少し動く度に腰周りに違和感があって思わず手をチノーズに当てる。
「ん…? ベルトを忘れてる…」
最近運動量が多く、汗をかく。だから、チノパンをひっきりなしに履き替える。で、暑さもあって、ついベルトをし忘れる訳だ。
ところが、このいつもと異なる感覚は、単なるベルトの不在云々というより、物理的にも確実にパンツ(ボトム)が下がる現象から生じている。今まで、ぴったり腰に納まっていたズボンがずり落ちるということは、スリムになったということ。まあ、ここまで引っぱったのは、早い話、自慢したかったん。
お蔭様で体調もすこぶる順調で、食欲もある。なのにダウン・サイジングだから、気分は明るい。それと、毎朝聴くジャズの効能か、一日中ご機嫌である。
ジャズには人を元気にする力がある
朝のドラマ「純情きらり」での桜子のお父さんの言葉だが、まさにその通り。ダイナ・ワシントン、サラ・ヴォーン、ヘレン・メリルといった古いアルバムからピックアップしてぼくだけのベストアルバムをこしらえたのだが、これが思いの外功を奏している。特に、アート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーズによる、「モーニン」は、これも今さらシリーズに属するだろうが、最高である。ファンキージャズの真髄に夏バテなんぞ飛んでいる。