なんでも人生

Whatever life is

安楽死 euthanasia

2020-07-27 | 日記
今回、日本でALS患者に安楽死を処方した医師2名が逮捕された。
ALS=筋萎縮性側索硬化症は重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で有効な治療法は現在確立されてなく、患者は最後は寝たきりになり会話も呼吸も困難になるが、5感は正常なので苦痛と激痛が伴う難病である。今回この患者が安楽死を求め、それに有償(高額)で応じた医師が殺人罪で逮捕された。

私自身、最後は安楽死を望んでいる。人間(生物)には最後があり、激痛(苦痛)で終わるより安らかに眠ってこの世を去りたい(あの世へは行かなくてもよい)。 但し、それに対して対価を払うつもりはない。

積極的安楽死
自分で積極的安楽死を行った(未遂も)場合は、自殺なので犯罪にはならない(キリスト教国=特にカトリックでは犯罪扱い)。日本では他人による積極的安楽死は法律で明確に容認されていないので、今回のケースがこれにあたり刑法上殺人罪の対象となる。しかし過去、名古屋安楽死事件や、東海大学病院安楽死事件の判例では、下記の厳格な条件を全て満たす場合には違法性は無いとみなされ阻却されてた(刑事責任の対象にならず有罪にならない)ケースもある。
  • 患者本人の明確な意思表示がある(意思表示能力を喪失する以前の自筆署名文書による事前意思表示も含む)。
  • 死に至る回復不可能な病気・障害の終末期で死が目前に迫っている。
  • 心身に耐えがたい重大な苦痛がある。
  • 死を回避する手段も、苦痛を緩和する方法も存在しない。
  1. 患者の心身の苦痛からの解放が目的である。
  2. 医師が行う。
  3. 倫理的にも妥当な方法である。
  4. 患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために可能なあらゆる方法で取り組み、その他の代替手段がない。
  5. 患者が自発的意思表示により、寿命の短縮、今すぐの死を要求している。

積極的安楽死を法的に認めている国は:
  •  スイス - 1942年
  •  アメリカ合衆国
    •  オレゴン州 - 1994年「尊厳死法 (Death with Dignity Act)」成立
    •  ワシントン州 – 2009年
    •  モンタナ州 - 2009年
    •  バーモント州 - 2013年
    •  ニューメキシコ州 - 2014年
    •  カリフォルニア州 - 2015年
  •  オランダ - 2001年
  •  ベルギー - 2002年
  •  ルクセンブルク - 2008年
  •  カナダ - 2016年
  •  オーストラリア ビクトリア州 - 2017年
  •  大韓民国 – 2017年
消極的安楽死( negative euthanasia , passive euthanasia)もあり、予防・救命・回復・維持のための治療を開始しない、または開始しても後で中止して死に至らせる行為である。医療上の消極的安楽死の場合は、病気・障害を予防する方法、発症した病気・障害から救命・回復する方法、生命を維持する方法、心身の機能を維持する方法が確立されていて、その治療をすることが可能であっても、患者本人の明確な意思(意思表示能力を喪失する以前の自筆署名文書による事前意思表示も含む)に基づく要求に応じ、または患者本人が事前意思表示不可能な場合は、患者の親・子・配偶者などの最も親等が近い家族の明確な意思に基づく要求に応じ、治療をしないか治療開始後に中止して死に至らせることである。つまり延命治療拒否(中止)である。
多くの国で終末期の患者に対する消極的安楽死(延命治療中止)は広く普及している。
治療により回復の可能性がある患者、回復の可能性はなくても死に至るまで長い年月がかかる患者など、終末期ではない患者の場合は、消極的安楽死より治療による回復や延命が選択されるのが普通である(そうでないと医療の目的が不明)。

日本の国内法。
日本の法律では、患者本人の明確な意思表示に基づく消極的安楽死(=消極的自殺)は、刑法199条の殺人罪、刑法202条の殺人幇助罪・承諾殺人罪にはならず、完全に本人の自由意思で決定・実施できる。ただし、法律により強制隔離と強制治療が義務付けられている感染症は例外である(今回の新型コロナ)。
日本の国内法では、他人(一般的には医師)が延命治療中止行う場合は下記の条件のいずれかを満たす場合に容認される(違法性を阻却され刑事責任の対象にならない)。
  1. 患者本人の明確な意思表示がある(意思表示能力を喪失する以前の自筆署名文書による事前意思表示も含む)。
  2. 患者本人が事前意思表示なしに意思表示不可能な場合は、患者の親・子・配偶者などの最も親等が近い家族(より親等が遠い家族や親戚は親等が近い家族に代わって代理権行使できない)の明確な意思表示がある。
患者本人や近親家族の明確な意思表示に基づかない他人(一般的には医師)が治療を開始しなかったり中止をした場合は、刑法199条の殺人罪が成り立つ。

