※早見和真(1977年神奈川県生まれ。桐蔭学園高野球部出身。2学年上に高橋由伸がいた。2008年、その野球部時代の体験をもとに執筆した「ひゃくはち」でデビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年「僕たちの家族」が映画化、15年「イノセント・デイズ」が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、テレビドラマ化され大ベストセラーに。ほかに「小説王」「かなしきデブ猫ちゃん」(絵・かのうりん)など)
●愛すべきバカたちの素晴らしい物語
谷原京子、契約社員、時給998円。店長が、小説家が、弊社の社長が、営業がバカすぎて「マジ辞めてやる!」 でも、でも…。本を愛する書店員の物語。「ランティエ」連載を加筆し書籍化。
最初は「ほんとバカだな、こいつ」「こういうヤツっていそうだな」なんて軽い気持ちで読み進めたが、やがて「あれれ、ほんとにバカなんかい?」と疑問を持つようになり、もしかして「まさかピエロのふりしてた?」と思うように。終盤は想定外の謎ときも始まり、「えええっ!!」と風雲急を告げる展開。語り口も軽妙で表現も面白過ぎる。「つぐない」の場面では声に出して大笑いし、しばらく止まらなかった。もう、最高。愛すべきバカたちの素晴らしい物語。続編読まなくちゃ(^o^)
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