





この会は、20年程前に管理薬剤師を中心に始まったそうです。年4回程度の勉強会を開催してきましたが、昨年度からその1回は東京以外でやろうとうことになり、今年は鶴岡で開催することになったそうです。食文化創造都市でもあり、地域連携が進んでいる鶴岡で開催できることは大変光栄なことです。
1年程前に、南庄内たべるを支援し隊が結成されたこととも重なり個人的には大変勉強になる会でした。
在宅チーム医療栄養管理研究会 in つるおか
在宅を支えるチーム医療
日時:平成31年4月21日 9:30~16:00
会場:なの花ホール
主催:在宅チーム医療栄養管理研究会
○暮らしを食から支援する
ー言語聴覚士の立場からー
医療法人社団永生会
山本 徹
・言語聴覚士とは
・食べることの評価
・食べることの支援
・食べることの普及活動
*経管栄養でも口から食べることを継続することが大事
○在宅における歯科医師の役割
~多職種連携に関わるためにはどうしたら?
絶滅危惧種を保護して上手に育てよう!~
山川 治 (甲斐歯科医院院長)
歯科医師でありながら、病院、老健、知的障害施設などで摂食嚥下、口腔ケア、褥創などの治療に関わる
食べられるためのお口づくりの知識
・歯科治療、歯周疾患治療
・誤嚥性肺炎の予防
・摂食嚥下障害への対応
・口腔リハビリ(オーラルフレイル、オーラルサルコペニア)
・低栄養の予防
・緩和ケア
・薬剤の知識
口腔ケアの大切さ
・口腔疾患・歯性病巣感染の予防
・口腔の健康の保持・増進
・気道感染予防
・体力・免疫力の向上
・味覚の向上
・口腔感覚の香辛
・唾液分泌の亢進
誤嚥性肺炎の予防
・口腔ケア
・義歯の装着
・免疫力をあげる、栄養管理
摂食嚥下の基本機能
・認知期
・準備期
・口腔期
・咽頭期
・食道期
オーラルフレイルからオーラルサルコペニアへ
フレイルの予防
・十分なたんぱく質・ビタミンを含む食事
・内服薬6種以上での内容のチェック
・身体活動量
・認知機能
・感染予防
・リハビリと栄養
・ウォーキング
どうして地域医療連携がうまくいかない?在宅医療の現状
・外来の医師は病気が診れるが、生活全体や認知症の状態や家族の介護力まで気持ちを向ける余裕がない。
・医師と家族と介護スタッフとの間で、生活のなかでどんなに困っているのかとう認識に隔たりがある。
・医師会が前面に出ると、地域内の全医療機関が参加しやすい。
・行政との連携も重要
・地区医師会が中心となり、研修会や会議の開催、市民への啓発活動など継続的に行い拠点としての役割を果たす必要がある
・在宅医療での薬剤の影響が大きいが、訪問薬剤師が少ない。
○在宅の褥創ケア
塚田 邦夫 (高岡駅南クリニック院長)
褥創は深いところから生じる 皮膚症状だけでは程度は分からない
紅斑でも皮下組織が傷んでいる可能性がある
硬結を伴う褥創は要注意 触ることが重要
低栄養だけでも褥創はできる
背上げや体位変換で、ずれ、摩擦がおこる
30度側臥位はやらない。仰臥位、90度側臥位で、
ずれは姿勢でおこる
不快な姿勢は、肺炎発症リスク、ずれ・拘縮の原因、食事もできなくなる
安楽な姿勢が大切
床ずれ予防パンフレット 日本褥創学会HPからダウンロード可
知ってほしい褥創の局所療法
Stege1 フィルム
Stege2 デュオアクティブ ガーゼ処置は禁忌
感染した褥創:デブリードマン処置、カデックス軟膏
壊死組織の除去法:ゲーベンをたっぷり塗布し穴あきフィルムで覆う
肉芽形成と上皮化:デュオアクティブをフィルム剤で固定
○活動紹介「南庄内・たべるを支援し隊」
南・食べる支援し隊
田口 充
○シンポジウム「在宅をさせるチーム連携」
座長:塚田邦夫(高岡駅前クリニック院長)
伊藤亜紀子(訪問看護ステーションきずな)
パネリスト
伊藤亜紀子
栗原智広
佐藤 恵
上杉浩章
在宅栄養指導事例報告
伊藤 亜紀子 (三川病院、管理栄養士)
在宅高齢者の食をささえるために歯科衛生士ができること
佐藤 恵 (山形県歯科衛生士会、櫻井歯科医院)
自宅療養者のマッサージによる摂食状況改善事例に関する一考察
上杉浩章(あらっく治療院)
AIでは訪問薬剤師の代わりは務まるはずがない
栗原智広 (日本調剤若葉薬局)