市原シニアアンサンブルこすもす(ISE)

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鑑賞報告 市原フィルハーモニー管弦楽団 (永野さん)

2012-10-08 23:41:38 | 日記

10月7日(日)  市原市市民会館 大ホール
ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲 、R・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」 、ブラームス 交響曲第1番

市原フィルの演奏会に行って来ました。 今回で3回か4回目になります。 市原フィルはいつも安心して聴いていられる演奏なので、今日も楽しみにして行きました。
まず、気になったことがあります。前の時もそうだったか記憶にないのですが、楽器の位置が他のオーケストラと違っていて少し違和感がありました。 コントラバスが向かって左側、右側にパーカッション、中央は左から1stVn、チェロ、ビオラ、2ndVnという並びです。 どうしても低音楽器が向かって右側の方が私にはしっくりくるのですが…。 そしてパーカッションも奥の高いところにあって欲しいなと思いました。 何か特別な意図があるのかもしれません。

 ワーグナーの「マイスタージンガー」はとても丁寧できっちりした演奏でした。 弦のボリュームが多いので、弦楽合奏が素晴らしく安定して聴こえました。 私的には金管の迫力がもっと欲しいところでした。
R・シュトラウスの「ドン・ファン」は残念ながら私はあまり聴かない曲でした。 冒頭部分くらいしか馴染みがありませんでした。 なかなか難しそうな曲なのに管のアンサンブルなど見事なバランスで素晴らしかったです。ヴァイオリンソロがあるのですが、少しまわりに音が消されてしまって残念でした。
ブラームス第1番は1楽章のティンパニーの連打で始まる冒頭から曲に引き込まれました。
市原フィルは実に弦楽合奏が見事だと思いました。 ヴァイオリンからコントラバスまで渾然一体となった響きは素晴らしかったです。
もしかして、これが楽器の位置の秘密でしょうか。 2楽章もまた弦楽合奏の少し寂しげなブラームスらしいメロディーにうっとりしました。中間部からのヴァイオリンソロは際立った音色で美しく、はかなげでとても良かったです。 楽章の合間なのに拍手をもらっていました。 3楽章は木管のアンサンブルが聴かせどころです。弦楽とのやりとりもスムーズで素晴らしかったです。 4楽章は何といっても有名なあのメロディーを弦が奏でる前の、もやもやした前段階から来るぞ来るぞと期待して、ワクワクするところが私は大好きです。 この有名なテーマはベートーベンの「歓喜の歌」に似ているといわれていますが、そのテーマまでのもっていきかたもよく似ていると思います。 少し残念だったのはコーダの金管の音色でした。 何か弦の響きと合わないような気がしました。 あくまで個人的な感想です。

今日の演奏会で一番良かったのは、アンコールでした。
行進曲を3曲やったのですが、団員の方も指揮者も実に楽しそうに生き生きと演奏していました。 アンコール最後の曲の「ラデツキー行進曲」は観客の手拍子も巻き込んでの大合奏でした。 今日の演奏会は少しテンションの上がり方が少ないかなと思っていたのですが、最後の最後で大興奮で終わりを迎えました。楽しい演奏会でした。

 hiroko

コメント (1)
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