認知母さん、「帰る」のはどこへ？

１０月に入ったというのに暑さが残る先週、午前中のレッスンを終えて、午後から母のいるグループホームに。


GHに寄るのは、お昼前後の時間を避けて、できれば週３日のお風呂の日も避けたい。
ヘルパーさんの人数は、９人に対して３人だから、食事の世話やお風呂の世話をする時にはどうしても手一杯だ。
GHは、認知症の方が入居しているため、入り口はキーロックがかかっていて出入りの度に開けてもらわなくてはならない。。余計な手数をおかけすることになるのだ。。。。


とはいえ、こちらも都合がある。仕方ない。。


その日は、お風呂の日。
横浜駅でGODIVAのアイスクリームを買って行ったら、ちょうどお風呂上がり。
認知母さんは、つるつるピカピカの顔をしている。
「おいしいね」といいながら、アイスクリームを食べる母。
食べ終わったら「甘いね～。お水が欲しい」。


足下がだいぶ弱くなってきて、自力で歩くことは歩くがフラフラヨロヨロ。。
今はお世話も行き届いて、生活にも慣れて、落ち着いているが、GHは看護が出来ない。
いずれは看護のできる施設へ移らなくてはならない日が来るだろうなぁ～。。。。


「もしかしたら、別のところに引っ越すかも。。」と何気なく言ったら
母が「横浜に帰れるかしらね～」。　
「ここは横浜ですけど。。。」と言うと、
「あら～」の泣き笑い。。。。


最近は「帰る」とは言わなくなった母。
ここの暮らしに慣れたのかな、と思っていた。
でも、
母さんが帰りたいのは、本当はどこなんだろうね～？


住んでいた家？
生家の羽田の家？
それとも、楽しかった時代？


もしかしたら、今まで何度も言っていた「帰りたい」って、住んでいた家のことじゃなくて、本人も分からないどこか別の次元なのかも知れない。。。。