五反田谷戸。
入口の田んぼでシオカラトンボとヤゴを見てから、奥の方まで進んだ。
春にはヤマザクラが素晴らしいという。
今ごろ、ここを訪れる人はいろんな草花を見たいという思いだ。
中でも他で見ることの少ないカキランが目当てだ。
花の色が柿色・・・たしかに柿蘭だ。
昨年は7月半ばに来てカキランの花がほとんど終わっていたので、
今年は早めに見ておこうと梅雨の合間に訪れて、ちょうど良かった。
茎が50cm以上も立ち上がり10個ほどの花が下から順に咲いていく。
小さいながらもラン科らしい花。
長卵形の萼が3枚。側花弁と唇弁、それに髄柱も見える。
唇弁は手前と奥で2段構えになっているように見える。
花茎が伸び始めたばかりの株。
10cmほどにもなる細長い葉が互生している。
最初のやや群生している写真は斜面の一番目立つところに咲いていたものだ。
それ以外にも探せば何ヶ所かに咲いていたが、どれも斜面になっている場所だった。
近くの水たまり(棚田の名残?)の傍にはネジバナが咲いていた。
ネジバナも小さいけれどラン科の仲間だ。