10年以上も前に家内の叔母(60歳代後半)はガンが見つかり入院した時は既に手遅れで余命1月ないと宣告された。そしていよいよ医者が明日まで持たないと思うので意識がない患者がこのまま安らかに眠って最後を迎えることもできますがと遺族に問いかけた。ところ叔母連中(患者の姉達)がそれを拒否し、夜中に付き添うことになったが、その夜、患者は意識はないが激痛でのたうち回り吐血して命を引き取った。付き添った叔母は、妹の悲惨な最後を目の当たりにして冷静な判断ができなかったことを悔やんだことだろう。

私は、積極的でも消極的でもいいが、余命が長くない(数日?)と分かった場合、苦しまずに旅立たせて(旅を終わらせる?)欲しいことを妻(もし生きていたら)、家族(息子2名)に明言しておこう。それまでもう少し人生を経験しようと思っているのに、コロナ(中国)の馬鹿野郎のため好きな旅行もできない。早くワクチンを普及させて貰いたい。
日本で新型コロナ感染報告例が増えてきたが、これは悪い事ではない。PCR検査を積極的に展開しコロナウイルス保持者を突き止めている。しかし、それでも夜の街をたむろする若者への社会的警鐘(行政指導、マスコミ報道)や、クラスター店や場所の営業停止も積極的にやるべきだ。
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近所のウッドデッキ Wood-deck of our neighbor

2020-07-24 | 日記
近所でウッドデッキ作りを手伝っていたが、ほぼ完成。
構造は鉄骨(100mmと50mm角柱)で、切断、塗装、溶接して頑丈なものができた。
ここの所有者(仲良くしている近所)はウッドデッキでジャグジーに入るのが夢だったので、ジャグジー用の基礎をコンクリートで造り、滋賀県のジャグジー業者がユニックトラックで持って来て設置。
床材は樹脂製板(YKKリウッド)を張ったが広さが60平米ぐらいあり、2人で作業して2.5日もかかった。張り方は専用のブラケットを鉄骨梁にビス止め、一枚づつ重ね張りする。私は梁幅に合わせてスライドソーで切断して、張る場所に置いて行くのだが、馴れてくると2枚重ねで切るので作業も早く張る係とのタイミングが合ってくる。端の方は角度が付いていてサイズも違うので調整しながらカット。



その後周りのフェンス板張り作業。
こちらは10mm厚x100㎜幅2000mm長の樹脂製。持つとペラペラで3枚重ねで切断すると何と一番上の板が熱で解ける。鋸の刃を新しいのに交換して、熱が出ないように一枚づつゆっくり切断。この目隠し板張り2日間で終了。


過去に自宅に15平米ぐらいのウッドデッキを3か所、知人宅に2か所作った経験があるが、その時は対候性の高い北米産レッドシーダーを使った。今回は、ここに金属切断機(バンドソー)と溶接機があり、さらに崖地なので鉄骨(角柱)構造になった。斜面にユンボで穴を掘り、コンクリートを流して100mm角柱を立てる。そのため外回りの寸法がきっちりでなく、家から完全に平行ではない。外回りのフェンス板は最初は下から張り始めたが、途中で上を揃えて、下へ張って行った方がスペース調整(無調整)がうまく行くのが分かった。床板、塀板も樹脂製なので半永久なものが出来上がった。
面白い経験だったが、梅雨で度々作業中断、合間の作業は湿温度が高くて疲労が早く1時間ごとに15分休憩。夕方4時半に作業終えて家に帰り(車で1分、歩いて3分)シャワーを浴びてビールを飲み晩飯食ったら30分も目が開いていない。そのため朝の2-3時に目が覚め、録画していた韓中ドラを見てまた朝8時に出勤。
さて次のプロジェクトは?
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球磨川氾濫 Flood of Kumagawa river, Kumamoto

