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マスクを買い占めたバイト仲間…コンビニ店員の僕が見た裏側

2020年04月23日 11時00分16秒 | いろいろな出来事
マスクを買い占めたバイト仲間…コンビニ店員の僕が見た裏側

新型コロナウイルスの被害がさまざまな業界に及んでいる。僕は日雇い派遣の他にコンビニのバイトもしていた。そこでも新型コロナウイルスの影響は大きく被っていた。 

現在42歳、日雇い派遣の仕事などで生活する筆者・小林ていじ(撮影/藤井厚年)
 もともとはコンビニ専門のバイトアプリを利用していた。人手の足りない店舗が1日だけのバイトの求人情報を掲載をしている。そこに応募して何度か同じ店舗で働くと、アプリを通さずに直接店長から呼ばれるようになった。  

その店は都内のオフィス街に位置していた。そのため、昼時になると会社員が昼食を買いに殺到し、3台あるレジすべてに長い行列ができた。レジを打ちながら弁当をレンジで温め、同時にコーヒーやカフェラテの注文を暗記して作っていく。たかがコンビニのレジ打ちなれど、いつも泣き出したくなるほどの忙しさだった。  

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、外出自粛が要請されるようになってからはそんな店の様相もガラリと変わった。客足はみるみる遠のいていき、昼時にも関わらず店内に客がゼロなんてこともざらに起こるようになった。僕はその後も仕事には呼ばれていたのだが、勤務時間は1日8時間から5~6時間ほどに短縮された。 

 マスクはずっと品薄の状態が続いていた。週3回深夜に入荷されるのだが、その数はいつも約10点ほどだけ。そのため、「ひとり1点まで」と制限していた。が、それでも訪れる客のほとんどすべてが購入していくため、いつも朝を迎える前に売り切れていた。 

すべてのマスクを買い占める中国人留学生

ドラッグストアやコンビニでは、マスクの品薄状態が続いている


 そんなある日、中国人留学生の陳君(仮名)と2人で夜勤に入った。彼はまだ日本に来たばかりなので、仕事だけでなく、同時に日本語も教えなくてはならなかった。 「レシートはいいです。どういう意味ですか?」 「いいですはグッドだけじゃなくてけっこうですという意味もある」 「わかりません」 「いらないってことだよ」  午前3時頃に納品が来ると、2人で品出しをした。その日もマスクは約10点ほど入荷されていた。陳君はそれを見つけて僕に訊いてきた。 「このマスク買ってもいいですか?」 「いいよ。1点だけね」 「ぜんぶ買ってもいいですか?」 「それはダメに決まってるじゃん。ひとり1点までというルールなんだから」 「店長はぜんぶ買っていいと言いました」 「嘘でしょ?」 「本当です」 「どうしてそんなに必要なの?」 「武漢の友達に送ります」  

僕はそれを聞いて、陳君はなんて友達思いの優しい奴なのだろう……とはまったく思わなかった。怒りしか沸いてこなかった。今は武漢よりも日本での感染拡大を食い止めるほうが重要な局面に来ているのだ。それ以前に、コンビニの店員という立場を利用して「ひとり1点まで」というルールを平気で破ろうとしているのが許せなかった。 「本当に? 本当に店長はぜんぶ買っていいと言ったの?」 「はい、本当に言いました」 「店長がいいと言ってるのなら……、買えばいいじゃん」  

しかし、僕は陳君を睨みながらそう答えるしかなかった。店長が許可している以上、僕にはダメだと言える権限がないのが歯がゆかった。それから少しして常連の女性客がやってきて僕に訊いた。 「マスク来てますか?」  

僕は彼女にマスクが何曜日の何時頃に入荷されるか教えたことがあり、そのタイミングで来たのである。 「ごめんなさい。今日はもう売り切れで……」 「え、もう?」 「はい、すみません」 「そうですか……」  彼女は肩を落として店を出ていった。僕は平然とした顔で品出しをしている陳君をもう一度強く睨みつけた。あとからわかったことなのだが、店長は陳君にマスクの購入を1点しか許可していなかった。陳君が嘘をついたのか、それとも、店長ときちんと意思疎通を取れていなかったのか。今さら追及したところでなんにもならないのだが……。


