
上瀬谷から上川井に向かう道。両側の数本の木に白い花が満開であった。

ウツギの花(卯の花)だ。
卯の花の匂う垣根に・・・古語の匂う、まさに「輝き、にぎわって」いる。
ホトトギスの早も来鳴きて・・・ここに来る途中でホトトギスの鳴くのを聞いた。

真っ白な花弁が5枚、萼は薄い色が付いている。
雄しべは10個で、それぞれに翼が付いているのが面白い。
雌しべは中の方に隠れて見にくいが、昨年の果実の残っているのから見ると花柱は数本あるようだ。

ホトトギスはウツギの花には来ないけれど、虫たちは何種類も蜜を求めてやって来る。
キチョウやモンシロチョウはけっこう多く見る。

こちらはキタテハのようだ。

ハチの仲間もミツバチ、クマバチ、ハナバチなど、いろいろと来ている。

体中に花粉を付けて、まだまだこれからと頑張っている。

花は受粉すると花弁や雄しべが落ちて、萼片の中心あたりから伸びた花柱が残っているだけだ。
茶色い実は昨年の実で種子は全て飛んでいる。
このあたり一帯が花博などで開発が進むと、このウツギも消えてしまうのだろうか。