
小山田緑地から東側の車道を越えると奈良ばい谷戸がある。自然の豊かな所だ。
谷戸から少し山側に入っていくと小野路城址の近くに小町井戸というのがある。
直径数メートルの小さな水たまりだ。

その畔に薄紅と白の花がたくさん咲いている。
高さ50cm前後で、茎につく数枚の葉がそれぞれ大きい。

ハナミョウガ(ショウガ科)だ。
これまで見たいと思いながら咲いている場所が分らないなど機会に恵まれなかった。
花序の下の方から順次咲いて行っているように見える。

花冠は3裂して唇弁は紅白のストライプ模様だ。
花冠の一つは立ち上がって白い雄しべを支えているかのようだ。
雌しべも葯の傍まで長く伸びている。

雄性先熟だそうで、花柱が沿ったり項垂れたりの位置運動で雌雄が切り替わるそうだ。
詳しいことは、まだ勉強不足。来年以降にまた観察に行ってみよう。