トイレットペーパーとティッシュペーパーも品薄に

  また別のある日のこと。トイレットペーパーとティッシュペーパーが急に飛ぶように売れていき、これらが大量に並んでいた棚が一瞬にして空になった。ふだんそれほど売れるような商品ではなかったので妙な感じがした。  

この原因はあとになってわかった。SNSで「新型コロナウイルスにかかわりトイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄になる」というデマが拡散し、それを信じた人々が慌てて買いに走ったのである。  

しかし、不思議なのはここからだった。業界団体はすぐに「十分な供給量・在庫を確保している」とこのデマを否定。店にはいつもどおりの量が入荷されていた。それにも関わらず、その後もしばらくは品切れの状態が続いた。  

いったいどうしてこんなことになってしまうのか。その仕組みはこういうことらしかった。トイレットペーパーとティッシュペーパーを一度に入荷できる量には限りがあるため、空になった棚のすべてを埋めることはできない。そのガラガラの棚を見た客は「品薄になるというのはやはり本当なのかもしれない」と不安に駆られて買い占める。そしてまた棚は空になり……。そんな悪循環に陥っていたようなのだ。  


他人がどうなろうとも自分だけは助かりたい。自分だけは、自分だけは、自分だけは……。現在の世界の共通の敵は新型コロナウイルスなどではなく、人間のそんなエゴなのではないか。空になったマスクやトイレットペーパーの棚を眺めながら、僕はそんなことを思ってしまうのである。<文/小林ていじ>


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コロナで見えた恋人の本性「まるで病原体みたいな扱いをうけて

2020年04月23日 10時31分17秒 | 女と男のこと
コロナで見えた恋人の本性「まるで病原体みたいな扱いをうけて


緊急事態宣言が発令され、人々の生活は大きく変わった。抑圧された状況下で「コロナ離婚」という言葉が目立ち始め、ヨーロッパでは外出制限のなかDVが急増しており、社会問題となっている。いまストレスは溜まる一方だろうが、だからこそ、これまでは見えなかった相手の本性が炙り出される。 
コロナをきっかけに恋人の本性が見えてきた

※写真はイメージです(以下同)

「4月7日に“緊急事態宣言”が出た途端、いきなり厳戒態勢になった彼氏に呆れています」  

こう話すのは、会社員の紗千さん(27歳・仮名)だ。現在、彼氏と半同棲しているそうだが、緊急事態宣言が発令された直後から相手の行動に嫌気がさしているそうだ。 「彼は25歳のバーテンダーなんですけど、3月末までコロナのコの字も気にしていなかったんです。カウンターがあってお客さんと対面になるのですが、距離的には1メートルもないのに、マスクもしていなかった。なんなら世間が自粛ムードになってからも『他の店がやっていないんだから儲け時だ!』なんて言うぐらいだったんです。今まで散々、濃厚接触していたのに現在では……」  

そんな彼も緊急事態宣言が出され、店が営業中止になるや態度が激変したという。 「私も8日から仕事が休みになったんですよ。だから、しばらくずっと一緒にいれるかと思って連絡したらブチ切れ。『コロナなめるなよ!』と怒鳴られました。いきなり店が休みになったもんだから事態のヤバさを実感したんでしょうね。今までなんて、私が『マスクつけな』って大量にマスクを分けてあげても面倒臭がってつけたがらなかったのに」  

