島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ハマジンチョウ

2011-02-24 13:16:28 | 植物
今の時期に天草に行ったとなれば、目的の1つはコレでしょう。
暖地の海岸の岩場などに生える常緑低木、ハマジンチョウ科の「ハマジンチョウ」です。
日本では九州西部以南にのみ分布する珍しい植物です(例外的に三重県志摩半島でも見ることができます)。
高さ1~2mほどになり、1~3月に薄い紫色の花を咲かせます。
苓北町富岡のハマジンチョウは、熊本県の天然記念物に指定されており、またごく近い将来における野生での絶滅の可能性が極めて高いものとして“絶滅危惧種”にも指定されています。
海岸に生え、葉がジンチョウゲに似ているのでこの名前がつきました。
果実は直径1cmほどあり、コルク質で軽く、海流にのって運ばれます。
コメント
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