連発しています。マルチスターガイドの利点として、
今回のように薄雲が通過するような時に強い感じがしました。
そりゃあ~1個の星を見つめているよりは雲雲に強いでしょう。
んで、
日曜日の夜だし、あのSCW予報じゃあ本当に迷いました。
実は関越トンネル越えの覚悟で出発したのですが、
幸か不幸か道が混んでいて高速まで行く気が失せてしまいました。
それでいつもの道をタラタラ走って、気が付いたら森に
到着と言う流れです。
では、今回の釣果をば。
どーせ曇ってRGBはコケるだろうと思い、初めからモノクロ
一本勝負で臨みました。ダークとフラットは各10枚です。
M97 , G240 , 10X180s , 30min Total
M81 , G240 , 21X180s , 63min Total
NGC4631 , G240 , 10X180s , 30min Total
M51 , G240 , 14X180s , 42min Total
M13 , G120 , 29X60s , 29min Total
あれ?M13だけ左側の星像が乱れています。
カメラは同一構図、同一ピント位置で全く触れていないので、
コンポジットミスかもしれません。後で調べます。
それにしても良く晴れてくれました。
300FNの光軸も再々調整、更に星像でも追い込んだのでバッチリです。
それぞれ露光が短めなのは、途中でドバーって雲が来て、
パッと流れ去ることが多かったからです。1時以降は朝まで快晴
となりました。
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撮影日時:2021/04/11-12
撮影場所:県民の森 標高850m
天候:どんより晴れ、微風、夜露ほぼ無し
気温:6℃→4℃
星空指数:50(水蒸気多し)
シーイング:4/5→5/5
撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (Lのみで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher_CCF4
Gain:240
binning:2X2
冷却温度:-10℃
露光:1カット180sを基本とした
Dark:G240 , -10℃ , 10X180s
Flat:M81用SkyFlatを流用(10X180s , 30min Total)
ファイルフォーマット:Fits
赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.9_dev4(MultiStarGuide)
極軸合わせ:スマホのコンパスアプリ+PHD2のドリフトアライン機能
ASCOM Platform 6.4_SP1
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2021
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1
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備忘録的イギリス式の独り言・・・の続きです。
これ一式をMPVに車載します。
辿り着いた完璧な配置!
厚い布を敷いたりしてフラットになっています。
もっと沢山敷けば、まだまだ沢山積めます。
非常~~に邪魔なテンパータイヤをこの位置に。
これによってベースフレームを押さえ付けています。
ウェイトはピラーの窓に落とし込みました。
そもそも、なんでテンパータイヤが車内にあるかと言うと、
車の下面に吊り上げていたワイヤーシステムが絡まって
使用不能になってしまったからです。
マツダに聞いても”治せません・・・”だって。
テンションを掛けずにワイヤーを巻いたら絡まってしまった。
コレ、絶対にやっちゃうと思いますよ。
鏡筒を立てて天井に押し当てることでゲスト用シートを確保
出来ました。今までは寝かせていたので空間効率が
良くありませんでした。
誰か乗りますか?(^^♪ 私だったら、イヤかも・・・(爆)
今日、改めてシステム重量を測ったところ、
・イギリス式+300FNフルシステム=197.5[Kg]
・エルボー式+300FNフルシステム=142[kg]
でした。
薪を満載すると500[Kg]程度になるので、この重量は楽勝です。
一応MPVは普通車なので、最大積載重量=350[Kg]と
なっていますから、あと150[Kg]程度はOKです。