以前は紗千さんが、バーテンダーという仕事上、客との濃厚接触を続けざるを得ない彼に怯えながらも、自身は手洗いやうがい、換気などに気をつけて会っていたそうだ。  

彼と電話で口論になり、言われた言葉は「5月6日まで誰にも会わない」だった。 「私はそれなりに気をつけてきたのに、『危機管理能力が低いよ!』『一緒にいたいとか頭悪すぎだろ!』って怒られて、まるで病原菌みたいな扱いをされて萎えました。友人に話したら笑われて『他に女いるだけでしょ』って。それならそれで言ってくれたらいいのに。彼の言い分はわかるし、正論だと思うけど、なんだか納得いきませんでしたね。たとえコロナが収束しても、もういいやって感じになりました」  

紗千さんは現在、半同棲していた部屋でひとり黙々とテレワークに励んでいる。

彼氏のことを信頼できると実感、結婚を決意…

 コロナウイルスをきっかけに恋人と微妙な感じになる人もいれば、「コロナのお陰で彼の良さを改めて知りました」という人もいる。東京都内で働く会社員の蘭さん(26歳・仮名)は、同じ会社の上司と職場恋愛をしている。 「緊急事態宣言が出る前も基本的に会食や外食、接待などは全て禁止となっていたので、会社以外で会えませんでした。彼は私以外にも部下がいるから、万が一、私とデートしていてコロナに感染したなんてことになったらシャレにならないですから」  

ふだんは会社帰りに週2回、休日はほとんどデートしていたそうだが、いまの会えない状況に不満はないのだろうか。 「ストレスですよ~。すごい寂しい。でも彼の連絡がすごいマメになったから嬉しくて。彼は34歳であんまりLINEとか電話が好きなタイプじゃなかったので。今までは用件のみの連絡だけだったんです。  

それが、いろいろ自粛されて一緒にいる時間が極端に減ったから『寂しくないように』って『おはやよう』から『おやすみ』までLINEや電話をくれるようになったんです」  


これまでは「待ち合わせに遅れる」などの淡白な業務連絡のみだったが、コロナのお陰で他愛もない世間話やスタンプまで送ってくれるようになった。そんな自分のために頑張ってくれている姿をとても愛おしく感じたそうだ。極めつけは――。 「じつは、プロポーズされたんです。まだ付き合って半年だけど『夫婦じゃないと会うのも大変だとは思わなかった。結婚しよっか』って言われて。もちろん即答でOKしました。いずれは彼と結婚したいなぁ~って思っていたけど、今回のコロナ騒動の中で彼の対応を見て、より信頼できるようになりました。病床で苦しんでいる人がいるなか、不謹慎に思われるかもしれませんが、幸せです」  

彼女の誕生日の5月に入籍予定で、コロナが収束次第、式の準備をはじめるそうだ。こういった不測の事態だからこそ、相手の本性がいい意味でも悪い意味でも見えてくるのだろう。  

ともあれ、5月で35歳の誕生日を迎える筆者。旦那どころか恋人もおらず、この騒ぎでは新しい出会いも見込めないので、喧嘩をする相手がいることさえ羨ましいというのが本音である



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これダメかもしれないね>森会長、五輪再延期は「絶対ない」コロナ終息に懸念も「首相が1年でいいと決断

2020年04月23日 10時15分22秒 | 社会のことなど
森会長、五輪再延期は「絶対ない」コロナ終息に懸念も「首相が1年でいいと決断

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は22日、新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期となった東京大会の再延期は「絶対ない」との見方を示した。「選手のことや大会運営上の問題を考えても2年延ばすことは技術的に困難」と説明。感染終息に懸念があり、安倍首相には「2年は考えなくていいんですか」と尋ねたが、「首相が1年でいい、と決断した」と明かした。

【写真】すごい完成度!加藤綾子アナの母が手作りしたマスク



 また、経費節減のため開閉会式の演出は「根本的に見直さなければならない」と述べ、ウイルス危機についてのメッセージを盛り込む方向で演出チームに再検討を求める意向も明かした。

