宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

FRA300_ProとASIカメラで撮ったモノ

2023-09-25 17:02:42 | 天体写真(冷却CMOS)

前記事の続きでカメラをASI294MC_Proに変更して撮像しました。

総露光時間が少ないですね・・

IC1396 , LPS-P2 , Gain120 , -10deg , 12x5min , 60min Total , DarkAndFlat

M31 , LPS-P2 , Gain120 , -10deg , 14x5min , 70min Total , DarkAndFlat

日時:2023年9月24日~25日

撮影地:入笠山天体観測所(1810m)

天候:快晴、微風、結露少々、気温7℃

撮像鏡筒:Askar FRA300 Pro F5.0

赤道儀:J型+E-ZEUSⅡ

カメラ:ASI294MC_Pro

シーイング:4/5

 

雨の心配が無かったので、撮像中はコタツに入ってアレコレやっていました。

コタツ?

そーなんです、気温7℃はとても寒いのです。

だって先週と30℃も温度差があるのですから!

 

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諸悪の根源ヘタレHαフィルター

2023-09-25 15:14:00 | 天体写真(冷却CMOS)

9月24日は高所晴れが期待できたので観測所へ行って来ました。

FRA300_Pro , ASI183MM_Pro , Hα , -10deg , 25x5min , 125min Total , OnlyDark

米ORION社ブランドのLRGBHaO3S2セットで使ってきましたが、

Hαフィルターだけが何時も、いつもヘロヘロな星像になってしまうのです。

光軸に敏感なのか明るいF値がいけないのかイロイロ悩んできましたが、

昨日の検証撮像にてHαフィルター自体がダメダメな物体であることが決定的となりました。

ピントを合わせ込んで行くと、部分的に流れる、ボケる、放射状になる、非点収差が出るなどなど。

もう散々苦労して、やっぱりフィルター基板の脈理が原因で間違いないですね。

このNGC7000付近も好き勝手な方向へ流れたりボケたり・・・ハア~ 疲れたわ・・・

いつもHα以外の撮像はビシッ!と決まるのに、こいつだけヘロヘロになってしまうのです。

この鏡筒でも同じ結果でしたので、このフィルターは廃棄処分決定です。

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Askar FRA300 PRO F5 でダウンサイジング

2023-09-10 16:39:32 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

こりゃあ~シャープな光学系だわ!

 

前記事の西村彗星を撮影する前にテスト撮影したM31です。

これはK-1Ⅱフルサイズから1/2(600mm相当)にトリミングした画像です。

ISO6400 , 7 X 30s , NoDarkAndFlat , コンポジット後にトーン調整のみ、シャープ系フィルタ一処理無し。

撮って良し、使い心地良し。

いままで600mmクラスは150mmF4反射を使って来ましたが、

Askar FRA300 Pro F5 の2倍トリミングがこれだけシャープだとダウンサイジングが出来そうですね!

イヤほんと、凄いスゴイ。

こりゃ良い鏡筒ですよ。

 

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西村彗星・・・一応、おった

2023-09-10 15:59:04 | 天体写真(PENTAX K-1&K-1Ⅱ)

9月10日の4時頃から撮影しました。

あのSCW予報ですからねえ~。

山方面はダメそうだし、外房は晴れそうでしたが水害エリアで自粛。

日立方面の圏央道は崖崩れで通行止めでした。

と言うことで筑波近辺です(^^♪

 

平野からでは手強い対象でした・・・ちっちゃ!

切り出し

画像調整

モノクロ反転

ここまでやって尾が見える状態になりました。

<データ>

撮影日時:2023/09/10  04:13:06~04:17:32

撮影場所:茨城県常総市 小貝川堤防

レンズ:Askar FRA300 Pro F5 , LPS-P2

カメラ:PENTAX K-1Ⅱ , ISO800 , 11 X 15sec , 彗星核基準コンポジット

赤道儀:90sノータッチ

 

 

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3畳ひと間の加工室

2023-09-02 13:10:05 | ノンジャンル

共有工具無し。 全部自分専用。

24年前まではサラリーマン職人・技術者をやっていましたが、

他人との工具共有や刃物共有、測定器共有がイヤでした。

特に刃物は研ぎ方に各人のクセがあります。

また、加工する材料によって厳密に使用する刃物が異なります。

アルミ材中心の加工なら安い刃物でもなんとかなりますが、ステンレス系になるとハイスではダメです。

特にSUS304は硬くて加工がし難いです。

そこで、ステン専用にコバルトハイスツールを新調しました。

不二越やイシハシ精工などの一流品です。

1本3,000.-以上します。

ミスミのハイスチタンコート品は安価ですが、ステン専用に数本用意しました。

 

赤い箱は三菱マテリアルのドリルセット。

ミスミで14,000.-円以上する一流品で、ハイス鋼ながらステン対応となっています。

でも、ステンには使いません。主にアルミとSS400鉄材用です。

右のイシハシ精工のドリルセットはコバルトハイス鋼で、ステンまで使えます。

これも13,000.-円。 心して使うのである。

こういうことを無視してボロボロ使い回されると腹が立つのです。

だから、

工具やドリルは自分専用にしたい訳です。

 

こちらは電気系ワークベンチ。 これも自分専用。

グローバルスタンダードとか、誰でも簡単に・・・

とは、

真逆を行っていますね(^^♪

そりゃそうです、汎用品よりも専用品が良いに決まっています。

だから日本専用に仕立て続けたクラウンを、世界戦略車でリリースしたのは失敗だと思いますね。

ビジネスとして考えれば株主は儲かるかもしれないけど、

何でもかんでもマイクロソフトみたいにサポートが終了しています!

みたいなのは面白くありません。

 

取説の一番最初にアレやるな、コレやるな、ソレすると保証外だぞ!

ってディフェンス文章ばかり並べるのは、訴訟国家アメリカの影響でしょうね。

この商品を買ってくれてありがとうございますって気持ちが、全く伝わって来ません。

 

最近の日本メーカーは皆そんな感じで、良くも悪くもアメリカに右習えですね。

その点、

ZWOやAskarなどの中国メーカーには良心を感じます。

製品は高性能だし、開発力も販売力もある。

開発力と生産能力を失ってしまった日本の望遠鏡メーカーとは大違いです。

ビクセンはビジネスモデルで上手いこと切り抜けているけど、

古い技術に固執したメーカの失敗は明らかです。

 

駿馬も老いれば駄馬にも劣る

 

若い敏腕技術者を育成できるか、

新しい技術を積極的に取り入れられるか、

IT技術を積極的に利用して世界戦略を立てられるか。(英語で)

 

そのどれもがダメなら、終わるしかない。

一番のダメはソフトウェア技術を軽視したことでしょうね。

いつまでも機械加工が高精度ですって言っていても、駄目よね。

エンジニアリングをやらないと。

機械も、電気も、光学も、ソフトウェアも全部出来て立派な製品ですよ。

 

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