2020-07-13 | 日記
球磨川氾濫により60名以上が犠牲になり何千もの家屋が被害に会った。ここは私の実家に近く他人事ではなかった。改めて日本は地震、台風、水害と災害大国だと思い知らされた。
災害の後、決まって聞くのが過去に経験したことのない、想定外、観測史上最大など無責任な言い訳だ。今回被害が最も集中した山あいの地区「坂本町」は、家屋浸水のみならず国道や県道が土砂崩れなどで寸断され壊滅的な状態にある。
ここには元々荒瀬ダムがあり、貯水、治水、水力発電所に利用されていたが、撤去された。私も小学生の時、遠足で八代の製紙工場と荒瀬ダムを見た記憶はある。
蒲島郁夫熊本県知事が、2009年に「ダムに頼らない治水」を目指すとして、県としてダム反対を表明。翌年、「コンクリートから人へ」を標榜した民主党政権によって全国で建設事業が休止された。そんな流れを受け球磨川水系川辺ダム建設反対運動が始まり、荒瀬ダム周辺(坂本村)住民は、放水による振動被害(そんな?)やダムによって洪水被害(エー?)が拡大したのではないかと不信感を抱き2002年に村議会は稼働中ダム撤去を求める請願を熊本県に提出し、潮谷義子知事が撤去方針を決めた。次期の蒲島郁夫知事がいったん方針撤回したが、球磨川漁協が水利権更新を認めず2010年に再度撤去を決めた。建設費25億円かけて造った稼働中のダムを2018年に80億円以上かけて撤去、九州電力も発電所(141万kwhで、一般家庭約390世帯分)を解体した。球磨側上流にある相良村付近の川辺川ダム計画も反対により頓挫した、そして相良村も今回の水害で全壊8棟、半壊1棟、床上浸水106棟 の被害が出た。 八代湾漁業も上流からの大量土砂流入により貝養殖に甚大な被害、船舶航行に支障が出た。ダム撤去の理由の一つに上流からの土砂が流れてこないと漁協が声を上げていたが、この結果だ。 球磨川水系は過去60年間に10回以上も大洪水発生、何万家屋が被害にあっている。ダムによらない治水をさらに目指すのか?そんなものあるのか?
下は撤去された荒瀬ダム。


そして今回被害にあった坂本町


私は無駄な公共事業にはもちろん反対だが、日本での水害対策には堤防、ダム、浚渫しかないと思っている。他に名案がある人は教えて欲しい。地球温暖化で海水水蒸気(積乱雲)が発生、山が多い日本列島にぶつかり大雨となる。台風も一年に何十と日本に襲来し、毎年どこかで家屋被害や人命犠牲が出る。従来の堤防では持ちこたえられないし、普段から川底の土砂除去(浚渫)作業などほったらかしなので川の深さはどんどん浅くなっている。日本に周辺の土地より高いところを流れる天井川は240も存在する。ダムによる治水対策反対運動を展開した環境団体やマスコミ(例、毎日新聞熊本支局)、またそれに便乗した無責任(無能)政治家など、想定外の水量でお気の毒で済ませ自分らの責任は認めない。防災方法の議論さへ展開しない。その人らの価値観は清流保護(漁業権も)であり、氾濫地域に生活する人間に問題があると言う。 もう一度言うが、日本で水害を防ぐのは堤防補強は当然だが、ダム、河川浚渫以外考えられない。ダムは治水(貯水、灌漑)のみでなく一番環境に優れた水力発電(再生可能エネルギー)を可能にする。多分、日本の全電力需要を水力で賄えるはずだ。原発(廃棄物問題)、火力(地球温暖化問題)、ソーラー、風力発電(環境破壊)など本当は日本に必要ない。ダムは大雨だけでなく干ばつにも有効。一番の自然環境保護(破壊も含めた)は地球に人間がいないことだが、我々の生活がある以上どうして共生するか考え抜くのが人間の知能である。Sustainable development 持続可能な発展(開発)は人間に与えられた特権であり義務なのだ。




