
上瀬谷の米軍通信隊が返還されて広場などの跡地利用がまだ確定していない。
立ち入り禁止になっているフェンスの間を蜘蛛の巣が張っている。

ジョロウグモの中でも立派な体格の雌が悠然としている。
近くに雄もいる。

よく見かける雄は小さいのが多い。
これは雌に比べると小さいが、そこそこ大きい。

雄が様子を見ながら雌に近づく。

雌のお腹のところへ忍び込んだ。

雄は蝕肢を雌のお腹につけて何かチョンチョン繰り返している。
交接というのだろう。

雌がピクっとすると即座に離れる。油断すると雌に襲われるからだ。
しかしまた忍び寄って交接を続ける。そういうことを何回か繰り返していた。

そのうち不意に雌がいなくなって、雄だけが取り残された。

雌は下の繁みの葉の上に落ちていた。
死んだふりをしている感じもするが、よく分からない出来事だった。