2日目は、台湾日本関係協会台北事務所に訪れました。福岡県庁から派遣できておられる堀江拓水経済部主任の説明を聞き、少子高齢化のことや出生率0.8ということで、人材不足になることを想定してDX化を進めいているということでした。台湾からの訪日人口と日本からの訪台人口にはかなり差があり、台湾の方は、日本に多く来られているそうです。メイドインジャパンはブランドになっていて、かなりの信用を得ているそうです。台湾側のインバウンド対策として、交通系電子マネー5000円分の支援なども行なっているそうですが、台湾への旅行は7万人くらいで、訪日客の8分の1だそうです。日本側からのアウトバウンドも改めて強化が必要だと思います。
来年1月から米子空港から桃園空港間の定期便が就航するので、ぜひ、台湾への行き来が増えることを期待します。
次に、台湾ウォーカー有限会社に伺いました。県産果実などを輸出してくださっている状況を聞かせていただきました。二十世紀梨や新甘泉、なつひめなど、大変好評だそうです。しかしながら、品質にこだわりたいところですが、選果があまり良くないということで、IT技術を使った選果の推進を要望された形になりました。ブランド力を高めて高く売ってくださるために必要なことだと思うので、ぜひ、進めるべきだと思います。生産者が儲かるようにしないと作り手がいなくなれば商売にもなりません。
また、柿の状況を質問しました。地元にも柿を作っているので、あまり取り扱えないということでした。加工品などは扱いやすく、あんぽ柿の日本の設定している賞味期限が3ヶ月だそうで、実際は6ヶ月はいけるので、もう少し緩くしてほしいと言われていました。
米は、ライセンスが必要で、日本の米のおいしさを感じておられましたし、和牛も興味はあるそうですが、工場の登録の必要性や扱ってもらえるルートがないということでした。
午後からは、台日産業推進センターで、DX関連事業の状況を伺いました。農業、観光、ヘルスケア、交通、商業、教育など多分野にわたって事業を展開されているそうです。例として、電子ペーパーの開発と沖縄県と連携して、バスの案内掲示に電子ペーパーを取り入れられたり、広告や美術品などを省電力で掲示・展示したりされていました。
こうしたデジタル人材の育成は、どうされているのか聞くと、大学や企業(TSMC)などと連携してカリキュラムに組み入れたり、社会人でも研修することができるようにしておられるということでした。技術を伝え、現地で使ってもらえるように、活用する技術も一緒に日本と連携していきたいとお互いウィンウィンの関係づくりも意識してくださっていました。
どこも皆さん、日本語が上手で、一夜漬けの台湾語での自己紹介をしなくて済んでしまうくらい親日であることが印象的でした。