保全センターのニシキウツギの花に来たモンキアゲハ。
初夏になってアゲハやタテハチョウの仲間など比較的大きくてきれいなチョウが目立つ。
同じチョウ類の仲間である蛾たちは暗い色のものも多く、あまり好かれていない。
しかし種類数としては蛾の方が数十倍も多いので、翅のデザインもさまざまで面白い。
以下は新治市民の森あたりで見た蛾の仲間だ。
ヒメマダラエダシャクは3cmぐらいの大きさで翅の模様は鳥の糞のようにも見える。
近所のマサキの木に多いユウマダラエダシャクとよく似ている。
前翅の中央少し上あたりに黒い○斑があることだけが区別点だ。
昼間は葉の上などにじっと止まっていることが多い。
エダシャク類の幼虫は尺取虫で農業被害をもたらすこともある。
リンゴツノエダシャクの幼虫はリンゴのほかコナラやクリその他の葉を食べる。
リンゴツノエダシャクも夜行性で林の中で木の幹に止まっていると気づきにくい。
シャクガ科には8種類の亜科があってヒメシャク亜科もその一つ。
キオビベニヒメシャクは姫というだけあって1cmちょっとと小さい。
翅をたたんで静かに休んでいるかのようなキシタホソバは体長2cmぐらい。
スマートな形で薄灰色に黄色の縁取りがあってなかなかシックだ。
キシタホソバはコケガの仲間で幼虫は地衣類を食べる。
細長い葉のようなものに腹を見せてぶら下がっているのがいて、
蛾の仲間かななどと考えながら翅を撮ろうとしていると、不意に飛んだ。
運よくズボンに止まってくれた。ベニヘリコケガらしい。
2cmぐらいと小さいが、筋模様が面白く紅い縁取りもきれいで魅力的だ。
名前が示すように幼虫は地衣類を食べるようだ。
新治市民の森では蝶や蛾以外でもいろんな昆虫を見ることができた。
明日から何回か掛けて記事にしておきたい。