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セクハラ Sexual harassment

2020-07-10 | 日記
韓国ソウル市長が自殺。理由は職員へのセクハラ行為を訴えられ、恥ずかしくてこの世から逃亡したようだ。
セクハラとは性的(sexual)嫌がらせ(harassment)で相手に不快な思いをさせることなので当然やってはいけないが、受け止める側の主観的(感覚的)なものだから明確な線切がない。一般的に男性(勘違い集団)が加害者で女性が被害者のケースが多い。アメリカの映画など見ているとメチャクチャセクハラ用語が使われ(男女間で)、国によって相手によって違う。一つだけ言えるのは相手が不快になったらセクハラだ。いま問題になっているのは、職場などで上司が部下に、または集団が個人に嫌がらせ(ハラスメント)を行うことで、パワハラと呼ばれ被害者が弱い立場にあることだ。子供の世界ではいじめは普通にある。チビ、デブ、ブス、ノッポなど正直(?)に表現するが、大人がそれは相手を傷つけるから言ってはダメだと注意しないと直らないし、弱いものいじめは集団化する。イジメられたくないからイジメる側につく。

私は今から50年前にアメリカに渡りアメリカ人家庭(夫婦)で暮らし始めた。夫妻の友人(年配者)に紹介される時、男性は握手(はっきり言ってこれも慣れてなかった)だが女性(特に年配者)から抱きしめられてキスをされた。当然そんな作法には慣れていないので、最初は当惑した。しかしこれが親しみを込めた挨拶だと理解すると何ともない(?)。そのうち、その人らに会う(別れる)たびに私も自然に両手を広げ軽く抱き合い頬をつけるのが普通になった。多分私がそれを避けたら、相手の親愛感情を傷つけることになっただろう。しかし、思い出すにハグする相手(ルイス、ドローシー、ポーリーなど)の胴回り(胸回りも)1.5mぐらいあったのでは?
ハグ(抱き合う)も日本でもそろそろ普通になりつつある(違うか?)。

私は会社で遵守委員長を任命されていたが、ある上司が女性部下の産休申請に「女性はこんなに休めていいな」と漏らしセクハラ問題になってしまった。当然、当時(多分今でも)男性の育児休暇などなかったし、この上司ゴルフ好きで休んでゴルフしたくて仕方がなく、ついイヤミでなく羨ましく出た言葉だが、気を使いながら申請した女性社員には嫌がらせにしか取れない。その昔、平気で女性社員に「彼氏できたか?結婚未だか?子供は未だか?」と話しかけたが、いまでは立派なセクハラに該当しかねない。家内は私と結婚した時、大阪市の公務員で男性が圧倒的に多い職場で勤務していた。結婚してしばらく子供ができなかったので、職場でさんざん「子供未だか、作り方知っているのか?」などからかわれたようだ。当時の職場ではこれくらいの親愛表現(?)はよく耳にしたが、今では相当ヤバイ。

今アメリカでBLM(黒人差別)が大問題になっているが、これは私には単に警官(たまたま白人)が犯罪者(たまたま黒人)に暴行(窒息、殴打)して死に至らしめたと見えるのだが? アメリカで警官により死亡した白人の数は黒人の約2倍が報告されている。しかし確かにアメリカでは優位性を誇り人種差別する白人がいるのも事実だ。KKKはその代表集団で、今でも実在するのが驚愕。白人の祖先にはそこらで遊んでいるアフリカ人を捕まえ(拉致)て奴隷として売り飛ばしたひどい商人(犯罪者)もいた。現在のアフリカ諸国が貧困にあえぐ要因の一つは、欧州白人国家が先を争い植民地化して搾取だけして現地人に正当な権利と機会(政治、教育、職業)を与えず、最後は全てを放棄して混乱だけを残して去ったことだ。今の香港問題も、高度な自律社会(例シンガポール)を確立して残さなかった英国の責任は大きい。日本も戦時中に中国や朝鮮、他の諸国にひどいことをした事実は認めるが、台湾などでは日本の教育、農業技術など根付かせ感謝している人もいる(韓国の被害者意識とは大分違う)。人間社会では勝利者は正義でどんな悪いことをしても犯罪者扱いにはならない。キリスト教徒に美談で語られる十字軍も、異教徒(回教徒)を大量殺戮して婦女子を片っ端から暴行した事実がある。広島、長崎に原爆を落とし何十万人も殺戮しても正当化され、ドイツがもし戦争に勝っていたらユダヤ人大虐殺も善行(美談)になってしまったであろう。 私の話も支離滅裂になり他人を傷つける前にこの付近で終わろう。
下の写真はセクハラを受けて困惑している可哀そうな男性たち。


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