三菱一号館で開催中の「ルドンー秘密の花園」。
前々から展示されている”グラン・ブーケ”の青い色を見たくて、月初めから予定に入れていたのが、なんやかんやと後回し。。。やっと時間ができたのが、雨の降る寒〜い日。
”グラン・ブーケ”は、ドムシー男爵家の食堂にかけられていた大きな作品で、その花瓶の青は本当に美しい青で、そこからこぼれ溢れる色とりどりの花々も明るい。
”グラン・ブーケ”の両サイドの窓の上部や扉の上部にかかっていた装飾画も、抑えめな色合いであっても風や揺らぎや広がりを感じさせる構成で、実際の食堂の様子を想像する楽しみもある。
ルドンは植物学者のアルマン・クラボーとの交友から多くの影響を受けた、とのことだが、色とりどりの花たちの作品の一方、樹木を題材にしたリトグラフなどの黒い作品もあり、「人間と樹木」や「黒に棲まう動植物」のコーナーでは、奥行きのある幻想的な世界を感じさせて印象に残った。
今回は、ワタシとしては初めて、イヤホンガイドを借りて解説を聞きながら鑑賞してみたのだが、作品の背景を知り深く理解するのに役だったのではあるが、聞く方に気を取られて観る方に集中できなかったりもした。
最近は、”絵画は感性でなく理性で鑑賞するもの”と言われ、確かに歴史や背景を知るとより深く理解することが出来るが、こちらの能力が大分衰えてきていることもあって、聞くか観るか、どっちか片方にしないと結局片手オチになりそう。。。
3月の歌舞伎座で借りたイヤホンガイドは、程よいタイミングで、うるさくない程度の的確な解説を聴きながらで、より楽しめたが、今回はう〜〜ん、どっちともいえないなぁ、でありました。
ルドン展はこちらで http://mimt.jp/redon/eng/