どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

特に何もなし

2016-01-09 21:02:37 | 日記

 

今日もまたのんびりと過ごした。15年のバイロイトのジークフリートを聞いた。このリングは今年で6年目でと思う。だからラジオで毎年聞いているのだが、年を明けてのこの情勢ではえらく痛い。

ワーグナーの可塑性とも言える舞台解釈の幅だが、このバージョンは石油利権をめぐる騒動という解釈になっている。火の山は石油タンクが燃え上がるという仕掛けだたりするようだ。そもそもの話のきっかけを作った神ヴォータンは代理人としてジークムントを作るが、契約の神であるという制約でジークムントを殺さなければいけなくなる。だがその息子のジークフリートに望みを託すが、結果世界は滅亡するのだ。

そのジークフリートが大蛇と化したフンディングを倒すのは、カラシニコフ銃だった。そうジークムントの形見の剣ノートゥングはカラシニコフに改造されるのだ。大蛇を待つ間にカラシニコフをガチャガチャいじる音とか、大蛇に向けてぶっ放す音が入っている。

5年前から始まった舞台で、当初はものすごいブーイングだった。今回はブーイングよりブラボーが多いように感じたが、確かに初演はブーイングだったろう。だが今ならわかる。完璧にわかる。

この演出は今なのだ。5年前からの予言のような演出になってしまった。確かに10年前からの情勢をリングに起き変えることは可能だった。だがよく分からないところはあった。

 

 

バイロイトでのリング解釈は、古典的なものからものすごく尖ったものへと変わってきている。この20年は資本主義体制の問題を取り上げたものが多いように感じる。その中でやっぱり今のが一番尖っているのだろう。

そう、アメリカは利権のために何をしてきたのだろうか。それはロシアもそうだ。イランもサウジも大国といわれる国はやってきたことだ。ただ子飼いのゲリラを見殺しにした結果、とんでもない孫を生んでしまったのだ。

 

 

そういえばサウジアラビアの石油国営企業、サウジアラムコがサウジの株式市場に上場するようだ。

どのような判断でそんなことをするのだろうか。サウジの市場の倍額の株式が現れるのだ。それが何を意味するのか。金額が巨大過ぎて、一時的に市場が混乱するのは目に見えている。中期に見てもサウジの株式の2/3を占めるものがあれば、サウジアラコムの業績のみに支配される市場になる。窒息した市場には誰も集まらなくなる。

サウジアラビアでの先行上場の思惑は何故なのだろう。まずニューヨークやロンドン市場の基準を満たしていないからというのがある。多分なのだ。ここまで巨大だと現在の赤字と短期の将来性での赤は大きい。会計基準の問題はないにしても、多分ここがひっかったのではないのだろうか。

次にサウジでの上場は、特定の人や国家に買わせるという意味なのではないのか。通常の株式譲渡とだと期待できるのは配当のみだ。ただ上場していれば利上がり益や換金性を持つ。ただ、これだけの株式を売るのだから特にその換金性を担保しなければいけなったのだろう。

なおこの上場はどのような形であっても、サウジアラビアの歴史転換なのだ。サウジアラビアは独立しても石油利権はイギリスに握られていた。それをアメリカ資本と共同で奪い返し、石油生産はサウジのもの、販売はアメリカのものとしてサウジアラムコを創設した。だがそれも問題があり、OPECを結成、国家単位での原油カルテルを結成して販売価格の独自性を作った。

起源としては民族主義から始まった独立から、国土を取り戻す運動でもあった。価格決定権も持った。だがそこから先は、実は何もできなかった。お金があってもできなかった。

 

 

サウジアラビアは二原論の罠にかかってゆく。宗教は現世主義に妥協するが、政府に宗教の普及拡大を要求する。国内では宗教の徹底化、そして国外へのワッハーブの伝道、それは補助金とともに動いた。各地に学校が作られワッハーブが急速に広まる。

その中で、逆に王制の腐敗やそれと同列に宗教界の堕落が言われるようになる。言論封鎖している社会とはいえ、政府批判がアルカイダを生み出した。その力はまだサウジ内にはある。シーア派の有力者を殺したのは、その時にIS支持者の宗教者を4人殺すためだったと言われている。

国内にある不平不満を、国民にサウジアラムコの株式を渡すことで解消しようというのであろうか。

 

 

オバマ大統領が銃規制の大統領令を出して、涙を流していた。ただ届出強化というのが現実の規制、ネットで銃が買える国家というのは、大統領の力を持ってもここまでしかできないのかと思った。

ただその頃だがテキサス州で銃携帯に対して規制がなくなったと思う。変な映像が出ていた。どっかのスーパーでのおっさんらが突撃銃を下げて歩いている映像だった。そのおっさんだけだったらいい。他にもおっさんが二人、同じような格好で歩いていたのだ。確か一人は2丁持っていたか。

まずはその体力に感嘆しよう。あれはかなり重い。

ただどうなんだろう、Tシャツ短パンであれは防御も攻撃もないだろう。ランボーみたいに上半身裸でバルカン砲を撃つというのはありえないから。その上日本のような小さなスーパーではないにしても、敵に向かって正しく打てるのかどうか。だいたい外れて跳弾で遠くにいる誰かを殺してしまうだろう。その距離最低1キロ。敵に当たっても1キロ。

何かものすごいロマンティックな映像でした。何にも考えていないんだな。

 

 

ドナルド・トランプの暴言は、計算づくだという話があった。確かにそうだ。最初にジェフ・ブッシュを叩き潰したのは政治献金の話だ。多少一貫性はないが、ただトランプというブランディングは全て成功しているようだ。

なんらか使えればいいな。ただあそこまでは無理としても。

 

 

