
大型連休とともに過ぎた端午の節句。昔は菖蒲づくしの日であった。
神奈川県自然環境保全センターの池の縁に菖蒲の花が咲いていた。
菖蒲はハナショウブとは別物で、サトイモ科に特有の花姿だ。

保全センターの谷戸にはシオカラトンボ、ヤマサナエ、ギンヤンマなどのトンボが飛び、
チョウの仲間もずいぶんと種類が増えてきた。
これはコチャバネセセリ。幼虫として谷戸のヨシなどで越冬していたのだろう。

こちらはサカハチチョウ。夏型には翅に逆さ八の字模様があるので名付けられた。
正面から撮れなかったが、今回のは春型なので八の字はない。

池の近くの地面で休んでいたのはイチモンジチョウ。翅裏を見せている。

翅の表側。色合いは違うがサカハチチョウの夏型の翅と似たところがある。
翅の広げ方にもよるが、逆さ八の字とみるか一文字とみるか。

ジャコウアゲハもいた。保全センターの谷戸にはオオバウマノスズクサも咲いているのだ。
さなぎで越冬して春に羽化したと思うが、早くも翅が痛んでいる。なかなか苦労も多いようだ。