セシウム牛問題で、福島・宮城・岩手の牛肉は評判を落としてしまった。このため全頭検査ということになっている。しかも県内で屠畜・解体してから検査するが、この三県には大規模なと畜場がない。なので一日の出荷数も限られている。おまけに検査の問題もある。現在アップアップの状態だ。機械を買ったりして努力しているのだが、生産量は激減しているようだ。
その上、この三県の牛肉というだけで安値になってしまう。生産農家としてはいっぱい出荷したいのだが出来ない状態だ。しかも生き物なので急な生産調整は出来ない。
そこに、アメリカ牛の輸入制限解除が言われている。牛丼業界や外食産業のロビーイングとAPECへのオバマ大統領への日本からの贈り物なのだろうが、状況が悪い。もちろん国内産の牛とアメリカの牛ではプレミアムが違うので、全体では打撃の受け方はそう無いと思うが、東北の三県ではかなりのダメージになるのではないか。これは心配だ。
前にTPPを楽観視している記事を書いたが、農家への所得保証制度があるのでこれを使えばうまく衝撃を回避出来ると思っている。サービス業は明らかに言語が障壁になっている。また韓国とアメリカのFTAのように、アメリカが一方的に訴訟を起こせられる制度が無ければまず大丈夫だと思っている。なお自由貿易が良いのは確かだが、緊急時の一時的な処置や有害物資の基準等そろえてこそのTPPだ。そこに至るまで長い年月をかけて話し合いを続けながら発展させるのが正しい。単純にアメリカの基準にあっていないからというのは、どうかと思う。
今回少し考えた。日本はBSE問題のときアメリカに全頭検査を求めて勝ち取った。ただアメリカの言う通り、神経部位を取り除いたものでも十分安全なはずだった。イギリスの例は、と畜した牛にその脳漿を刷り込む処理をしていた。とても古い方法なようだ。これが原因でイギリスでは肉からクロイツェル・ヤコブ病が発生していたのだ。しかしこんな方法は、アメリカでも日本でもやっていない。日本の全頭検査を要求したのは、かなりヒステリックな行為だった。
今、福島・宮城・岩手で全頭検査している。国内生産では少ない量かもしれないが、この状態でどうやって今後を打開出来るのか。生産量は上げられない、安値だ、そして牛は生後3年以上経つと暴落する。これで生産をどう維持出来るのか。BSE問題のとき、日本向けに飼料を工夫して生産していた大規模農場があったと思う。それらが全頭検査となった時の苦悩が、いま理解出来る。
打開策はない訳ではない。BSEを含め国内でこんなに厳しくしているのだから、ある意味安全な食品だ。アメリカや中国に輸出してみるのはどうだろう。もちろん今より更に厳しい管理になるだろうが、生き残るための可能性はある。
その上、この三県の牛肉というだけで安値になってしまう。生産農家としてはいっぱい出荷したいのだが出来ない状態だ。しかも生き物なので急な生産調整は出来ない。
そこに、アメリカ牛の輸入制限解除が言われている。牛丼業界や外食産業のロビーイングとAPECへのオバマ大統領への日本からの贈り物なのだろうが、状況が悪い。もちろん国内産の牛とアメリカの牛ではプレミアムが違うので、全体では打撃の受け方はそう無いと思うが、東北の三県ではかなりのダメージになるのではないか。これは心配だ。
前にTPPを楽観視している記事を書いたが、農家への所得保証制度があるのでこれを使えばうまく衝撃を回避出来ると思っている。サービス業は明らかに言語が障壁になっている。また韓国とアメリカのFTAのように、アメリカが一方的に訴訟を起こせられる制度が無ければまず大丈夫だと思っている。なお自由貿易が良いのは確かだが、緊急時の一時的な処置や有害物資の基準等そろえてこそのTPPだ。そこに至るまで長い年月をかけて話し合いを続けながら発展させるのが正しい。単純にアメリカの基準にあっていないからというのは、どうかと思う。
今回少し考えた。日本はBSE問題のときアメリカに全頭検査を求めて勝ち取った。ただアメリカの言う通り、神経部位を取り除いたものでも十分安全なはずだった。イギリスの例は、と畜した牛にその脳漿を刷り込む処理をしていた。とても古い方法なようだ。これが原因でイギリスでは肉からクロイツェル・ヤコブ病が発生していたのだ。しかしこんな方法は、アメリカでも日本でもやっていない。日本の全頭検査を要求したのは、かなりヒステリックな行為だった。
今、福島・宮城・岩手で全頭検査している。国内生産では少ない量かもしれないが、この状態でどうやって今後を打開出来るのか。生産量は上げられない、安値だ、そして牛は生後3年以上経つと暴落する。これで生産をどう維持出来るのか。BSE問題のとき、日本向けに飼料を工夫して生産していた大規模農場があったと思う。それらが全頭検査となった時の苦悩が、いま理解出来る。
打開策はない訳ではない。BSEを含め国内でこんなに厳しくしているのだから、ある意味安全な食品だ。アメリカや中国に輸出してみるのはどうだろう。もちろん今より更に厳しい管理になるだろうが、生き残るための可能性はある。
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