兵庫県北部で年末にスキーしたのは初めてだ。12月20日前にドカ雪が日本海側に降り、近畿北部のスキー場はオープン前で積雪100cmぐらいになった。
私は一昨年一月ハチ北に日帰りスキーに行きコブ急斜面滑降中にブーツが経年劣化で破壊、スキーが外れて100m近く落下した。翌日家で、本人が経年劣化で脳梗塞(左手先の感覚麻痺)を患い一週間入院、治療開始が早かったので幸いにも後遺症無しで退院できたがその後血圧降下剤、血液さらさら、中性脂肪(コレステロール)抑制剤を服用して体調を取り戻してきた。
この積雪でスキーの虫がうずき出した。そこで家内を説得してブーツを新調することにした。最近近くの大型スポーツショップでもスキー用品を置いていないので大阪松屋町筋のタナベスポーツまで車で出かけ、店内に入ると2階のブーツ売り場に直行、店員が何をお求めですかと聞いてきたので、中上級用のブーツで私の足前レベル(40数年前SAJ1級)と予算を伝える。日本製レグザムを勧めてきたが、実はレグザムは持っているのだが硬くて足が締め付けられて痛くて履けないと告げると、最近のブーツは改良され快適なので一度履いてみて下さいとのこと。その前に私の足のサイズを測定、右足が26.5cm、左足が26cm、店員は27cmのブーツ試着を用意した。履きかたのコツ(ベロ紐を引き上げシェルの割れ目を横に開く)を教えてくれて足を入れるとしっかりとホールドされているが快適である。店員が他の靴を試着するか聞いたが、すぐそのブーツを購入。ライン友達申請で割引、支払手続き含め店内には20分もいなかった(急いでいる理由は路上コインパーキングが気になる)。こんなプラスチック靴がチェーンソーより高価なのは納得いかないが、チェーンソーでスキーはできない。
以上は前置き、ブーツを買った以上実際スキーに乗って試さないと意味がない。家に帰ってスキー(2セット)のビンディングを新しいブーツ位置合わせをして前後の解放(中)設定。
12月29日朝6時(普段から5時起床)ぐらい家を出て、8時半にはハチ北スキー場に到着(高速道出口からが15km)。15分後にはリフト3本乗り継いで北壁頂上(写真一番上)から中級斜面スカイロードコースを滑り始めた。
足(ブーツ)の具合は快適でスキーの操作性も良い。最初なのでゆっくり滑り始めるが、雪質は圧雪バーンでガリガリ、横滑り(ブレーキ)多く入れながら1本(1kmぐらい)滑る。リフトも待ち時間なしでコロナの影響で、4人乗りでも一人で乗れる。それを2本滑り、左側の樹氷コース(中級)を2本、あとは交互に2-3本滑ると足もかなり慣れてきて、コブなし中上級斜面は昔の滑りに近づいた(5分方)。そこで一昨年思い切り落下した北壁コブコース(超上級)を一度トライしたのが、失敗。慎重に5-6回ターンしてこれはヤバイ、アイスバーンになってブレーキが効かない。前回の落下が頭をよぎり、無理はせず殆ど横滑りでコースの下まで降りて、白旗降参撤退。普段超上級者が数人滑っているが、今日はいない。また左右の中級者斜面を4-5回ぐらい滑り、トイレ休憩のためハチ高原の方にリフトで移動(滑降コース閉鎖中)、こちらは南斜面なので雪が解け気味で滑りやすくなっている。
ハチ高原はダラダラコースで中上級には物足りないが、いいのは中央に無料休憩所がある。古い水分を排出し、新しい水分(ホットカフェオーレ)とエネルギー源(ワッフル)自動販売機で補給して20分ぐらい休憩。またリフトでハチ北に戻り、午前中のコースを2-3本滑り本日のスキーこれまで(一日リフト券十分に元は取った)。頂上から樹氷コース、アルペン(上級)、山麓林間コース(中級)を一気に滑り降りる(3-4km?)。駐車場前の雪だまりでスキーを外し、車までブーツで歩き始めいきなり転倒!30cmぐらいの深穴(ブーツ跡?)に左足を入れ、這い上がるのに一苦労。
多分このスキー場で滑っていたのは私が一番の年長者だっただろうが、この姿では30-40歳はごまかせる。シニアリフト券(60歳以上)3800円購入するとき免許証提示を求められ、嬉しいことを言うねと窓口おばさんに冗談を返す。
このスキー場が気に入っているのは近場なのに良い雪質の比較的長いスロープとリフトがあまり混まない、そして温泉がある。リフト券を見せると100円割引で520円で入浴できる。体は動いてほかほかだが、手足は冷え切っているので温泉は楽しみだ。こんな昼間の入浴はてっきり私一人と思いきや若者5-6人がワイワイ入浴中、こいつらスキーもせず何をしているとソーシャルディスタンスを取り湯船の端の方でぬくもる。ここの泉質は単純弱放射能低温泉 (エエッー)とある。
4時過ぎには帰宅。楽しい一日だったが、翌朝から右膝が結構痛い。一度も転んでいない(駐車場除いて)ので筋肉疲労か?それはそうだろう、1km以上を15本以上膝を曲げて滑っている。
足慣らしはできた、また行こう。