東京ステーションギャラリーで開かれている「ジャン・フォートリエ展」に。
J・フォートリエは、ヨーロッパでの2回の世界大戦を挟んで、独自の作風で作品を発表してきた画家だ。
1920年代の暗い(ほとんど真っ黒!)肖像画の時代から、1940年頃のナチスの時代の抑圧を表現した「人質」シリーズ、それに、晩年の白地に赤やグリーン、紫といった色使いまでの、日本初の回顧展になる。
キャンバスに裏打ちされた紙に、油彩絵の具を塗り重ねて、まるで塊のように描いた作品は、どれも圧倒的な迫力で観るものに迫る。
塗り重ねて、形も質感もどんどん曖昧になり、一つの塊になっているかのような作風は、まさに"アンフォルム”。
抽象というにはあまりにも深く奥行きがあり、「人質」シリーズの作品は、どれも、形のない塊の中に、苦痛や恐怖、歪みや欠損、流れる血、が見えるよう。
晩年の作品は、白地に赤やグリーン、紫などの色が重ねられ、突き抜けたような明るい広がりが見える。
こういう作品を観ると、つくづく「ヨーロッパの人は強い!」、と思う。
海に四方を囲まれた日本では想像もつかない状況ー国境を接している国に生きること、様々な民族が混在して生きていること、その精神性を考えずにはいられない。
東京ステーションギャラリーは、北口の駅舎にあって、階段室の壁には古い煉瓦がそのまま残る。
修復された煉瓦は色褪せたり、欠けたりしているけど、懐かしさと暖かみがあって美しい。
美術展って、その印象は展示される場所にも印象が左右される。
東京ステーションギャラリーは、近くの三菱一号館美術館と合わせて、お気に入りの場所トップクラスだ。
古い歴史も生かして継続しつつ、文化度が高くて今風にお洒落!東京駅周辺は「やっぱり東京!」。
次回は、三菱一号館美術館の「ヴァロットン展」だ。
ワタシが好きな、梨、花の作品と、美術館階段室の煉瓦壁
J・フォートリエは、ヨーロッパでの2回の世界大戦を挟んで、独自の作風で作品を発表してきた画家だ。
1920年代の暗い(ほとんど真っ黒!)肖像画の時代から、1940年頃のナチスの時代の抑圧を表現した「人質」シリーズ、それに、晩年の白地に赤やグリーン、紫といった色使いまでの、日本初の回顧展になる。
キャンバスに裏打ちされた紙に、油彩絵の具を塗り重ねて、まるで塊のように描いた作品は、どれも圧倒的な迫力で観るものに迫る。
塗り重ねて、形も質感もどんどん曖昧になり、一つの塊になっているかのような作風は、まさに"アンフォルム”。
抽象というにはあまりにも深く奥行きがあり、「人質」シリーズの作品は、どれも、形のない塊の中に、苦痛や恐怖、歪みや欠損、流れる血、が見えるよう。
晩年の作品は、白地に赤やグリーン、紫などの色が重ねられ、突き抜けたような明るい広がりが見える。
こういう作品を観ると、つくづく「ヨーロッパの人は強い!」、と思う。
海に四方を囲まれた日本では想像もつかない状況ー国境を接している国に生きること、様々な民族が混在して生きていること、その精神性を考えずにはいられない。
東京ステーションギャラリーは、北口の駅舎にあって、階段室の壁には古い煉瓦がそのまま残る。
修復された煉瓦は色褪せたり、欠けたりしているけど、懐かしさと暖かみがあって美しい。
美術展って、その印象は展示される場所にも印象が左右される。
東京ステーションギャラリーは、近くの三菱一号館美術館と合わせて、お気に入りの場所トップクラスだ。
古い歴史も生かして継続しつつ、文化度が高くて今風にお洒落!東京駅周辺は「やっぱり東京!」。
次回は、三菱一号館美術館の「ヴァロットン展」だ。
ワタシが好きな、梨、花の作品と、美術館階段室の煉瓦壁