上記の講演会が若桜学園さくらホールで開催されました。
歴史は苦手な分野ですが、勉強する意味でも参加しました。記念講演として「戦国時代の城郭史と若桜鬼ヶ城」と題して、滋賀県立大学の中井均名誉教授の講演を聞きました。
日本に5万ヵ所ある城のうち国史跡は200しかなく、破城としての価値が認められている鬼ヶ城跡を町民みんなが誇りを持ち、保護、活用していくことの必要性について教えていただいたように思いました。昭和53年に来られ、鬼ヶ城の縄張り図を作成された経験から、昨日現地見学に行かれて新たに矢穴を見つけられ、新たな考察をされる情熱に引き込まれる講演でした。
また、「因幡国の戦国争乱と若桜鬼ヶ城」という副題で、鳥取東高の岡村吉彦先生の講演を聞きました。文献に基づいた鬼ヶ城の城主の状況とその背景などをていねいに教えていただき、鬼ヶ城の位置的な重要性を教わりました。まとめとして、矢部氏から大体の年数と変遷を教えていただき、時代の流れが整理できました。こうして調べていくことの重要性も認識しました。
最後にパネルディスカッションで、鬼ヶ城のことを深掘りしていただきました。登るたびに気になっていた、破城として崩された石垣の被っている土や苔などは、きれいに掃除してはいけないのか?と最後に質問しようと思ったら、中井先生から、引き続き調査・研究を続けていかないといけないという話の中で、木の伐採の話や石垣を見せるということを言われたので、質問せずに済んだかなあと思いました。
最後までこの会に参加していた上川町長が、鬼ヶ城、若桜鉄道、伝統的建造物群保存地区指定を受けた若桜宿をセットで、発信していきたいと感想を言われたので、「まさに、そうだ」と思います。
苦手分野ではありましたが、とても有意義な講演会となりました。