『笊(ざる)かぶり犬』は「助六」の定番玩具のひとつ。3,800円。
仲見世には、浅草で最も古い人形焼の店「木村家本店」、あげまんじゅうの「浅草九重」、雷おこしの「前田商店」など浅草らしい店などが軒を連ねている。その中に、江戸趣味小玩具の伝統を今も継承する「助六」がある。
助六の屋号は、観音さまの五臓六腑を門前でお助けしたいという思いと、自宅が浅草・花川戸にあったため、歌舞伎十八番の芝居『助六由縁江戸桜』に登場する花川戸の助六にちなむ。
江戸末期の慶応2年(1866年)に商いをはじめ、絵草紙などの販売からはじまり、江戸趣味小玩具を扱うようになったという。隣の「木村家」は現店主の母親の実家。
八代将軍吉宗の頃、贅沢禁止令が出され裕福な町人が楽しんでいた大型で豪華に飾るオモチャはご法度となり、その結果できるだけ小さく精巧な細工をほどこしたり、玩具に言葉遊びを取り込んだ江戸趣味の小玩具を作り上げた。
お上からの圧力をユーモアたっぷりにかわし、新たな楽しみを生み、心の拠りどころを見出していく江戸町民の強さ、心意気がみれる。
「ひょうたんからこま」1番小さい独楽さえ回せる精巧さ6,000円
『ネズミ風車』くるくる回る。5,300円。
右は『ネズミと猫』猫が追いかけるとネズミが隠れる仕掛け。4,800円。
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贅沢禁止令に反発して小さいながら精巧なオモチャを作るとは、いかにも江戸っ子らしい反骨精神というか知恵です。
江戸っ子は、気っ風でもってます。
店の言い値を負けさせます。
ところが、割り引いた分を心づけとして渡すのです。つまり、言い値とおり払います。いいねぇ
いまもおまつりの露店で気をつけて観察すると、そんな光景を見ることができます。
* yamauchiさんの当該ブログ記事のアドレスをコメント上(iina)に置きました。
幼いころに、エノケンの孫悟空の中で敵がひょうたんに閉じ込めるシーンを印象的におぼえています。
調べてみると、1940年の公開でしたから、三文映画館で観たのは古い映画を興行していたのでした。
https://note.com/toshiakis/n/n5da0f1a83490
江戸趣味小玩具店の「助六」には、手のひらに乗るひょうたんを精巧な細工をほどこししてました。