大根の花

大根は、根が大きいことから「大根(ダイコン)」と室町時代から呼ばれるようになった。
また、春の七草の一つである「清白（スズシロ）」も大根なのだとか。

大根はアブラナ科・ダイコン属に分類される野菜。
原産地は地中海沿岸といわれ、紀元前2000年頃のエジプトに二十日大根今の　　　が栽培された記録が残る。
日本へは中国経由で渡来し、918年の「本草和名」に「莱箙」として記載されている。

春に、このようにきれいな花を茎先にたくさん咲かせる。
白もしくは淡い紫の花色で、4枚の花びらが十字に付くことが特徴。上の黄の花は、菜の花。

大根の根と茎。
ダイコンの白い部分はほとんどが根で、上部の葉の近くには細かい根が生えていない部分が少しだけあり、ここが茎(くき)になる。
この茎から、ご覧のとおり花を咲かせ実をつける。

この実が種になり、食べるとダイコンの味がした。



　「だいこんの花」
　　　　　　　　　竹脇無我、森繁久彌のコンビによる傑作ホーム・ドラマが面白かった。
　　　　　　　　　　　　人知れず　忘れられた茎に咲き
　　　　　　　　　　　　人知れず　こぼれ散り
　　　　　　　　　　　　細かな白い　だいこんの花