これ は、良かったです。
さすが、サントリーミステリー大賞と読者賞のダブル受賞作。
しかも、笹本センセイの記念すべき で、デビュー作だとはっ(驚)
いやはや、これは 誠に すごい新人作家さんが誕生したもんでしたね・・・
と、2001年の出来事だったそうで… (´Д`ι)
15年もの時を経て、今さら 新鮮に読んでしまいましたが(汗) 全く色褪せていない 一気読みでした。
ただーーー
茜沢の身の上を ここまで不幸にする必要があったのか ? なぁ… ? どうかなぁ… ?
と 唯一、しっくりこないとすれば もうちょっと救いようがあっても良かったかなぁ… ?
などと 若干、すっきりしない読後感も… ないことはない。
でも、ここまでの深い構想ありき、幾重にも紡がれる人脈ありき、
そして 背景には、人情ありきの こんな “どえらい筆力” 見せつけられたんじゃぁ、
ミステリー大賞の審査員のセンセイ方は 度胆を抜かれたんじゃぁ、ないでしょーか…。
(こりゃぁ、近い将来、とんでもない作家になっちまうんじゃぁないかと…)
(=*ェ* =)
また、鬼無里の風景が目に浮かぶような、読んでいて 自分もその地を訪ねたくなるような描写の魅力も、
既に デビュー作の時点で発揮されていました。
表紙の写真とタイトルも 感慨深いものがあります。
読み終えてみると、また ひと味印象が違って目に映りました。