新型コロナで外出できない今だからこそできる自己啓発とは?
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第173回 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛要請が出されている現在。ひたすら家にいるだけで、時間を持て余している方も多いと思います。
ネットフリックスやユーチューブで、家から一歩も出ずに動画を楽しめる時代ですが、そうしたものもあまり長く見続けていると、視聴すること自体に飽きてきます。動画に限らず、ツイッターやオンライゲームも同様です。
娯楽には「仕事や生活の合間だから楽しい」という一面があります。いろんな娯楽をやり尽くして、「何をしてもつまらない」とストレスが溜まっていたら、ぜひ一度「自分のこれまで」を振り返ってみてください。
ある男性は今年の1月に転職をしました。前に勤めていた会社での仕事が会計業務だったのに対し、転職先はテーブルゲームの普及を目的にしたエンタメ性の強い事業でした。つまり、今までとは全く異なる業界に飛び込む決断をしたということです。
決断の背景には、人物の影響があります。彼に影響を与えたのは「w-inds」というダンスユニットでした。彼は中学3年生の頃に、w-indsのライブを体験しました。そのライブは東京国際フォーラムで行われ、5000人のファンが集まっていました。
たった3人の歌声とダンスを観るために5000人が集まり、彼らのトークに笑い、歌に涙する。その光景を目の当たりにした彼は、「私も人に笑顔や感動を与えられる人間になる」と思ったそうです。
自分について振り返る中で、彼はこの15年前の体験を思い出しました。その時の感動を思い出した彼は、「自分も笑顔や感動を与えたい」と再び考えるようになりました。それが転職の原動力になったのは言うまでもありません。 転職というのは大きな決断です。転職前と転職後では、職場や仕事内容、人間関係が一変します。それは「人生が変わる」といっても差し支えない変化です。だからこそ、「今の仕事を辞めたい」と思っても、なかなか踏み出せません。こうした時にまず必要なのは転職情報ではなく、自分の過去にある「誰かに心を揺さぶられた体験」です。そしてそうした体験は、自分のこれまでを振り返ることで見つかります。
アルバムや日記で振り返る
自分のこれまでを振り返るオススメの方法は「アルバム」と「日記」です。「アルバム」や「日記」をなんとなく見ていると、ふと目に止まる写真や文章があるはずです。その時によみがえる「あの時は、こうだったなぁ」という感情によって、「自分がこれから何をするのか」を自然と決まります。自分の「これまで」を振り返ると、自分の「これから」がわかるようになるのです。
日記をつけている人は限られるかもしれませんが、学生時代の卒業アルバムはほとんどの人が持っているはずです。またここ十年くらいの出来事ならば、スマホやガラケーのカメラで写真に収めていると思います。
そうした記録から辿れる「自分のこれまで」を、「あの時はこうだったなぁ」と想いを馳せながら、一つ一つ振り返ってみてください。その時の感情をしっかり味わうことができれば、「今度はこういうことをやってみたい」という思いが内側から滲み出てくるはずです。
過去をしっかり振り返るというのは、簡単にできるようで実際はなかなかできません。外出自粛で時間を持て余している現在は、そのための絶好のチャンスになります。今のうちに振り返っておけば、新型コロナ問題が終息した時に、良いスタートダッシュを切ることができます。ぜひ試してみてください。