10月20日(土)船橋シニアアンサンブル 船橋市民文化ホール
船橋シニアアンサンブルの第1回定期演奏会に行ってきました。
船橋シニアは結成3年半で、第1回定演ということでした。 去年の4月に予定されていたのですが、東日本大震災のため延期し、1年半あたためていたのだそうです。それが十分納得できるほどの素晴らしい演奏会でした。
プログラムは4部構成で、間にゲストのスペシャルステージをはさんだ、バラエティーに富んだ構成でした。
船橋市民文化ホールはほぼ満員の大盛況で、1時過ぎに会場に着いた私は、一人分の席を確保するのに苦労しました。
舞台は「船橋駅の図」という江戸時代の絵地図が描かれた重厚な緞帳が降りていて、それが上がると団員が勢揃いしているという始まり方でした。 今までいろいろな演奏会に行きましたが、こんな演出は初めてでした。
第1部の日本のうたは、我々こすもすでも演奏したものばかりでしたが、音的にはドラムが入っていてパーカッションが充実していることや、キーボードが5台くらいあって、音の足りない所を補って、全体のバランスがよくとれたとても良い演奏でした。
視覚的には、舞台の照明の色が変化したりとか、心憎い演出があったりして楽しいものでした。
第2部のクラシックでは「おもちゃのシンフォニー」「シチリアーナ」「ペルシャの市場にて」「ラデッキー行進曲」が演奏されました。どの曲もよくまとまっていて、素晴らしい仕上がりでした。 我々もやっている「ペルシャの市場にて」については弦がもう少し迫力ある音が出ていればと思いました。これは我々自身についても言えることです。
休憩のあとゲストによるスペシャルステージがありました。 河内夏美さんのソプラノ独唱です。4曲歌われましたが、どれも素晴らしく、高音も無理なく余裕を持った歌声に思わず引き込まれました。 最後に歌った「ある晴れた日に」などは、身振り手振りでオペラの一場面を見ているようでした。 感動しました。 第3部は「一晩中踊れたら」「シャレード」「ラクンパルシータ」の3曲で、衣装も変え、アップテンポで軽快に演奏されました。 テンポが乱れることもなく、軽やかな素敵な演奏でした。
最後の第4部は映画音楽ゴールデンメドレーと題して、13曲もの映画音楽をメドレーで演奏しました。 我々世代にとって、青春時代に聴いたことのある曲ばかりで、とても楽しかったです。 指揮者の脇田氏の編曲によるものだそうですが、様々の楽器がソロを演奏する部分があって、団員の技量がそこで披露されました。 「船橋シニアアンサンブルのための」と冠したらいいような映画音楽メドレーでした。
今日の演奏会は本当に大成功で、安定した安心できる演奏を聴かせてもらいました。
一点だけあえて言うならば、ヴァイオリンの音量がもっと欲しいと思いました。 それをキーボードで補っていたようですが、弦の音の厚みが欲しいです。でも、これは船橋シニアに限ったことではありません。 我々こすもすがまさに直面している問題であり、他のシニアアンサンブルに共通した悩みでしょう。 船橋シニアはヴァイオリンが6名でした。 我々こすもすは5名です。 追いつけ追い越せで頑張りたいと思います。
素晴らしく成功した演奏会を聴くと、我々も頑張ろうと思うのは私だけでしょうか。 船橋シニアの皆さんに勇気と元気をもらいました。
hiroko