むらさきけまんと言われて解る人は少ないと思うが、日本在来のケシ科の植物だ。我が家の庭にも雑草として生えている。生育条件としては湿潤な土地で、以外と繁殖力がある。
岩手大学農学部の植物園で、今むらさきけまんの大群落が見られる。この群落が発生したのは景観整備のため植物園内の木を整理したためだと思われる。下草に日光が当たるようになって以前からあったムラサキケマンやその種子が一斉に開花したのだろう。とはいえこの群落は2年間で出来た。最適状況だったのだろう。
なおこの花はウスバシロチョウという蝶のゴハンだ。岩手大学のこの植物園ではわりと見かける蝶だ。もともと多かったとも言える。来年度以降増える可能性がある。
人為が加わって植生が変わることは良くある。実はこの花、あみがさゆりという。一般的には貝母でバイモと呼ばせている。茶花として使われる事から人為的に植えられている。
ただこの撮影ポイントだが、教育学部の植物園で旧高等農林の植物園でもあるので厄介だ。
さてふきのとうも一気に種をスタンバイさせています。
ここにあみがさゆりがあるのは、実は厄介な話しです。高等農林時代に造成された築山なのですが、北上山系と岩手山を含む奥羽山系を分けて作ったはずで、それぞれの土地から最適な木を植えた物です。
あるコントロールをされているはずなのですが、その木に着いてきた土にふくまれるタネとかが現在こうしてあるのかなと思いますが、どうもこのあみがさゆりの分布がヘンなのだ。
農学部の農業資料館前、第一体育館前、教育学部三号館脇、そして教育学部植物園。球根植物なのでちょっとへん。
とても人為的な何かを感じます。