そういえば、「空飛ぶスパゲッティモンスター教」での結婚式がニュージーランドで認められたという、古い記事があった。

アメリカの保守派の非科学的な教育方針に対してのパロディとしての宗教だが、まさかこれで結婚式を行う奴がいるかと。ちなみにパロディ宗教であるので、隣のオーストラリアでは認可されていない。多分ニュージーランドもそうだろう。私もそうだ。

だがこいつは楽しい。ということでニコニコ大百科から、FMSを貼らせてもらおう。ただ、2005年にカンザス州の教育委員会の討議で始まった、つまりインテリジェンツ・デザインに対する反論で、揶揄するためのものだったのが、ここまで大きくなっている。

無神論のための神であり、今の神のあり方を問う宗教?なのだが、多分信ずるものは救われるだろう。

ただ発泡酒や第3のビールを飲んでいる日本人は、多分地獄にいるのだろう。

 


私は暇なのだが

2016-01-09 01:11:27 | 日記

 

今日は珍しく仙台からお客さんがあった。響に行きコーヒーを飲む。

ほんとこういった時便利だわ、この店。喫茶店だから使ってもたかが知れた金額だし、それでいて最大の満足をあたえてくれる。今回はヘビー級2点、マンデリンとケニアのデミタスで行く。特にケニアは最高だ。これは仙台でもそうそう飲めないだろう。

だが仙台にはこのクラスの店はないのだろうか。多分ないだろうが、それにしてもおかしい。今度調べてみよう。ここまでではなくともありそうなものだが。

 

 

クルト・ワイルを聞いていたが、彼の曲も難曲ぞろいだ。どこが難曲かといえば、綺麗ではいけないが下手なのはもっといけないのだ。ヘタウマ、それが大切。物凄く上手い人が、わざと下手くそにしたらアウト。その意味で難曲なのだ。高度な音楽性と、ノリの良さと、個性が大切。器楽と男性歌手はそれでもなんとかなる。だが難曲にしているのは、実はヒロイン役がいないということだ。個性が大切だが、それは並大抵ではできない。色っぽく力強く、少女であり女であり、男勝りであり頼りなく、恋をしていても非情、つまりフツーの女性だ。それをできる歌手はかなり限られる。

今家にあるディスクでも、ウテ・レンパーはこの点かなり合格なのだが、良すぎる。もう少しチープでなければいけない。同じディスクで、ジェニー役にミルバが当てられているが、存在感が凄まじすぎてどこにでもいる娘ではない。そもそもこのディスクでルネ・コロはどうなんだ。

それではテレサ・ストラータスはかなりいい。だが今度は色気がない。それではマリアンヌ・フェイスフルはどうか。アイドルから酒とドラックに溺れてズタボロの鬼気迫る声は、場末すぎる。エラ・フィッツジェラルドは、声はともかくとして、うますぎるのだ。ジャズシンガーの欠点は、うますぎることだ。

いつの日にかロッテ・レーニャを超える歌手が現れる日を期待したい。まあ彼女への当て書きというところはとても大きい。

 

 

我が家のオーディオだが、自作プリアンプを使いやすいようにパソコンの前に持ってきた。するとナゾのチリチリというノイズが出るようになった。パソコンのそばだからノイズが出やすいのはわかるのだが、出たり出なかったりする。さてさて、原因は外ずけハードディスクだろうと見当はつく。だがもっと変なことが直接原因だった。

使っていなく接続していない、DVDドライブのUSBケーブルと電源線が触れていたことが原因だった。使っていないし電源も入っていないのが、悪さをしているというのはどうゆうことなのか?

全くわからない。ただ共鳴が起きていた可能性はある。外付ハードディスクがマックのタイムマシーンで起動するたびに起きているようだ。ちょっとこの辺りの配線を見直さなければいけないだろう。

 

 

中国の株式市場が、サーキットブレーカーをやめた途端、相場が安定し始めた。不思議なものだ。他国から5%上下で15分休んで7%上下で市場取引停止というのは厳しすぎないかと言われていたようだ。その厳しさが逆に不安定さを産んでいると指摘されている。

やめたら、時間制限内での売り買いの中でどうしようかと考える余裕が生まれたようだ。値下げの強い株に買いが入るとか、当たり前のことがやりやすくなったようだ。逆説的に言えば、昨年の暴落から民衆の方が学習してきたというべきだろう。

とは言え市場というより、賭場の性格がまだまだ強いようだ。

中国の株式市場もそうだが、もう少し危なさそうな案件がある。中国は元安を容認するようなのだ。ニューズウイークだが実はこれはヤバイ。中国産品は人件費が安かったから安く作れた。さらに元を安めに誘導した。だがそれも問題になる。国際経済に合わせるため擬似的な変動相場に成ると、人件費の高騰と、このところの経済成長の停滞でたちどころに下がった。

経済成長の停滞だが、過剰生産が解消できないという問題が大きい。鉄が代表例だろうか。鉄鉱石をガンガン輸入した中国だ。そこには乱立していた製鉄会社があった。競争で輸入していたのだが、それが今では鉄を売るのではなく鉄鉱石を売っている。

この状態で元安が進むと、いかに全てがあるとする中国でも、輸入量が激減するのではないのか。それが原材料のコモディティ市場に影響し、アフリカや中南米に影響を落とす可能性が出てきている。石油も1バレル20ドル台が言われている。それでいてサウジアラビアは過激だ。このままで行けばサウジは海外資産を取り崩すのではないのかと言われている。そうオイルマネーが引くのだ。もしもそうなれば株式は相当恐ろしいことになる。あとはアメリカのジャンクボンドだ。世界景気が下がる要因はいくらでも揃ってしまった。

申年は、騒がしい相場になると言われている。確かに既にそういった状況だ。新年早々、よくないことばかりだ。