
林のあたりを歩いているとところどころでヤクシソウ(キク科)の黄色い花を見る。

ヤクシソウは葉腋に複数の花をつけるので、なかなか華やかだ。
ただ一つ一つの花は舌状花だけで構成されているのでさっぱりしている。
キク科の頭花は複数の筒状花や複数の舌状花で構成される。
そのうちタンポポ、ニガナ、コウゾリナ、ジシバリ、オニタビラコなどタンポポ亜科の花は舌状花だけだ。
対してキク、コスモス、ヒマワリなどキク亜科の花は舌状花と筒状花で構成される。
中にはアザミやコウヤボウキのように筒状花だけというのもある。

林のあたり、ヤクシソウに比べると少ないがところどころでアキノノゲシも見る。
背が高くなって、たくさんの花を咲かせるが、一日花らしいのでヤクシソウのように花の固まりにはならない。

アキノノゲシもタンポポ亜科で、頭花は舌状花だけで出来ている。

合着した雄しべの間から雌しべが伸びている。
雄性先熟らしいので、雄しべだけの時期の花を見たいものだ。一日花だと早朝でないと無理かなあ?

こちらはヤクシソウの花。
雄しべの間から長く伸びた雌しべの2裂した柱頭がクルリンと巻いて面白い。