気性が激しかった織田信長は「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
戦略家の豊臣秀吉は「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」
忍耐強い徳川家康は「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」
これらは戦国時代の3武将の気性を表現した有名なフレーズ。
人にはそれぞれタイプがある。今日もそんな会話をする場面があった。
「問題に直面した場面」で見られる反応3タイプ。名付けて
「まっ、ええっかタイプ」
「なんでやろうタイプ」
「よっしゃ~!解決するぞ!タイプ」
たとえば、山道を歩行中に、道の真ん中に大きな岩が置かれている場面に遭遇したとする。
「まっ、ええっかタイプ」は、気にはなるものの自分が通行できれば問題なし。岩を避けて通行してハイおしまい。
「何でやろうタイプ」は、「なんでこんなところに岩が落あるんだろう?」と立ち止まって考え込み、その解が見つかるまで動けない。
「よっしゃ~!解決するぞ!タイプ」は、このまま岩がここにあったら車が通行できない。岩を脇にのけようとする行動に出る。
ビジネスの場面で置き換えると、
お客さんから投げかけられた難題や部下の問題行動に対して、
「まっ、ええっかタイプ」は、なんとかなるだろうと軽く受け流す。
「何でやろうタイプ」は、「なんでこんなことを言ってくるのか?」「なぜこんなことができないのか?」を考え、これらがすっきりするまで行動できない。「あ~あでもない、こ~でもない」と考えこんで思考が内にはいりがち。
「よっしゃ~!解決するぞ!タイプ」は、状況確認や原因分析にはじっくり時間をとるが、問題解決行動に向けて一歩踏み出す。
「まっ、ええっかタイプ」は明るくてノリがいい。そのキャラクターを活かしていくべき。ただし、流してはいけない場面、たとえば、そうすることによって自分以外の誰かが対処しなければならなくなる。あるいは、流すことによって、相手から軽く見られるなど自分や会社にマイナスとなる場面では流さず毅然と立ち向かわないと信用を失うことにもなりかねない。
「何でやろう?タイプ」はじっくり派で安定感がある。そのキャラクターを活かしていくべき。ただし「あ~でもない、こ~でもない」と考えてもどうしようもない場面、たとえばそれが結論済みで今更考えてもどうしようもないことだったり、自分以外の人の精神構造の場合には、さっさと切り上げて次に向かわなければムダに時間だけが過ぎていく。
「よっしゃ~!解決するぞ!タイプ」が最も好ましいが、問題解決実践派タイプには心身のタフネスが求められる。
だからこそ、組織は人の組み合わせなのだ。「まっいいっかタイプ」も「何でやろうタイプ」もどちらのタイプもいる組織の中だからこそ、それぞれの強みを活かし、弱みをサポートしあうのはもちろんのこと、自分にないものを持つ人と触れ合うことで「自らの弱み」を弱みと認識し、意識して行動することができるのだ。この繰り返しが、結果として弱みをわずかづつでも克服していくきっかけになる。
経営者は、これら組織を構成する人材の特徴をよく見極め、そのよさが最大限発揮できる環境を整えるすのが仕事。
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