この5年ばかりだが、朝食はほぼカレーだ。朝の忙しさではレトルトになる。しかも毎日となると飽きもあるし、値段もある。なので数種類用意している。そして値段は安ければ安いほどいい。ということで、普段食べているレトルトカレーは大体100円前後、高くても130円程度だ。確かに180円を超えると確実に美味しくなる。でもそれは滅多に食べるものではない。なので安いものばっかりだ。イオンのトップバリュは出てこない。理由はイオンが少し遠くて滅多に食わないからだ。
一番バッターは神戸物産の業務用スーパーで扱っている「おとなの大盛りカレー」5袋で288円という破格値です。一食あたり58円はそうそうありません。国内製造とすれば最安値でしょう。
さて「業務用」とか「レストラン仕様」という言葉が出ています。他の150円以下のカレーでも出てきます。実は意味深長なところがあります。リアルに「業務用」とか「レストラン仕様」のカレーが別に存在するからです。それらは再加工されることが前提でできています。なので具がとても少ないのが特徴です。カレーソースとでもいうべきものです。多分でっかいカンズメなんかになっているのでしょう。
で、更にその加工すらいらないように作られた、本物の「レストラン用」レトルトカレーも存在します。地方限定のオリジナルカレーのレトルトや、カレーショップのレトルトも、多分そういった工場で作られているのでしょう。
この宮城製粉という会社にそういった匂いを感じます。
原材料の表記は、水以外に重量別に並んでいます。ということは玉ねぎの次がイチゴジャムだということになりますね。鶏皮が2%入っているということは、5gか。牛肉も大体そういったものだろう。
さてこういったやすいレトルトカレーはフルーツがいっぱい入っているのが特徴です。この場合もイチゴジャム、トマトペースト、マンゴーペースト、濃縮リンゴ果汁が入っています。実際のところここまで安く、個性的にするための努力を感じます。
こういったカレーは、小鍋にあけて他の何かと煮込むといいです。少しレトルトの便利さから外れますが「業務用」ですからこうしたほうがいいです。今回同じ業務用スーパーのベルギー産芽キャベツにしましたが、チと時間がかかった。芽キャベツを冷蔵庫で解凍しておくべきだった。
芽キャベツが影響したのか、イチゴのベリーフレーバーがたまらんお味です。もともとフルーティなのですが。
なおここまで安いと、豚とか鳥胸肉のカレーソース漬けとかもできます。調味料として使えます。
丸大食品のビストロ倶楽部です。285円で4食、一食あたり71円ですね。えっと、誰かこの会社を訴えてよ。美味しいから誰も訴えないけど、結構ロットムラが大きい。このカレーの外れはこの写真と程遠いカレーソース状態だよ。ベストでもこんなに具はないよ。
だから「業務用」「レストラン仕様」という言葉があるのだ。
フルーティーの感じるのはトマトとチャツネが原因か。香辛料が上位に来ているだけあって、この値段帯としてはスパイシーです。ただ51種類のスパイスの違いはわからんな。
食パンをトーストして、カレーにベビーチーズ・カマンベール味を散らして、パンを浸しながらいただきます。
さて本音ですが、この2種類は毎日食べると確実に飽きます。いや誰だって毎日同じものは嫌だと思いますが、これは別格。毎日同じものを食べても大丈夫な私ですが、本当飽きます。なのでローテーションメニューの中にある存在でしかありません。だから数種類用意して、たまに別なレトルトをいただいているのですが、この2種の個性はニャカニャカに面白すぎるのです。小鍋に移して具を足したりすると最高にハッピーです。問題はその時間がないということでしょうか。
なお最強の使い方ですが、お手製のカレーを作るとき、隠し味にこの値段帯のレトルトカレーを使うことです。
ただこれは本当に言えるのだが、まずいカレーはないということだ。
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