鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

医師会勉強会:慢性腎臓病とウレミックトキシン

2019-06-17 09:35:40 | 日記
鶴岡地区医師会医師会勉強会
2019年6月5日


慢性腎臓病とウレミックトキシン
新潟大学医歯学総合病院 血液浄化療法部
准教授 山本 卓

腎研究センター
 臨床、研究、

腎臓のはたらき
 1、尿をつくる
   老廃物(ウレミックトキシン)の排泄
   体液の調節
   電解質、酸塩基バランスの調節

 2、内分泌
   レニン-アンギオテンシン-アルドステロン
   エリスロポエチン
   ビタミンD
 
慢性腎臓病の症例提示

慢性腎臓病 CKDの定義

  e(estimate) GFR 60ml/分未満
  腎臓の障害を示唆する所見が認められる。

  以上が3か月以上継続する。

CKDの分類

 原疾患と蛋白尿区分~GFRの程度で分類される


腎臓病と心血管系イベント
 糖尿病より、CKDの方がリスクが高い

かかりつけ医から腎臓専門医への紹介基準
  3か月以内にGFRが30%以上の悪化は速やかに紹介
 
CKDの原疾患
 糖尿病(43%)>慢性糸球体腎炎(18%、減ってきている)>腎硬化症(15%)
 高齢者の透析患者が増えている
 地方では、今5-6年後には減少するのではないか?

透析患者の数と年齢
 患者総数:32万
 80歳以上の高齢者、60歳台が増加傾向にあるが、他の年齢層は横ばいか減少傾向にある。

 血液透析:97%
 腹膜透析:2.7%

 透析患者の全身状態の改善は不十分
  心不全 x36 脳血管障害死 x8、肝炎/肝硬変 x10 など7倍の死亡頻度
  不十分な尿毒症物資の除去によると考えられる
  蛋白結合分子の除去の向上が課題
  研究:セルロースビーズ、活性炭による蛋白結合分子の吸着

 


 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする