”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2009年12月02日 20時31分18秒 | Weblog

12月2日(水)晴

今日から12月10日頃までが一番早く日が暮れるのだそうです。僕たちは冬至が一番早いと思ってしまいますが、冬至は日中が一番短いのであって日が暮れるのは今が一番早いのだそうです。僕の会社は午後6時に終りますので、帰宅する時は確かにもう真っ暗でした。ちなみに今日の日没時間は午後4時40分だそうです。これは名古屋での話、名古屋より東ではもっと日没時間は早いですよね。

さて今日、宮本武蔵の「五輪書」を読み終えました。感想を一言で言えば、「相手を倒さなければ自分が殺されてしまう戦国の武士の生き方を馬鹿正直にこだわり抜いた、すごい凡人の剣法」です。凡人と言ったのは格好をつけるのでもなく、特別の技巧にこだわるのでもなく、勝って生き抜くために心の在り方、相手の心・体の動き、状況、戦う場所すべてを把握して臨機に対処する剣法です。

特に僕がすごいと思うのは、彼が仏教、儒教、古の軍記・軍法を学んだ訳でなく、六十数回の果し合いを通して、極めて普遍的な思想を持つに至ったことです。現代でも一芸に通じた人は学問を学んだ訳でもないのに極めてすばらしい思想を作り上げています。スポーツ、芸術、仕事、何でもいいですが、一途に没頭し、悩み、苦しみ、粘り、自分の限界を潜り抜けることは人を成長させ、人としての道を究めることができるのでしょう。現代は何事も楽にできる世の中です。だからこそ若い人達には若いうちに、何かに一途に没頭し、悩み・苦しみ・自分の限界を潜り抜ける経験をしてほしいと願わずにはいられません。自分が苦しみの中を潜り抜けたと言う実感はいつか必ず自分のためになるものです。

「五輪書」の中から僕が気に入った言葉を一つ二つ紹介します。鼠頭牛首。「そとうごしゅ」と読みます。意味は小から大に心を切り替えると言う意味です。我々は何か問題が発生するととかく細部にこだわって本来の解決ができなくなってしまうことが多い。一度心を切替えて物事を大局的に視ると意外と解決できることが多いですよね。「木を見て森を見ず」とも言いますよね。

もう一つ。武蔵は勝つための理(ことわり)として「観」と「見」の二つの眼の働きと「心」と「意」の二つの心の働きをあげています。勝つための道理はこれらのどこに自分の体や心を置くかだと言うことです。中々奥が深いです。火の巻を読むともう少し具体的かもしれませんがちょっと考えて見て下さい。

ここまで読んでいただきありがとう。それではまた。

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