どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

盛岡私的観光案内 長田本町3丁目1

2011-09-26 03:14:15 | まち歩き
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山田線の跨線橋から長田町を見ています。やっぱりアパートが多いです。昭和40年まで田んぼが多かった地帯です。



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ちょっと目立つ所にある中華屋。コンクリートブロックの外壁の建物。今では作っちゃいけない建物。昔和菓子職人の親父に連れて行かれた事があった。味は悪くはなかった。22年前だが。


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この町は、道に迷うためによく散歩した。あまりにも道に迷うので楽しかったのだが、やっぱり覚えてしまった。もう迷う事は無い。


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跨線橋の階段付近。変電所がある。ヤクルトもある。


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山田線沿いのすすき。今年の十五夜は何か早かった。すすきが今頃出てきている。


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この辺りは学校が集中している。幼稚園、小学校、私立岩手中学・岩手高校がある。


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さて、ここには大きなお屋敷がある。平成19年に寄贈された、武田邸である。まだ人が住んでいるので、庭園だけの解放だが、5月から11月の第二・第四土曜日、午後1時から4時まで解放している。入園料は無料。
実はたまたま偶然だった。気持ちが定まらないレポートになるが、勘弁して欲しい。


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門をくぐって、あっ!という驚き。盛岡では滅多に無い庭を予感させます。しかし足下の石組みがなんとも、おかしい。


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さてこの家、武家かどうかよくわからないのだが、鹿島建設の顧問技師だった横浜勉氏が立てたもの。この場所は彼の生家だった。横浜勉氏は建築家と知られているが鉄道技師でもあった。全国を渡り歩いて、様々な資材を買い付け保管していたようだ。その資材を使って昭和25年に竣工したもの。でないとあの時代物資が不足して、こんな建物は作れない。修理は重ねて来ているのだろうが、なかなかここまでよく保存されている家は少ない。


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気になるのは灯籠。かなり良さそうな灯籠があるのだが、妙にある。


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庭園は江戸末期に横浜家が京都から庭師を呼んで作らせたもの。相阿弥という江戸前期の庭師の図面に、似た庭があるらしい。問題はこれを寄贈された盛岡市。公園緑地課ががんばっているようだ。OBもボランティアで参加しているようだ。確かにこの庭は参加したくなる。五葉松がいい感じの庭だ。


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池の飛び石の意匠がうれしい。ここで何人子供が池に落ちた事か。池は地下水のくみ上げで維持してきたが、今回の震災で水脈が動いたようで、水が潤沢に流れなくなったという。もう少し水を張れば、もっとよく見えると市の職員が言っていた。


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本当に灯籠が多い。屋敷全体を木立が覆っており、要所要所に灯籠が欲しかったのだろうがよくわからない所にもある。池のそばのこの灯籠はなんかかっこいい。


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やっぱり茶室がある。これは待ち合い。ただ手水がない。流派とかいろいろあるとは思うが、それらしきものも無い。多分この庭は、代々の中でいろいろいじられてきているのだと思う。灯籠も新しく買ったものとかいろいろで、試行サグゴしてきたのではないのかと思う。


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茶室です。とてもいい感じです。


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客が入るにじり口までには手水がないのに、なぜか亭主の入る方にはある。
中を見てみたいです。

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ここだけ道の石組みが考えられている。あとはどう考えても適当だったり、侘び茶といってもあまりにも丸い玉石とか、その配置とか変な道が多い。


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土蔵と灯籠。


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庭正面から目立つ灯籠。いい感じです。


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母屋の建具が立派です。でも灯籠と手水の配置が何とも言えません。多分手水はここではなかったかと思います。


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ここで手を洗うためには、回り道が必要です。ただ石はいいです。


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庭に降りる段の石。気合いが入っています。


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縁側と庭の一部を見る。


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山門の屋根に釘が浮いているのが見える。多分屋根を銅で葺いた上に、釘の出方からすると桧皮ぶきにしたのではないのかと推察する。桧皮が腐って落ちてしまったのだろう。待ち合いの屋根もそうだった。ただ桧皮ぶきは丸釘は使わなかったと思うので、これは何なのだろうか。大工がよくわからなかったという事なのだろうか。


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武田邸の脇。砂利道である。本当に木で囲まれて中が伺い知れない邸宅であった。時間がギリギリだったので味わい尽くせなかったが、ここはもう一度撮り直したい。


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向かいには鍼灸師の専門学校があります。かなり立派な建物です。


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武田邸の隣には、これまた大きな農機具屋さんです。武田さんとは関係ないそうです。


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さて河北小学校。ここのグランドは奇怪です。三角形です。写真はその頂点で見ています。何でこうなったのかは解りません。


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もう紹介した岩手高校。商業地域なんだけど、文教区でもあったりする長田町です。


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盛岡ですからこういった風景もあります。


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モルタルの造形がいいと思うのですが。


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小さい土蔵。何気なく駐車場。駅まで10分。

道には迷わなくなりましたが、ちょっとこの町の書き方はこれでいいのかと迷い始めました。だから続く。


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