市民の森の近くの高校の擁壁に、白くて円形のものが間隔をあけて着いている。
直径2cmぐらい。これはヒラタグモの巣で、中にいるのが分かる。
糸が何カ所か外側に伸びているのは単に壁に固定するためではないようだ。
受信糸と呼ばれ、この糸に虫が触れると糸が振動するので、
その振動を感知してクモが巣から出てきて虫を捕らえるらしい。
少し前にカメラを持たずに友人たちと歩いていると、
ヒラタグモが獲物をグルグル巻きにして巣の中に持ち込むところに出会った。
これはマガリケムシヒキアブかな。市民の森の中にいた。
ムシヒキアブは隠れることなく葉の上などで待っていて、近くに来る虫を飛びついて捕まえる。
そんなムシヒキアブがクモの巣の上にいる。
ムシヒキアブはクモも襲うらしいが、これは何か様子が違う。
じっとしているムシヒキアブの周りをクモが回っている。
ムシヒキアブが蜘蛛の糸で巻かれて、翅も折れ曲がっている。
うっかりとクモの網に引っ掛かってしまったのだろう。ムシヒキアブの完敗だ。
クモたちは昆虫たちにとって油断ならない相手だ。