自治会館役員(知り合い)から自治会館の階段が腐食して危険なので作り直して貰えないか相談があった。
まだ腰痛が治まらないし猛暑は続いているので、その内にやるとだけ連絡しておいた。
少し朝晩は涼しい時があり状況を確認しに行くと、これは早く撤去した方がよさそう。
この会館は阪神大震災復興資金を活用して25年前に建設され(当時、たまたま私がわが自治会の会長を仰せつかり竣工式に参加した記憶がある)、2つの自治会が共同運営している。
写真の階段は自治会員のUさんと今は亡きSさん(ゴルフで親交あり)が共同製作したらしい。苦労の跡が伺えるが木材の耐用年数はここまでだ。
ひとまずこの危険階段を解体して家に持ち帰る。
さてここにどんな階段を作ろうか?腐食しない半永久的な材料を使い手摺もつけておいた方がよい。
まずブロック上面が5㎝ほど床タイル面より高く躓きやすいので、ブロックを削り落とし上面床高さを揃えることにした。
コンクリートカッターを持ち込みブロックの上部を切り落とすが、コンクリートカッター使用時に埃(音も)がすごい。水道ホースで水を掛けながら切断するが、なにしろ一人作業、水が跳ねて作業着や靴がボトボトドロドロになる。それにコンクリートカッターが歳のせいかやけに重く息も切れる(実際5㎏以上はある)。
これで3段(各段20㎝高)あった階段を2段(15㎝H)にすることができるし、登り切ったところでつまづく恐れも解消。
ブロックの削り跡が不均一なので、ひび割れ防止のため接着剤塗布の前処理してモルタルを塗り表面仕上げをする。
鉄パイプと人口樹脂板を使う予定なので、詳細設計図を描こうと採寸したがすべての面に斜度(勾配)がありメジャーと水準器だけで地形(形状)把握するのは不可能。
現場で材料(鉄パイプ)を地形に合わせながら切断して溶接、組み立てることにした。
その後も暑い日が続いたが、午前中の涼しい合間に少しづつ作業。骨組みの50㎜角パイプを鉄鋼用刃を装着したスライドソーで切断して、持ち込んだ100V溶接機で溶接開始。
アーク溶接の方がきれいなのは分かっているが技術未熟のためひっつきまくったり穴をあけるのでミグ溶接を多用。途中でコイルを使い切り、現場で替えを入れたがうまく先端まで通らず、やむなく一部アーク溶接を使う。案の定四苦八苦。時々ボードロドロとうまく行くときもありとても気持ちが良いがそれも束の間。言い訳だが、腰痛で床の上での作業、しかも老眼で溶接メガネを通しての視界不良、また疲労のため(年齢?)指先も震えるのでうまく行く訳ない。作業台の上で腕(肘)を固定すればうまくできると思うのだが?
溶接機を家に持ち帰り先端をばらしてコイルを通し、また現場でミグ溶接を続ける。暑さのため集中力にも限界があり、きれいな仕上げにならなかったが必要以上にてんこ盛りして強度だけは確保したつもりだ。
最後はグラインダーで尖ったところを落としてたっぷり錆止め、油性塗料を2度塗りして仕上げる(家での作業)。
Lアングルを片側5か所溶接してブロックにアンカービス止めをしたので手すりもぐらつきはなく、しっかり安定している。
ちょうど取り付けた日に老人会の役員会合があり、来場者に利用して貰ったが問題ないようだ。
登り切ったところの段差を無くしたのと、手すり設置は安全確保に役に立つはずだ。