お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 フィギュア好きのニッカンがGPファイナルがあったにも関わらず、ファジアーノ岡山昇格が1面(東京本社版)とはびっくり。ほとんどの人が写真を見ても誰が誰だか分からないはずなのにね(右から田上大地、ブローダーセン、柳育崇、竹内涼、本山遥)。



 木村正明さんのメイン原稿は良かったが、略歴つけて欲しかったなぁ。岡山市生まれで付属〜岡山朝日〜東大法学部〜ゴールドマン・サックス。その後、社長となった。いつだったか岡山で観戦した際、スタジアム前で女性ファンから「あ、シャチョー」と声をかけられ気さくに応じる姿を見たことがある。そこまで名前が浸透していることに驚いた。

 そういえば、1週間前の2日付朝日新聞スポーツ面に潮智史さんのJ1クラブの企業価値に注目した記事が掲載され、東大特任教授として木村さんが書いた論文が紹介されていた。Jリーグの専務理事となって岡山から離れた後、今は東大にいるのかとこの記事で知ったが、まさかオーナーとして岡山に戻ってきていたとは知らなかった。J1定着へ、その手腕に期待。

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※川上未映子(大阪府生まれ。2008年「乳と卵」で芥川賞、09年詩集「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」で中原中也賞、10年「ヘヴン」で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年「愛の夢とか」で谷崎潤一郎賞を受賞。19年「夏物語」で毎日出版文化賞。同作は40カ国以上で刊行が進み、「ベヴン」の英訳は22年ブッカー国際賞の最終候補に選出された。23年「すべて真夜中の恋人たち」の英訳が全米批評家協会の最終候補にノミネート)




●ラストシーンではモヤモヤ感

 惣菜店に勤める花は、ニュース記事で黄美子が若い女性の監禁・傷害の罪に問われているのを見つけた。20年前花は、黄美子と少女たち2人と疑似家族のように暮らしていて…。『読売新聞』連載を書籍化。2024年本屋大賞6位。謳い文句は「善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作」。

 600ページ近い大作。比喩がちょっと分かりづらく、くどい部分もあったが、独特の語り口調とあまりの物語の凄さに引き込まれた。ただねぇ、ラストシーンではモヤモヤ感も残ったかなぁ。黄美子さんの事件がすっきりこない。

 「私がいないと生きられない」(と花が思っている)黄美子さんや、同じように親ガチャで住むところや居場所のない蘭や桃子を支え、彼女ら疑似家族と生きていくため、懸命にもがき苦しみながらカード詐欺で金を稼いでいく主人公の花には共感を覚えた。というより、あまり悪には感じなかった。善のための悪だったからかな。奪ったのは富裕層からだし、貯めたお金も結局、吐き出す羽目になるしね。

 冒頭に出てきて花を救った黄美子さんが、あれこんな人だっけ? と頼りなくなっていくのは何となく違和感を感じたが、「おまえの人生どうなんだって訊かれたら」と苦悩する花に対し、「誰がそんなこと訊くの? 誰も訊かなくない? じゃあいいじゃんか」と答えるのは、目から鱗。肩の荷が下りるね。とらえどころのないような、いい味出してる。

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