共有工具無し。 全部自分専用。
24年前まではサラリーマン職人・技術者をやっていましたが、
他人との工具共有や刃物共有、測定器共有がイヤでした。
特に刃物は研ぎ方に各人のクセがあります。
また、加工する材料によって厳密に使用する刃物が異なります。
アルミ材中心の加工なら安い刃物でもなんとかなりますが、ステンレス系になるとハイスではダメです。
特にSUS304は硬くて加工がし難いです。
そこで、ステン専用にコバルトハイスツールを新調しました。
不二越やイシハシ精工などの一流品です。
1本3,000.-以上します。
ミスミのハイスチタンコート品は安価ですが、ステン専用に数本用意しました。
赤い箱は三菱マテリアルのドリルセット。
ミスミで14,000.-円以上する一流品で、ハイス鋼ながらステン対応となっています。
でも、ステンには使いません。主にアルミとSS400鉄材用です。
右のイシハシ精工のドリルセットはコバルトハイス鋼で、ステンまで使えます。
これも13,000.-円。 心して使うのである。
こういうことを無視してボロボロ使い回されると腹が立つのです。
だから、
工具やドリルは自分専用にしたい訳です。
こちらは電気系ワークベンチ。 これも自分専用。
グローバルスタンダードとか、誰でも簡単に・・・
とは、
真逆を行っていますね(^^♪
そりゃそうです、汎用品よりも専用品が良いに決まっています。
だから日本専用に仕立て続けたクラウンを、世界戦略車でリリースしたのは失敗だと思いますね。
ビジネスとして考えれば株主は儲かるかもしれないけど、
何でもかんでもマイクロソフトみたいにサポートが終了しています!
みたいなのは面白くありません。
取説の一番最初にアレやるな、コレやるな、ソレすると保証外だぞ!
ってディフェンス文章ばかり並べるのは、訴訟国家アメリカの影響でしょうね。
この商品を買ってくれてありがとうございますって気持ちが、全く伝わって来ません。
最近の日本メーカーは皆そんな感じで、良くも悪くもアメリカに右習えですね。
その点、
ZWOやAskarなどの中国メーカーには良心を感じます。
製品は高性能だし、開発力も販売力もある。
開発力と生産能力を失ってしまった日本の望遠鏡メーカーとは大違いです。
ビクセンはビジネスモデルで上手いこと切り抜けているけど、
古い技術に固執したメーカの失敗は明らかです。
駿馬も老いれば駄馬にも劣る
若い敏腕技術者を育成できるか、
新しい技術を積極的に取り入れられるか、
IT技術を積極的に利用して世界戦略を立てられるか。(英語で)
そのどれもがダメなら、終わるしかない。
一番のダメはソフトウェア技術を軽視したことでしょうね。
いつまでも機械加工が高精度ですって言っていても、駄目よね。
エンジニアリングをやらないと。
機械も、電気も、光学も、ソフトウェアも全部出来て立派な製品ですよ。