残酷道

ドン・キホーテは騎士道、日本は恥をそそぐ武士道。ロシアは残酷道か　「世界残酷物語」なんて映画もあった。

上流階級の者を役人に採用していた時代があった❔らしく、下々から採用しはじめて下品になったと嘆いていた上司がいた。
そんな時代があったか否か分らぬが、上流でも既得権益と懐を増やす輩はいるのだから、広く人を募ることは好いことだと思っている。

最近、無理からぬ考えなのかなと思いはじめた。
あのロシアのプーチンである。
下々から苦労して這い上がった人物といわれるが、あの残酷さは何だろう❔　人道回廊をさえ、とぼけて爆撃する冷酷さ。
血も涙もない非道を繰り返している。良心はないようだ。下品を通り越している。国を代表するには上品たれ。

人を殺さねば自分たちが殺される時代は、人の命を奪ってしまう恐怖から心の支えに宗教にすがったのではないだろうか。
プーチンはロシア正教の信者。しかし、プーチンの「精神的支柱」ロシア正教会のキリル総主教はプーチンが所属したKGBの出身だから怪しい。
総主教は、ウクライナ侵攻を支持するような発言を繰り返す始末。

いま、大相撲名古屋場所に力士は階級の上下に関わらず真剣に取り組んている。ルールは、厳格。柔道をやるプーチンは何を学んだのか？
礼にはじまり礼に終り、相手を尊重する精神を学ばなかったようだ。
プーチンはウクライナをロシア領に組み込む野心を抱き、圧倒的な戦力差から片手間に３日間でロシアの英雄になろうとしたかのようなおごり無計画ぶりがうかがえる。かたや、ウクライナは死に物狂いで国防に真剣だ。

騎士とは、博愛心、忠誠心、品格、正義、そして真実が世に陰る時、残虐さ、暴力、不実と偽りが姿を表す。
そして、世に秩序を戻すために選ばれし者。 愛と尊敬、それは憎しみと不正義の対極である。
　　　　こんな騎士道をプーチンに期待しても、無意味か・・・。

	騎士道		武士道
ゲルマン	戦場での武勲が第一、決して引いてはならない	戦国	勝利が第一、戦うべき時に戦う	=戦場における行動原理
↓	（キリスト教の影響）	↓	（儒教思想の影響）
中世盛期	神への献身、異教徒との戦い、弱者の守護	江戸	主君への忠誠、誠実である、世のため行動する	=道義論的価値観
↓	（国家主義、中世騎士物語の影響）	↓	（国家主義の影響）
近世	主君への忠誠、名誉と礼節、貴婦人への愛	明治	主君への忠義、名誉と敬意、フェアプレイ精神	=民の上に立つ者としての規範

非道の代表として、２０世紀はヒットラー、２１世紀がプーチンと歴史に刻まれた。
１３日の金曜日にふさわしい話題だった。