06年3月18日 日産スタジアム
J1第3節 横浜3ー1C大阪 1万9307人
バックスタンド1階中央付近で観戦
| 開幕3連勝とし、バックスタンドの声援に応えるマリノスイレブン |
いつものように(?)選手紹介を6階のトイレで聞いて、4階へ戻る階段を下りていると、すごい数の人が上へ上がってきた。入りが悪いなと試合開始前は思っていたが、開始直前になってようやく人がわ~ッとなだれ込んできたのか?
バックスタンド中央付近の自分の席へ戻ってそのわけが分かった。雨が降り出していた。席は1階の通路から2つ上のシーズンシート。本当はもう少し上にしたかったのだが、タッチの差で取れなかった。
「どうしよう。空いている上の指定席か、2階の自由席に行くか?」。一緒に観戦にきている上の娘に聞く。風の向きによって雨がかかるが、ぎりぎりでかからない時間の方が多い。我慢できる範囲だ。「何が起こるか分からないし、どうしようもなくなったら代わろう」。そう決めて観戦モードに入る。
あっさり先制された。左サイドをゼ・カルロスに突破され、吉田もかわされてクロスを上げられ、勇蔵の前に入られたモリシにダイビングヘッドを決められた。開始1分。「え~、もう入れられちゃったよ」。
昨年までのマリノスであれば、前半で追いつくのは難しい。このまま終わるか、後半攻め続けながら逆に失点を食らって突き放されるか、あるいは良くて引き分け。勝ち点3は取れないゲームとなるはずだった。
今年のマリノスは違った。
試合開始とともに降り出した雨にも助けられた。失点から12分後。左サイドのエリア付近からのFK。奥が蹴ったボールはGKの正面だった。これを相手GKの吉田がキャッチできず、真下へ落とす。ため息が歓声に変わる。ボールはネットを揺らしていた。
「誰だ?」。「マグロンだ!!」。得点直後のスロー再生はなく、試合後のハイライトでようやくマグロンが頭で押し込んだ事を知った。
その後の前半はつまらないゲームだった。よく言えば中盤での奪い合いなのだが、お互いファウルが多く試合がすぐ止まってしまう。吉田の豪華な空振り。松田の宇宙開発。そして相手のミスでもらった決定的チャンスも奥が外す。「眠い」と娘。「確かに眠い」。そして寒い。雨はときおり私たちを直撃する。ポンチョ、何で持って来なかったんだろうと悔やんでも遅い。
ハーフタイムで娘はホットチョコを買ってきた。私はビールが欲しいが、こう寒くては買う気にならない。
後半に入りやや押し込まれるが、シュートは打たせない。3バックはこの日も失点シーンを除けば、強さを発揮している。松田、中沢があがれば上野が下がる。西沢のヘディングにほとんど競らなくて自由にさせているのが気になったが、落ちたところはきっちりマークできている。危ないシーンはない。
後半、マリノスの最初のシュートが2点目となった。
自陣で相手がドリブルしているボールをマグロンが奪う。そのままドリブルで上がり、左のドゥトラへ。そしてドゥトラからマルケスと渡る。この日、再三ブルーノ・クアドロスのマークをかわして左サイドを突破していたマルケス。この場面でもきっちりクロスが上がる。相手DFの頭に当たったボールはマグロンの足もとへ。今季5点目となるゴールは勝ち越しのゴールだった。
リードすると、とたんに時間が気になってくる。まだ残りは30分以上あった。
隼磨が吉田に代わってピッチに入ると、いつものように大歓声。吉田の出来はこの日ももうひとつ。でも、岡ちゃんは吉田がいいんだよね。河合が入るときに掲示された背番号は「5」。お、河合、左サイドやるのか? って思うはずもなく、「8」の間違いだよってみんな知ってる。左足を痛めた感じのあるマグロンが大きな拍手を背にピッチから消える。
その河合。ボランチとして積極的に攻撃に参加し、ドゥトラのクロスを押し込んだ。席から立ち上がり一通り喜んで座ると、「あれ、相手陣からゲームが再開してる~ぅ? どうしたの??。だって場内アナウンスで『ご~~る!!!』って言ったよ」。しばらくして「ただいまのゴールは、ハンドのためノーゴールとなりました」なんてアナウンスがあった。こんなの聞いたの初めてだ。
西沢が決定機を外してくれた直後に、ホントの3点目が入った。マルケスから河合、そして久保と渡る。これまでトラップが悪すぎてまったくチャンスをつくれずにいた久保だったが、ここはナイストラップ。相手DFの動きをよく見て、走り込んだマルケスにラストパス。これをマルケスが決めた。
1点ビハインドから、結局3点を取っての逆転勝利。まるで、こちらが心配になるほどの横綱サッカー。この調子がいつまで続くのか。マグロン、マルケスが離脱したときのことを思うと、安穏としてはいられない。でも、とりあえず開幕3連勝で首位浮上。今日のところは喜んでおこう。
試合が終わると雨もやんだ。ポンチョどころか傘も持ってこなかった私と娘は寒さも忘れ、「いや~良かった良かった」と勝利に酔いしれて家路についた。
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