先端と現実の間

先端と現実の間はざまには、次の経緯いきさつがあったので思い出して笑ってしまう。

先端科学の講演会を聴くため都心に出向くからと、少し早目に家を出て渋谷駅前の東急文化会館の跡地の建設状況を見て置こうと考えた。
上のように　４年前より　余り進んでいないのを確認して、ついでだからと渋谷から表参道の一駅を歩こうと思った。右の渋谷警察署から坂を登る。
歩くうち、講演会会場の虎ノ門に着いても慣れた界隈なのは詰まらぬと思い、この日３日は好天に恵まれたこともあって、気分転換に虎ノ門まで歩くことにした。

国道２４６号線の青山街道を外苑前→青山一丁目から赤坂見附を右折して外堀通りを進む。
実は、新橋・虎ノ門方面に行くには、渋谷から六本木通りを使った方が近いのに表参道で考えを変えたので遠回りになる赤坂見附まで行ってしまった。しかし、頭の中は六本木通りと外堀通りが交叉する溜池に出るものと思い込んでいて、それが赤坂見附であったというお粗末。

この赤坂見附から溜池までが遠かった。軌道修復しようと焦っているので余計に遠い。汗を拭きふき開演時間を気にしながら冷や汗も混じった。図の赤ルートを歩いたが、青ルートにすべきだった。ご覧の通り、四角形の一辺でよかったのを、三辺歩いたイメージだ。

溜池まで行けば、虎ノ門は近い。ところが、土地勘のある虎ノ門と思ったのも間違いで、会場の発明会館を探し回る羽目に。幸いに同じ会場を目指す方に案内してもらい迷子にならずに済んだ。

聴いた講演が先端科学の話なのに、現実には渋谷から虎ノ門までを１時間強ほどをかけて遠回りして歩くギャップに笑った一日だった。歩くのは健康によいと自らを慰め、善かったと自己満足させることにした。

講演後は、その虎ノ門で先輩とを重ね、血となり実となったと話が弾んだ。帰宅後は、ひと風呂浴びてぐっすり眠れたのはいうまでもない。


　　追、東急文化会館の跡地の名称は、「渋谷ヒカリエ」に決まったようだ。
　　　　旧・東急文化会館