㈱イイダアックス 相談役日記

長野県は南信州の自然豊かな下伊那郡高森町から日々の経験、感じた事、気が付いた事などを日記として発信しています。

先日の新聞記事から

2013年06月05日 | 日記

数日前の新聞記事なんですが、今年の異常とも言える遅霜、凍障害で、農家の果樹に大きな被害を与えたものが載ってました。
そんな中で、御隣の松川町のサクランボ組合さんでは、そんな自然被害に負けずに頑張っていると言う記事なんです。



そんな松川町のサクランボ農園の1軒に、私達がここ数年間取り組んで来ている木質バイオマスチップストーブなる暖缶くんが
今年も昨年に引き続き設置されて、今年の遅霜対策にも利用してもらうなかで、活躍してくれていたんですよ。



大きなハウスに小型ストーブ1基では恐いとのことで、暖缶くん以外に数ヵ所で火を焚いたとは言って居ましたが
正確にどこまで寄与できたかは分かりませんが、効果が有ったことには間違いなかったようでした。



今年の役目を終えた暖缶くん、先日引き上げに行ってきたのですがその折に、こんなタイプのものが出来たら良いなぁ~
そんな貴重な話を伺う事が出来ました。つまりはそんな希望されるタイプのものが出来たら利用価値が生まれると言うことで
商品化出来るビジネスモデルに繋がると言うものです。



たまたま2号機はその方向で進めて来ている状態なので、更に改良を加えて希望される物により近づけたものが出来上がれば
それこそ売れる物になると言う事なんです。



そもそもストーブを売ることが目的ではない活動をしてきており、家具の木質廃材を燃料化できないかと言うことから
間伐材の有効活用、剪定くずの燃料化、結局は化石燃料の代替え化を図りなから地球温暖化対策に寄与できればと言うものだったんです。
そこから燃料を有効活用してもらうには、農家の方の経費削減に寄与できる形で、化石燃料を使わず、剪定くずの燃料とか
間伐材に家具廃材等の木質バイオマスを燃料にして使ってもらえないかと言うところから小型ストーブの製造にたどり着いた物なんです。



現在ではストーブの完成までもう一歩と言うところ迄来ている状態なのですが、より高カロリーな廃プラペレットを燃料にしたらと言う
提案もされている状態で、今年の冬に向けて試験をしながら検討を加えてみたいと考えて居るんです。



今年の様に5月に入って花が咲いてからしっかり冷え込んだり霜が降りたりするときなどは特に効力を発揮すると思うんです。
今回の記事からも、同じ組合さんの中でも被害に大小有ったようてすが、暖缶くんを使ってもらった所はそうでも無かった様に聞いてます。
より効率的に活用できて費用が抑えられる物に仕上げて行かなくてはと、完成まで気の抜けない思いを強くしたものです。



現在は高森町商工会内で、高森町商工会地球温暖化対策地域協議会と言う立場での活動の一貫として動いて居るのですが
よりビジネスモデルに近づいていけば、企業化を視野に入れて別離した動きも必要と成ってくるのかと考えて居ます。



霜除けだけではその時期にしか利用出来ないものに成ってしまうので、冬の間の暖房機として使ってもらえるものを造り上げ
更には普段のお風呂用のお湯を作るなんてのも考えあわせて行けたらなんて思っています。
使われる対象も、農家に限らず企業向けや施設向け、更には一般家庭向けなんて夢も持ち合わせて進めて行きたいと思います。