隣接する家とは問題は発生しやすい。我が家もその例にもれない。
まずは我が家に駐車場を作るのに電柱が邪魔になり関電にわが敷地の前の道路で移設を依頼したら、隣家から電柱が自分の敷地に近づく(1.5m)のはよその敷地前でも納得できないと激しく抗議(関電に)され、結局わが家の敷地内にその家と反対の方向で電柱移設することになった。 うちの敷地の前で電柱を動かすのにお隣さんが文句をつけるのはおかしくないですかと聞いたら「公道(市道)の公共物(電柱)がわが家に近づくのは迷惑だから抗議をする権利がある」という回答だった。ちなみにこのお隣さん住民は12,3年前にマンションから引っ越ししてきた公務員夫婦である。
その後できるだけこの夫婦には関わらないように(挨拶程度)してきたが、その家はミモザを敷地境界線ギリギリに植え、成長に連れ花はきれいに咲くのでこちらも鑑賞させて貰っているが、我が家のミカンや梨の果樹に覆い被さってきて陽が当たらなくなった。丁寧に事情を説明して越境枝だけ切って貰った。その時、他に同じようなのがあったら言って下さいと言われ、私はこちらからなかなか言いにくいのでそちらで気を付けて切って貰えば有難いのですがと言ったところ、そうですねと返事があった。 それから2-3年後、隣のエゴノキがまた成長して我が家のミカンの樹に覆い被さり、越境枝を切って貰う。こちらとしては隣のオヤジ毎朝歯を磨きながら自分の庭を歩き回っているのに何で気づかないのだと思っていた。
そしてまた2-3年して隣の山栗の木が5mぐらいに成長して当然越境、家内が落ち葉やイガの掃除が大変になり、これも気を使いながら切って貰うようにお願いしたところ半年後に切ると返事、実際半年後に植木屋に伐採して貰ったようだ。こちらが迷惑しているのに、半年待ってくれと言われたのも心外であった。
私は家の庭を自分でロックガーデンにしているので石を大量に使っている。近所の石屋が廃業して軽トラで10杯ぐらい貰い、さらに違うお家で和風庭園を洋風庭園に変更するとき余った庭石を2トン車で3杯、後はアチコチで処分に困っている石を貰い集めてきた。石垣を積むのにそれでも足りないので、一番集めた場所は道路脇の落石現場だ。さて前置きは長くなったが、隣家の亭主がある日、私に石はどこで集めてくるのか質問した。私は簡単に経緯を説明し、なぜそんなことを聞くのか質問したところ、河原で拾ってくるのは問題だと近所の人が言っていると注意口調であった。それはそれで済んだが、このオヤジも河原でかなり石を集めて自分の庭に置いているが、それは問題ではないようだ。
そして今回究極のことが起きた。
隣の玄関横にヒバが植えられていて、毎年1mほど成長して枝が越境して我が家の紫陽花とガスボンベ置き場が埋もれてしまった。実は以前も同じ状態になり、私が黙って(本当は気づいて欲しかった)少し剪定したことがある。今回家内が、たまりかねて隣の奥さんに事情を説明して切って貰うようにお願いした。その奥さんは「気にはなっていたので決断させてくれて有難う」と礼を言われて家内は少し戸惑ったようだ。そして2-3日後に植木屋が来て剪定をして帰った。家内さぞかしすっきりしただろうと期待して見に行って仰天。うちの庭に切り落とされた太枝が落ちているし、それより奇妙なのは自分の敷地の枝は剪定が終わり、うちへの越境枝だけが残されている。隣の奥さんに植木屋の作業は終わったのか確認したら、終わったとのこと。家内は本人にその場所に来て貰い、お願いした越境枝そのまま残っているのを指摘したら、それは自分家の風呂場の目隠しに置いているとの説明。家内は一瞬声を失ったらしいが、自分ところの風呂場の目隠しだったら風呂場の前に違う樹を植えたらと言ったところ、どんな樹ですかとトンチンカンな返事だった。
一度その写真をご覧あれ。 右が隣家、左が我が家。
まいった!
その後、家内に事態の説明を受け、隣家亭主が越境枝を全部切り落とし、この樹は丸裸になった。そして奥さんがケーキを持参で長い事ご迷惑かけたと謝り来たらしい。
我が家への越境枝を意図的に残したのではなく、自分の土地の樹の枝が越境していることすら(指摘されているのに)気づいてなかったみたい。そのように理解して置こう。