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小池百合子、国政復帰で首相へ…都政を継ぐのはコロナ医師

2020年04月23日 09時00分43秒 | 政治のこと
小池百合子、国政復帰で首相へ…都政を継ぐのはコロナ医師

最近の小池知事は肌艶が本当にいい」と話すのは、東京都庁の幹部職員だ。いま、小池百合子東京都知事(67)が、ふたたび “フィーバー” している。

「ヒカキンとの共演動画といった発信力、都独自の休業補償など、派手な政策を次々と打ち出して自分に注目を集めるのは、小池氏の得意とするところ。安倍首相を相当、苛立たせている」(政治部デスク)

 だが、ある自民党ベテラン議員は、こうつぶやく。

「あの人が、知事のままで政界を去るとは思えない。必ず、永田町に戻って来る。希望の党で政権奪取を試みたことを、誰も忘れちゃいない」

 小池氏が国政に復帰すれば、狙うのは「女性初の首相の座」以外にない――。彼女に近い自民党中堅議員は、こう明かす。

「安倍総理の総裁任期が切れる2021年9月までに、総選挙がある。そのときに、小池さんは国政に戻る。狙うのは、二階(俊博幹事長)さんの後継者がいない『二階派』に戻って会長になること。そうなれば、一気に “ポスト安倍” 最右翼です」

 党内第4派閥の二階派を乗っ取る計画だというのだ。しかし、都知事を任期半ばで辞職すれば、多くの批判が上がるのは間違いない。小池氏の後援会関係者は、こう話す。

「じつは、小池さんは都知事辞職に備えて、すでに自分の “後継者” を決めているんです。じつは国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師が、その意中の人物。

 大曲氏は、小池さんに感染症対策のブレーンとして重用されています。軽症者をホテルなどの施設に収容する対策など、都のコロナ対策は、大曲氏の提言がもとになっているんです。

 政治経験のない民間人が後継候補とは、意外かもしれませんが、小池さんは大曲氏の能力を評価していて、まずは “副知事か特別参与になってほしい” と、具体的なポストまで提示しています。

 小池さんは、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化するとみている。だからこそ、感染症の専門家を都政に参画させ、後継知事に据えれば、批判をかわせると考えているようです」

 大曲氏は、どんな人物なのか。

「感染症の専門医で、日本における第一人者です。“愚直な臨床医” という評判がもっぱらです」(医療ジャーナリストの村上和巳氏)

 小池氏の打診は事実なのか。本誌は、国際医療研究センターを通じて大曲氏に取材を申し入れたが、「当センターの業務内容と離れたご質問かと存じますので、コメントは差し控えます」と回答があった。



 一方、失点が目立つ安倍晋三首相(65)には、ついに進退すら噂され始めた。

「永田町では、経済対策の財源を手当てする法律が成立し次第、与党が安倍首相を辞任に追い込む、『6月政変』がささやかれています。

 全国民への10万円の一律支給のため、異例の補正予算の組み替えをおこないましたが、この迷走ぶりでは、必ず責任を問われます。後手後手のウイルス対策で、求心力が低下しており、いまの閣僚たちでは “ポスト安倍” には、なり得ません」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

 ふたたび小池氏の影がちらつきだした永田町。焦る安倍首相には、背後に迫る足音が聞こえているのかも。


写真・つのだよしお/アフロ


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WHOトップ、テドロス事務局長, 辞任を否定 米に資金拠出停止の翻意訴え

2020年04月23日 08時21分03秒 | 国際情勢のことなど
WHOトップ、辞任を否定 米に資金拠出停止の翻意訴え

【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は22日、新型コロナウイルス感染症対応に不満を持つトランプ米政権がWHOへの資金拠出停止方針を示したことについて「米国が再考し、再びWHOの仕事を支えてくれることを望む」と述べ、翻意を呼び掛けた。

【写真】「ウオッカが効く」 異様発言を連発 新型コロナ、強権統治の大統領 
 米与党共和党の一部議員は、資金拠出再開の条件としてテドロス氏の辞任を要求。これに関しテドロス氏は記者会見で「人の命を救うという神聖な仕事に、これからも昼夜問わず取り組む」と強調し、辞任の考えはないとした。





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