女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

母の笑顔

2021-04-12 | 日記

中村です。

 

私事ですが、私の母は現在施設に入所している。
コロナ禍で実家のある三重には帰省できず、母には昨年
の正月以来、直接会って話はできず、母の様子は姉から
のラインとリモートでの短時間の会話が全て。リモート
では表情も雰囲気も汲み取りにくい・・・。それでも「こ
んな状況下では仕方ないな…」と思っていた。



そんな母と、昨日1年4か月ぶりに対面
もちろん、直接触れ合うことはできないし、施設の1階
ギリギリのところまでスタッフの方に連れ来てもらって、
ガラス越しの対面だったけど、直接顔を合わせて、しか
も会話をすることができた。


久しぶりに見る母の姿
久しぶりに見る母の穏やかな笑顔


母は、一緒にいたウチの社長や同僚に「(娘が)いつもお
世話になっております」と声をかけて、何度も何度も頭を
下げていた。
「おいおい、あなたの娘はもう57歳やし・・・」と心の中
で思ったものの、いくつになっても(母の中では)私は娘・・・。


面会時間は短かったが、姿が見えなくなるまで窓際で手を
振り続ける姿を目の当たりにして「来てよかった」「会え
てよかった」という気持ちで一杯になった。


今回母との再会が実現したのはウチの社長の発案。


実家近くに義兄が勤務しているゴルフ場がある(以前にも
会社のメンバー達とプレイしたことがある)。そのゴルフ
場へ日帰りゴルフに出掛け、プレイ後母の入所する施設で
面会を果たすというスケジュール。
もちろん直接触れ合うことはできないが、施設までいけば、
姿を見ることはできる・・・。コロナ禍で母に会えない状況を
慮っての企画。


実際、プレイが長引いてしまい、シャワーも浴びずに施設に
向かうことになり、それでも施設の定めるリモートでの面接
時間には間に合わなかった。車内から「一目でいいから会わ
せてほしい」と電話を入れて施設の駐車場に着いた瞬間、1階
の日当たりの良い窓際に車いすで私を待つ母の姿を見つけた。

母の後ろには母を1階まで連れてきてくれた施設のスタッフの
これまた穏やかな笑顔があった。

「窓越しなら大丈夫なので、直接話してもらっていいですよ」

の声に導かれて、久しぶりに母と直接会話をすることができた。


大阪市内から1時間程度で行けるゴルフ場はいくらでもある。
にも関わらず、倍ほど時間をかけて行かなければならないゴル
フ場でのプレイを企画してくれた社長。往復4時間もの道のり
を運転してくれ、プレイにつきあってくれた同僚達。時間外の
申し出にも快く応じてくれた施設のスタッフの人達。みんなに
協力してもらって実現した母との再会。


感謝しかない
ありがとうございました



久しぶりに母の穏やかな笑顔を目にし、心地よい疲れと周りの
人たちの優しい気持ちに触れ、自分も自分の周りにいる大切な
人達の役に立てる存在でありたいと実感した1日でした。